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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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天界よりの試練 ――極天使・自由を歌う者ユヅキール――
＊ ＊ ＊
前哨戦：introduzione 走れ、戦いの舞台へ！
その日、新田 亮は自室でボクシングの中継をみていた筈だった。応援していた選手が勝負を決めようと、力の入った拳を突き出し、「いけーっ！」と応援の声をかけた……まさにその時、目の前が暗転して、レンガ造りの回廊になるまでは。
彼の声は回廊に響き渡り、集まった面々の視線が集まる。
（消えてなくなりたい）
と思わず言いたくなったその瞬間！
――ガラガラガラガラッ！
大きな音を立てて回廊から瓦礫が落ちる。罅は流れる水のように広がっていき、冒険者達は息を飲んだ。軽戦士の装備を確認していた羽生 碧南がぽん、と亮の肩を叩く。
「よく気づいたわね！」
「あぁ、うん……（言えない、実はボクシング中継で応援してたなんて）」
碧南の笑顔に良心が傷む亮だが、とりあえずそういう事にしておいた。亮は自分が魔導士である事を確認すると盾を装備し、崩落が少しでも抑えられないか、身を固めて防御力を上げる土魔法『ハードクレイガード』を使ってみる。すると、少しは崩落が弱まった……気がした。
「気休め程度だろうな。走れっ」
「うん、ありがと！」
亮の言葉を受け、碧南は走り出す。だが、すでに２つの影が砂煙舞う中を疾風となって駆け抜けていった。
「さあ、いくよっ！」
メイン職を引き当て気合が入った黒兎 都は早速移動速度を若干上げるスキル『フォローウィンド』を発動させた。弾むように突き進む彼女の武器は弓であり、スキルビルドも機動力を生かして立ち回るタイプである。
「これはユヅキールに一発入れれば収まる筈だよっ！」
「なら、いくしかないよねっ！」
都の前を行き、先頭にたつのは白 真白。彼女は高い敏捷性を武器に多少脆そうなルートを軽々と抜けていく。安全そうなルートは後に続く人へ残し、白い残像を残して駆ける姿は勇ましい。
彼女達と並ぶのは、移動力を上げる軽戦士専用スキル『なんば歩法』を駆使して進む夜海霧 楓。彼は刀を抜き身にしたまま、落ちてくる瓦礫や障害物を切り、最短距離を作り出して突っ走る。
（それにしても、よい刀だな。これなら、蒟蒻や南京錠も切れそうだな……）
なんて内心思ってしまうがきっちり仕事はやっている。和服にポニテといういでたちは明治を舞台とした物語に登場する、『逆刃の刀を持った浪人』っぽい格好だなぁ、とも思うのだった。
その後に続く碧南を見送り、亮もまた走り出そうとする。だが、そこに瓦礫がっ！
（魔法が間に合わない！ 盾で……）
思うと同時に体が動き、身を守る。だが、それより早く飛ぶクナイ。それが瓦礫に当たると同時に爆発し、瓦礫は粉々になった。振り返ると、忍びか隠密といった風情の八神 修の姿が。彼がクナイに『爆裂符』を括りつけ投擲していたのだ。
「新田、大丈夫か？」
「ありがとう。助かった」
修に礼を述べ走る亮。修は『爆裂符』を括りつけたクナイをすぐさま準備し、周囲に呼びかける。
「上からの障害は俺もなんとかする。皆は前へっ！」
その呼びかけに皆の声が響き、修もまた走り出した。
「そっち回復するよっ！」
先行組に付き添って治癒を施すは、エスカルゴ・臼居。彼は「またゲームの中に入れるかな？」ととても楽しみにしていたらしい。その上相手は愛らしいユヅキールである。「僕は、可愛ければわりとどっちも好き（正し２次元に限る）だからね？」だそうな。
（実装されてから結構通っているけど、勝率結構悪いんだよね。やっぱり特殊なものもあるから、気をつけないといけないとこはきちんとしないと）
気を引き締めつつ、彼は杖を手に治癒魔法を施す。
「上からの瓦礫にも注意だけど、足元に落ちた瓦礫で躓かないように、だね」
そう言ったのはローラーブレードを装備した拳闘士の薄野 九月。彼女はコズエル戦で入手した極天使のチャームを装備し、にっこり笑う。
（こういう風になるのも今回で３回目だね。うーん、わくわくしますなぁ♪）
心から楽しそうに駆け抜ける九月。その傍らを、同じく拳闘士の屋敷野 梢が走っている。
彼女は今回も武器を装備していない。どうやら胡蝶拳を使用するようだ。だが、今回は別の作戦を組み立てているらしい。
（たしかコレ、最後の方にDPSチェックがありますし。そこで火力不足だと全滅ですから、最後までは万全を期していきたいですね）
おさげを揺らしてなにやら企む梢。決して侮れない。
そんな中、先行組の中でぺもぺも、と妙に緊張感の無い足音を立てる者が1人。
（私だが、何か？）
微妙に愛らしい仕草で首を傾げる兎の着ぐるみ……こと旅鴉 月詠。彼女今回も兎のきぐるみで参戦だ（以後、きぐるみさんと表記）。彼女もまた『先に行きます』と手振りで示すと弾むように先行していった。
前哨戦：introduzione 走れ、戦いの舞台へ！
その日、新田 亮は自室でボクシングの中継をみていた筈だった。応援していた選手が勝負を決めようと、力の入った拳を突き出し、「いけーっ！」と応援の声をかけた……まさにその時、目の前が暗転して、レンガ造りの回廊になるまでは。
彼の声は回廊に響き渡り、集まった面々の視線が集まる。
（消えてなくなりたい）
と思わず言いたくなったその瞬間！
――ガラガラガラガラッ！
大きな音を立てて回廊から瓦礫が落ちる。罅は流れる水のように広がっていき、冒険者達は息を飲んだ。軽戦士の装備を確認していた羽生 碧南がぽん、と亮の肩を叩く。
「よく気づいたわね！」
「あぁ、うん……（言えない、実はボクシング中継で応援してたなんて）」
碧南の笑顔に良心が傷む亮だが、とりあえずそういう事にしておいた。亮は自分が魔導士である事を確認すると盾を装備し、崩落が少しでも抑えられないか、身を固めて防御力を上げる土魔法『ハードクレイガード』を使ってみる。すると、少しは崩落が弱まった……気がした。
「気休め程度だろうな。走れっ」
「うん、ありがと！」
亮の言葉を受け、碧南は走り出す。だが、すでに２つの影が砂煙舞う中を疾風となって駆け抜けていった。
「さあ、いくよっ！」
メイン職を引き当て気合が入った黒兎 都は早速移動速度を若干上げるスキル『フォローウィンド』を発動させた。弾むように突き進む彼女の武器は弓であり、スキルビルドも機動力を生かして立ち回るタイプである。
「これはユヅキールに一発入れれば収まる筈だよっ！」
「なら、いくしかないよねっ！」
都の前を行き、先頭にたつのは白 真白。彼女は高い敏捷性を武器に多少脆そうなルートを軽々と抜けていく。安全そうなルートは後に続く人へ残し、白い残像を残して駆ける姿は勇ましい。
彼女達と並ぶのは、移動力を上げる軽戦士専用スキル『なんば歩法』を駆使して進む夜海霧 楓。彼は刀を抜き身にしたまま、落ちてくる瓦礫や障害物を切り、最短距離を作り出して突っ走る。
（それにしても、よい刀だな。これなら、蒟蒻や南京錠も切れそうだな……）
なんて内心思ってしまうがきっちり仕事はやっている。和服にポニテといういでたちは明治を舞台とした物語に登場する、『逆刃の刀を持った浪人』っぽい格好だなぁ、とも思うのだった。
その後に続く碧南を見送り、亮もまた走り出そうとする。だが、そこに瓦礫がっ！
（魔法が間に合わない！ 盾で……）
思うと同時に体が動き、身を守る。だが、それより早く飛ぶクナイ。それが瓦礫に当たると同時に爆発し、瓦礫は粉々になった。振り返ると、忍びか隠密といった風情の八神 修の姿が。彼がクナイに『爆裂符』を括りつけ投擲していたのだ。
「新田、大丈夫か？」
「ありがとう。助かった」
修に礼を述べ走る亮。修は『爆裂符』を括りつけたクナイをすぐさま準備し、周囲に呼びかける。
「上からの障害は俺もなんとかする。皆は前へっ！」
その呼びかけに皆の声が響き、修もまた走り出した。
「そっち回復するよっ！」
先行組に付き添って治癒を施すは、エスカルゴ・臼居。彼は「またゲームの中に入れるかな？」ととても楽しみにしていたらしい。その上相手は愛らしいユヅキールである。「僕は、可愛ければわりとどっちも好き（正し２次元に限る）だからね？」だそうな。
（実装されてから結構通っているけど、勝率結構悪いんだよね。やっぱり特殊なものもあるから、気をつけないといけないとこはきちんとしないと）
気を引き締めつつ、彼は杖を手に治癒魔法を施す。
「上からの瓦礫にも注意だけど、足元に落ちた瓦礫で躓かないように、だね」
そう言ったのはローラーブレードを装備した拳闘士の薄野 九月。彼女はコズエル戦で入手した極天使のチャームを装備し、にっこり笑う。
（こういう風になるのも今回で３回目だね。うーん、わくわくしますなぁ♪）
心から楽しそうに駆け抜ける九月。その傍らを、同じく拳闘士の屋敷野 梢が走っている。
彼女は今回も武器を装備していない。どうやら胡蝶拳を使用するようだ。だが、今回は別の作戦を組み立てているらしい。
（たしかコレ、最後の方にDPSチェックがありますし。そこで火力不足だと全滅ですから、最後までは万全を期していきたいですね）
おさげを揺らしてなにやら企む梢。決して侮れない。
そんな中、先行組の中でぺもぺも、と妙に緊張感の無い足音を立てる者が1人。
（私だが、何か？）
微妙に愛らしい仕草で首を傾げる兎の着ぐるみ……こと旅鴉 月詠。彼女今回も兎のきぐるみで参戦だ（以後、きぐるみさんと表記）。彼女もまた『先に行きます』と手振りで示すと弾むように先行していった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年10月11日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年10月18日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年10月18日 11時00分
