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天界よりの試練 ――極天使・自由を歌う者ユヅキール――
起：a poco piu mosso 加速する戦場
開戦早々『音のいたずら』が発動し、局地的に無重力状態となる。それに見事ひっかかったきぐるみさん（旅鴉 月詠）はじたばたもがきながらも体勢を整えようとする。
（＞＜）＜あーれー
しかし、微妙に危機感が伝わらないのは何故だろうか？ そして、同じように浮いてしまった恵御納 夏朝もまた
「うわぁっ！？ 予想外だよぉ！」
と慌てた様子。まさかこうなるとは誰が予想しただろうか？ おまけに夕鈴 翼もまた局地的な無重力地帯に巻き込まれ、まっさかさまに浮いていた。重い武器も関係なく浮いている。そしてやっぱり発達がよい胸がたゆん、と揺れていた。
（視覚的にこれは……っ！？）
巻き込まれた御剣 刀が必死になって鼻を押さえているのは何故かはさておき、局地的な無重力に巻き込まれなかった面々は其々動き始めていた。
（どう見ても獅子目じゃねぇかよ）
そう呟いたのは来島 アカリ。彼は喧嘩するほど仲がよい友達の事を思い出し、思わずにやり、と笑う。
「ゲームの中だし、獅子目ならぶちのめすしかねーな。……日頃のアレコレを込めて覚悟しやがれっ！」
そう言って手にした大剣を手にユヅキールへと切りかかる。突撃し、大剣で思いっきり斬り付ければユヅキールも楽しげに笑って翼で殴打する。だが、重戦士であるアカリにはあまりダメージを与えない。
「援護するよぅ♪」
言っている側から矢が飛んでくる。連射速度を上げるスキル『クイックシューター』を使った黒兎 都は手早く次々と矢を放ち、死角からはふわり、と風が吹いて鈍い音が広がる。ローラーブレードを装着し、壁を走って来た薄野 九月である。彼女はユヅキールの周りを回って攻撃の機会を狙っていたらしい。
煩わしい、とばかりに衝撃波で突き飛ばすユヅキールだが、それを避けた九月の蹴りが再び入り、翼が彼女の細い体を吹き飛ばす。
「あぶないっ！」
そこをアカリが素早くキャッチし、九月は「ありがとっ！」と笑顔で言って体勢を整えた。
「やってくれるね」
サキリ・デイジーカッター呟き、じゃらり、と鎖が唸る。ユヅキールが飛んでくる鎌を弾こうとすれば、その翼を矢が貫く。都が放った『ピアッシングシュート』である。
鎌がユヅキールにひっかかる。手ごたえを感じたサキリがぐいっ、とひっぱれば、ユヅキールの口元が僅かに綻ぶ。
「！ くるよっ！」
都が叫んだその刹那、衝撃波が周囲に居た者を襲う。サキリはどうにか踏ん張ってユヅキールを引き寄せるも、その鎌が振動で外れてしまった。
/) /)
( '^')＜どんまい
局地的な無重力から解放されたきぐるみさんが、いつのまにか側面へと回っていた。そしてデバフ短縮と敏捷上昇のチャクラブーストを発動。すらっ、とのばした棍に引っ掛けようとしていた。
『させるか！』
ユヅキールが翼で弾き飛ばそうとすると、重戦士の刀が間に入る。
（真正面から行くつもりだったが）
無重力から開放され、ダッシュでここまできた彼は攻撃を凌ぎきると真正面に移動し切りつける。
着ぐるみさんは一旦離れ、入れ替わりで不死鳥の剣を持った羽生 碧南が入り込む。翼を切りつけた彼女は素早く離脱し、ちょこまかと動けばユヅキールは僅かに笑う。
『ちょこまか煩い奴……だが、これに耐えられるか？』
僅かに翼を広げ、一度の瞬く。それを見た屋敷野 梢は、嫌な予感がして叫んでいた。
「皆、攻撃に備えてくださいっ！」
同時に、ユヅキールから放たれる超音波。どうやら、『静寂の歌』らしい。梢がふんばって耐えようとすると、愛らしい猫の着ぐるみ姿の夏朝が庇う。
その威力に魔導士と治癒士が膝を突こうとした所を、すかさず優木 遥斗が回復魔法を解き放つ。他の治癒士の位置を常に意識し、周囲に注意をめぐらせていたからこそ、すぐに動けたのだろう。
「あ、ありがとう」
エスカルゴ・臼居の言葉に遥斗は僅かに礼をして杖を構え、状況の把握に戻る。エスカルゴはすぐさま前線メンバーへ杖を向け、治癒を施した。
「なかなか手ごわいですね～。近づくのがやっとです」
蝶の髪飾りを揺らし、梢はため息混じりに敵の攻撃をさばく。幸い、装備の効果でHPは自動回復があるし、防御・幸運・直感の３つが向上している。
激情体になるまでは体力を温存させ、サポート分多めの行動をしようとおもった彼女は、さりげなく音符を叩き落としている。
「いきますよーっ！」
隙をうかがっていた夕鈴 翼がでかいハンマーを振り回す。大きさゆえにタイムラグは発生するが、当たれば受けるダメージはでかい。
鈍い音を立てて弾き飛ばされるユヅキール。そこへと奇襲をかけるのは夜海霧 楓。彼は一瞬で数発叩き込む【飛沫】を発動させると、怯んだところでもう一撃見舞う。
（バリエーションは少ないように見えて割とあるぞ。まだ手の内は見せないほうがいいか）
返す刀でユヅキールが音符を放ち、それを切り払いながら下がる楓。入れ替わるように飛び込んでくる矢は都が放つものだ。
『お前達の力は、そんなものなのか？』
奮闘する冒険者に向けられるユヅキールの声。それに彼らは皆、己の力で返そうと武器を構えた。
開戦早々『音のいたずら』が発動し、局地的に無重力状態となる。それに見事ひっかかったきぐるみさん（旅鴉 月詠）はじたばたもがきながらも体勢を整えようとする。
（＞＜）＜あーれー
しかし、微妙に危機感が伝わらないのは何故だろうか？ そして、同じように浮いてしまった恵御納 夏朝もまた
「うわぁっ！？ 予想外だよぉ！」
と慌てた様子。まさかこうなるとは誰が予想しただろうか？ おまけに夕鈴 翼もまた局地的な無重力地帯に巻き込まれ、まっさかさまに浮いていた。重い武器も関係なく浮いている。そしてやっぱり発達がよい胸がたゆん、と揺れていた。
（視覚的にこれは……っ！？）
巻き込まれた御剣 刀が必死になって鼻を押さえているのは何故かはさておき、局地的な無重力に巻き込まれなかった面々は其々動き始めていた。
（どう見ても獅子目じゃねぇかよ）
そう呟いたのは来島 アカリ。彼は喧嘩
「ゲームの中だし、獅子目ならぶちのめすしかねーな。……日頃のアレコレを込めて覚悟しやがれっ！」
そう言って手にした大剣を手にユヅキールへと切りかかる。突撃し、大剣で思いっきり斬り付ければユヅキールも楽しげに笑って翼で殴打する。だが、重戦士であるアカリにはあまりダメージを与えない。
「援護するよぅ♪」
言っている側から矢が飛んでくる。連射速度を上げるスキル『クイックシューター』を使った黒兎 都は手早く次々と矢を放ち、死角からはふわり、と風が吹いて鈍い音が広がる。ローラーブレードを装着し、壁を走って来た薄野 九月である。彼女はユヅキールの周りを回って攻撃の機会を狙っていたらしい。
煩わしい、とばかりに衝撃波で突き飛ばすユヅキールだが、それを避けた九月の蹴りが再び入り、翼が彼女の細い体を吹き飛ばす。
「あぶないっ！」
そこをアカリが素早くキャッチし、九月は「ありがとっ！」と笑顔で言って体勢を整えた。
「やってくれるね」
サキリ・デイジーカッター呟き、じゃらり、と鎖が唸る。ユヅキールが飛んでくる鎌を弾こうとすれば、その翼を矢が貫く。都が放った『ピアッシングシュート』である。
鎌がユヅキールにひっかかる。手ごたえを感じたサキリがぐいっ、とひっぱれば、ユヅキールの口元が僅かに綻ぶ。
「！ くるよっ！」
都が叫んだその刹那、衝撃波が周囲に居た者を襲う。サキリはどうにか踏ん張ってユヅキールを引き寄せるも、その鎌が振動で外れてしまった。
/) /)
( '^')＜どんまい
局地的な無重力から解放されたきぐるみさんが、いつのまにか側面へと回っていた。そしてデバフ短縮と敏捷上昇のチャクラブーストを発動。すらっ、とのばした棍に引っ掛けようとしていた。
『させるか！』
ユヅキールが翼で弾き飛ばそうとすると、重戦士の刀が間に入る。
（真正面から行くつもりだったが）
無重力から開放され、ダッシュでここまできた彼は攻撃を凌ぎきると真正面に移動し切りつける。
着ぐるみさんは一旦離れ、入れ替わりで不死鳥の剣を持った羽生 碧南が入り込む。翼を切りつけた彼女は素早く離脱し、ちょこまかと動けばユヅキールは僅かに笑う。
『ちょこまか煩い奴……だが、これに耐えられるか？』
僅かに翼を広げ、一度の瞬く。それを見た屋敷野 梢は、嫌な予感がして叫んでいた。
「皆、攻撃に備えてくださいっ！」
同時に、ユヅキールから放たれる超音波。どうやら、『静寂の歌』らしい。梢がふんばって耐えようとすると、愛らしい猫の着ぐるみ姿の夏朝が庇う。
その威力に魔導士と治癒士が膝を突こうとした所を、すかさず優木 遥斗が回復魔法を解き放つ。他の治癒士の位置を常に意識し、周囲に注意をめぐらせていたからこそ、すぐに動けたのだろう。
「あ、ありがとう」
エスカルゴ・臼居の言葉に遥斗は僅かに礼をして杖を構え、状況の把握に戻る。エスカルゴはすぐさま前線メンバーへ杖を向け、治癒を施した。
「なかなか手ごわいですね～。近づくのがやっとです」
蝶の髪飾りを揺らし、梢はため息混じりに敵の攻撃をさばく。幸い、装備の効果でHPは自動回復があるし、防御・幸運・直感の３つが向上している。
激情体になるまでは体力を温存させ、サポート分多めの行動をしようとおもった彼女は、さりげなく音符を叩き落としている。
「いきますよーっ！」
隙をうかがっていた夕鈴 翼がでかいハンマーを振り回す。大きさゆえにタイムラグは発生するが、当たれば受けるダメージはでかい。
鈍い音を立てて弾き飛ばされるユヅキール。そこへと奇襲をかけるのは夜海霧 楓。彼は一瞬で数発叩き込む【飛沫】を発動させると、怯んだところでもう一撃見舞う。
（バリエーションは少ないように見えて割とあるぞ。まだ手の内は見せないほうがいいか）
返す刀でユヅキールが音符を放ち、それを切り払いながら下がる楓。入れ替わるように飛び込んでくる矢は都が放つものだ。
『お前達の力は、そんなものなのか？』
奮闘する冒険者に向けられるユヅキールの声。それに彼らは皆、己の力で返そうと武器を構えた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2016年10月11日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年10月18日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2016年10月18日 11時00分
