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Chocolatの甘い罠!?
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場所は、シーサイドタウンの駅ビルmiao前。
そこに見留めた妖精の姿に、
椿 美咲紀
は声を上げた。
「ハニーちゃん! 見つけたのです!」
おっとりとした様子の少女の妖精――ハニーが、名を呼ばれて振り返る。
『わ、人間のお友達!』
ぱあと顔を輝かせるハニーの元へと歩み寄って、美咲紀は懸命に言葉を紡いだ。
ここに至るまでに、ねこったーや妖精達から情報を収集済みの美咲紀。
ハニーちゃんと話して何とかしてもらわないと! と、意気込みは充分だ。
「あのね、私、ハニーちゃんの気持ちも判るのです。チョコ、美味しいよね」
だけど、チョコレートはカロリーがめちゃ高いのだと美咲紀は力説した。
「このままでは、私、体重計に乗れなくなってしまうです……!」
その状況を思い浮かべれば、自然、ぶるりと身震いしてしまう。
非常食に選ばれる優秀さを舐めてはいけない、というのが美咲紀の考えだ。
「ハニーちゃん、チョコを食べすぎると太っちゃうのです、ヤバいのです」
これは幸せじゃないよね? と優しく問えば、ハニーは見る間におろおろ顔になる。
『そんな……私達のチョコレートで、皆が幸せになると思ったのに……』
「あわわ、そんな顔しないで! えっと……例えば、チョコをカロリーゼロにするなんてことはできないの?」
体重が増えないなら私達もっと幸せになれるの、と美咲紀は訴える。
それはどんなにか素敵なことだろうと美咲紀はうっとりしたが――ハニーは首を力なく横に振った。
「じゃ、じゃあ、依存性をなくすとか! 他のお菓子も食べたいもん!」
続いての提案にも、ハニーはうなだれるばかり。
どうやら、あまり器用なことはできないらしい。と、その時。
「どうも、立て込んでるみたいだな」
首の後ろを掻きながら現れたのは、
藤堂 静
だ。
ハニーの落ち込んだ様子に大体の事情を察して、静は宥めるような口調で言った。
「嬢ちゃん達のチョコレートは確かにうまい。幸せな気分になれるのは間違いない」
『……でも、それだけじゃ駄目だって』
実感のこもった静の言い様にハニーは顔を上げたが、まだ眉は下がっている。
静の口の端が、本当にごく僅かだけ、ふっと上がった。
「なら、もっと人が幸せになる方法を教えてやろうか?」
ハニーが、居合わせている美咲紀が、一緒になって目を丸くする。
興味津々、といった様子の2人分の視線を受けて、静は続けて音を紡いだ。
「嬢ちゃん達のチョコを引き立たせる飲み物を添えるのさ」
チョコレート自体を飲み物にするのも悪くはない。
けれど、チョコレートをもっと美味しくするにはそれ以外の飲み物が必要だと、静は語った。
「そうすりゃ、人はもっと幸せになれる。そういう寸法だ」
静の言葉に、成る程確かにと美咲紀がうんうんと頷く。
「飲み物は、珈琲に紅茶、酒……俺は、チョコに合う最高の酒を作れる」
プロとしての矜持が滲む声でそう告げて、
「だが、それをチョコに変えられると、100の幸せが50になっちまうわけだ」
と続けた静は、軽く肩を竦めてみせた。
『えっと、つまり……』
「全部をチョコに変えちまうと、どんなに素晴らしいチョコでも最高の幸せが得られない、ってことさ」
ここまでは解るかい? と、凪いだような声が尋ねれば、こくと小さな頷きが返る。
「嬢ちゃんがたくさんの人に幸せを配りたいなら……一つ、提案だ」
『提案?』
「そう、うちの店でチョコレートやチョコレートを使った酒を出す時に、魔法をかければいい」
嬢ちゃん達の気が済むまでな、と、静は仄か、眇めるようにして鋭い目元を柔らかくした。
美咲紀が、ぽんっ! と手を叩いた音が、辺りに軽やかに響く。
「それって、とっても素敵なのです! ね、ハニーちゃん!」
『……本当に、いいの?』
「良くないなら、こんなことは言い出さないさ。どうだ、一緒に来るか?」
返る言葉に、ハニーは嬉しそうに静の肩へとひっついた。
そうして静は、美咲紀に緩く手を掲げて、店へと続く道を辿る。その途中、
「あっ! 貴方!」
ぱたぱたと駆けてきた女性――
桧垣 万里
が、静の肩の上、ハニーへと茶色の眼差しを向けた。
出会った妖精と一緒に、ハニーを探していた万里。
万里は静に軽く会釈をすると、ハニーへと声を向けた。
「あの、ね。やりすぎは……」
「それなら、もう心配ない」
零された言葉に、万里は驚いたように静の方へと視線を移す。
「嬢ちゃんは、うちの店で魔法を使うことになったんでな」
瞳をぱちぱちとする万里へと、静は淡々として事情を説明した。
やがて――万里の顔に、ほっとしたような笑顔の花が咲く。
「よかった……妖精のいるバーなんて、素敵ね」
言って、万里はハニーの方へと再び眼差しを戻した。
そして、ふんわりと微笑んでみせる。
「美味しいチョコレートをありがとう。貴方達のチョコのお陰で、今日の疲れがとれたわ」
他の妖精達のこともよろしくね、との万里の言葉に、ハニーはきらきら笑顔で頷いた。
その日から、妖精の噂を現実にした神魂の効果が薄れるまでの数日間。
静の店――
BAR【Holländer】
には、妖精達が出入りしては人々に甘い幸せを届けたとか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月28日
参加申し込みの期限
2016年09月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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