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Chocolatの甘い罠!?
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冬の厳しさなど、屋内プールを泳いだ後では夢か幻のようだ。
仕事が休みなのを利用して、
真境名 アリサ
はステッラ・デッラ・コリーナに宿泊していた。
今は、窓辺に設置されたデッキチェアに、ゆったりと身を預けているところである。
(偶には、こんな贅沢もいいわよね)
窓の外、煌めく夜景にゆるりと笑んで、アリサは胸中にそんな呟きを漏らした。
水着ガールズバーのキャストとして働いているアリサ。
スタイル維持の為、普段からスポーツセンターの屋内プールで泳ぎエクササイズにも励んでいるのだが、
(こういう高級なところで泳ぐのも、気分転換になるし)
なんて、アリサは機嫌良く伸びをすると、注文したコーヒーに何とはなしに口をつけた。
瞬間、その目がくるりと丸くなる。
「……なにこれ?」
思わずそう漏らしてしまったのは、口の中に蕩けるような甘さが広がったから。
あたしが頼んだのとは違うよ、とは思いながらも、くぴり、確かめるようにもう一口。
――うん、やっぱり甘くてとても美味しい。
「これってチョコレートだよね、なんでコーヒーがホットショコラに変わってんのよ……」
当然疑問が湧くが、同時に、些細なことじゃないの、と気が大きくなっている自分もいて。
(細かいことは、なんだかもうどうでもよくなってきた……だって今、この上なくハッピーな気分だし!)
ふわふわする心のままに、アリサはまたコーヒーカップに口をつけて――、
「……って、いや! こんなところで誘惑に負けたら、何しにきたのかわからなくなるじゃない!」
喉にチョコレートを流さんとしたギリギリのところで、何とか思い留まることに成功した。
けれど、アリサの手のひらの中には、格別幸せな味がまだたっぷり残っているのだ。
(……どうしようかな)
カップの中身を見つめて、アリサは葛藤する。けれど。
「こんなにハッピーな味なんだもの。ちょっとくらい、いっか」
結局ころっと流されて、アリサはチョコレートをくぴくぴと飲んだ。
温もりと共に胸に流れ込む言葉にし難いほどの幸福感に、心地良く酔うアリサ。
そんな彼女の目に――ふと、小さくて愛らしい姿が留まった。
「……妖精?」
とろりと声を漏らせば、妖精ははしゃぐようにしてアリサの元へとやってくる。
『お姉さん、それ、僕のチョコレートだよ! いーっぱい飲んでね!』
「へえ、そうなの。妖精の魔法? なのね。……うん、美味しいはずだわ!」
弾む気持ちのままに、アリサはころころと笑い声を零した。
スタイルを磨くことに力を入れているアリサである。
背徳的な甘さに、胸をちくりと刺すものがないわけではないのだが、
「ま、明日はウォーキングで家に帰ればなんとかなるでしょ!」
と、威勢良くカップを掲げれば、妖精も彼女と一緒になってきゃらきゃらと笑った。
図書館に寄った帰りに、ステッラ・デッラ・コリーナ前を通り掛かったのは
八神 修
。
彼はそこに、ペットボトルの水をがぶ飲みする
剣崎 エレナ
の姿を見留め、仄か眉を寄せた。
「剣崎先輩、どうなさったんです?」
「……ウォーキングの途中、よ。今は、休憩中」
心配の色が滲む問い掛けに、エレナは半分上の空でそう応える。
「ウォーキング? 流石は剣崎先輩ですね」
修はそう言葉を返したが、エレナはもう反応をしない。
またペットボトルに口をつけようとするエレナの手から、
「ちょっと失礼」
と、修はひょいとペットボトルを取り上げた。この水が怪しいと睨んだのだ。
そのまま、自分の水筒のコップにほんの少しだけペットボトルの水を注ぎ、慎重に口をつける。
「これは……チョコレートか。美味しいし、素敵だな」
驚きに目を見開く修だったが、それ以上に彼をびっくりさせることが起こった。
とろんとしているエレナの周りで、小さな妖精達が笑いさざめいていたのだ。
『あっはは! たっくさん飲ませてやった!』
『モカが喜ぶぞ!』
妖精達がそんなことを言っているのに、修は何となくの事態を把握した。
そして、このままにはしておけないと状況を打破する策を巡らせる。
「なあ、その『モカ』っていう子の所に案内してくれないか?」
人間にチョコレートを食べさせるよりも面白いことがあるのだと、修は付け足した。
長くはないひそひそ話の末、妖精達は『ついてこい!』と風を切って夜の街を飛び始める。
エレナの手を引いて走りながら、修は小さく口の端を上げた。
(思った通り、悪戯心も好奇心も旺盛なんだな。なら、自分で動くことも好きだろう)
辿り着いたのは、星ヶ丘駅前だ。
多くの子分を連れたモカは、修達を連れてきた妖精達の話を聞くやふんぞり返って言った。
『で、面白いことって何だ? 聞いてやってもいいぞ!』
「俺と一緒に遊ばないか? 例えば、隠れんぼとか鬼ごっこ。ああ、宝探しも良いかもな」
彼らにとっては未知の遊びに、モカ達は瞳を煌めかせる。
修は遊びのルールを一通り彼らに教えてやって、
「剣崎先輩も、折角ですから妖精と遊びませんか?」
と誘ったエレナも巻き込んで、とことんまで妖精達の遊びに付き合った。
モカ達が勝つ度にポケットの中の飴玉を渡してやれば、彼らはきゃっきゃとはしゃぐ。
(微笑ましい。まるで、弟が沢山できたみたいだな)
やがてモカ達が満足すると、修は流石に切れた息を持て余しながら彼に質問を零した。
「モカ達は、どこから来た何の妖精なんだ?」
『人の心から。チョコレートの妖精の噂、聞いたことないか?』
成る程、と納得して、修はバレンタインの話もしてみせる。
『ふぅん、俺にはよくわかんねぇな』
けれど、もう徒に人間で遊ぶことはしないと、モカは確かに請け負った。
ありがとう、と口元を緩めて、修はエレナへと向き直る。
「剣崎先輩も、ありがとうございました」
「……最後まで変な夢ね。御礼を言われることなんて、してないわ」
これが現実ならいい運動になったのに、と付け足された言葉に修は苦笑した。
彼女が楽しく過ごせるようカロリー消費の狙いは黙っていたのだが、満足してもらえたなら幸いだ。
漂う甘い香りに、修はモカにも話したバレンタインのことを思う。
自然と、チョコレートを渡す予定の少女の顔が脳裏に浮かんで、修は胸をあたためた。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月28日
参加申し込みの期限
2016年09月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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