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Chocolatの甘い罠!?
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旧市街へと買い物に来ていたのは、
鴻上 彰尋
だ。
夜の空気の冷たさに、温かなお茶を喉に流したはずだったのだが――、
「……ホットチョコレート?」
口の中に広がる味に、おかしいと首を傾げる彰尋。
その時、夜の街に妖精が笑った。
『ねえ、美味しい? 幸せになった?』
「ええと……これは、君が?」
問いに、その通りだと妖精が頷き、彰尋は胸中にため息を零す羽目に。
(彼らのイタズラか……いや、当人達は親切なんだろうけど……)
それでも、害がなければ良いか、なんて思っていたのだが、
「あっ! おにーさんだ!」
一切の邪気が滲まない声が、彰尋を捉えた。
渡辺 美里愛
である。
「えっと、君は……」
「ミリアはミリアだよー! おにーさん、お名前はー!?」
元気よく尋ねられて、中学生かな? と思いながら彰尋は自分の名前を告げた。
美里愛が、益々以ってにっこりとする。
「こーがみあきひろ……じゃあコーくんだね! コーくんもチョコたべよ!」
ぐいっ! とありったけの善意を込めて押しつけられたのは肉まんだった。
(肉まん……これもチョコに変わっちゃったのか)
なんて思いつつ、押しに負けて、一口だけぱくり。
頭の芯が心地良く痺れるような感覚に――彰尋は危機感を覚えて、ぶんぶんと首を振った。
「コーくん、もっとどうぞ!」
「いや、もういいよ。それより……美里愛ちゃん? は、妖精達の味方……なのかな?」
彰尋の問いの意図をはかりかねて、美里愛はわかりやすくぽかんとする。
考え考え、彼女なりに答えを紡ぐことには。
「えっと、ねえ。ミーくんが、みんなが幸せになるチョコのことを教えてくれたの!」
「成る程……美里愛ちゃん、その『ミーくん』の所まで案内してもらえないかな?」
彰尋の真剣な眼差しに、美里愛は頷きを返した。
こっちだよー! と、彰尋を参道商店街へと誘う。
ミントや、(彰尋の知らないことだが)
千歳飴 楓子
の待つベンチはすぐそこだ。
ここだよ! と言った美里愛の声は、彰尋の耳には届かなかった。
何かに取り憑かれたように弁当を貪る楓子の様子が、明らかに尋常ではなかったからだ。
「あの……」
放ってはおけないと声を掛ければ、楓子の蕩けた眼差しがゆるりと彰尋に向けられる。
「なんだ? 今チョコレートを食べているんだ。邪魔しないでもらおうか」
殆ど棒読みで、楓子は一息に言った。
目は、合わなかった。微妙に焦点が定まっていないのだ。
「チョコレート……もっと……もっと……」
夢の中を漂うような楓子の声に、彰尋はぞくりとした。
(駄目だ……早く、やめさせないと。何か、妖精達を止める方法は……)
頬に冷たいものを伝わせながら思考を巡らせて、彰尋はミントの存在に気づく。
他の妖精達に守られるようにしているミントを特別な存在と判じて、彰尋は訴えた。
「良かれと思ってやっているんだと思う、けれど今の状況はやり過ぎだよ」
「えー、ダメなの……? なんで……?」
眉を下げて応じたのは、ミントではなく美里愛だった。
そんな美里愛へと、彰尋は優しく声を掛ける。
「彼らが運ぶ幸せは素敵なものだと思う。でも、長い幸せは人を狂わせるから……」
そして彰尋は、真っ直ぐにミントへと向き直った。と、その時だ。
「これは……もう、結構な騒ぎになってるな」
現れたのは、彰尋と同じくこの事態を打破せんと動いていた
新田 亮
。
ミントの姿を目に留めるや、亮は声を張った。
「糖分の取りすぎは体に悪い。人の幸福を望むなら、こんなことはやめるべきだ」
『だけど、現にこの子は今、幸せそうじゃないか』
「そうかもな。でも、俺達みたいに考える人間もいる。人間は、敵対者に容赦しない」
『っ、敵対だなんて、そんな……』
「現状、俺は手荒なことをする気はないが……お前らを全員駆除しようって輩も、現れないとは限らない」
今なら取返しがつく、と話を締め括る亮。
ミント達の顔色は、目に見えて蒼白になっていた。
その様子に、彰尋が柔らかく言葉を継ぐ。
「本当は、人を幸せにして褒められたいんじゃないか? ありがとうって、言われたいんじゃないのかな?」
――だけど、チョコしか見えなくなってしまったら、君達が求めるものをあげることは出来なくなると思う。
そこまで音を紡いで、彰尋は少し笑った。
「幸せは、ほんの少しくらいがちょうど良いんだよ」
2人が言葉を尽くすのを耳に聞いていた美里愛が、「うーん……」と唸る。
「……たしかにそーだね、コーくん達が正解だとミリアおもう! ミーくん、もうやめなきゃダメだよ!」
誠心誠意の訴えに、ミントは遂に、小さく俯いて『わかった』と言った。
美里愛の顔に、にぱっ! と笑顔の花が咲く。
「うんうん、いいこいいこ! またミリアと遊ぼうね!」
屈託のない言葉にミントが頷き――それと同時に、我に返った楓子が声を上げた。
「む、楓子の焼肉弁当が……」
弁当の箱は、もう殆ど空っぽになってしまっている。
楓子の反応に、居合わせた3人は思わず顔を見合わせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月28日
参加申し込みの期限
2016年09月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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