【星幽塔】第一階層　ＱＵＥＳＴ！下水道のスライム退治｜リアクション

【星幽塔】第一階層　ＱＵＥＳＴ！下水道のスライム退治

【シュテルン】

　女性専用洋服店兼喫茶店『シュテルン』。そこに２人の女の子が帰宅した。

「ふう、疲れた」
　桜月が羽織っていたローブをはずし、無造作にテーブルに置く。北条冬華がそれを丁寧にハンガーに掛けた。
　自身も長いマフラーを取り片付けをしていた冬華の背中に、月がそっと寄り添った。
「冬華さん……お風呂に入ろう。水浴びはしたけど、やっぱり下水道に行ったから気持ち悪い」
　甘えるように言う月に冬華は優しく微笑んだ。
「いいですよ……綺麗にしましょうね」

　そして長いバスタイムの後。湯上がりに頬を上気させた少女達の姿があった。
　少女と言うにはアンバランスすぎる豊満な胸の２人は、白銀の髪を絡ませるように寄り添っている。薔薇色の頬に潤んだ瞳で互いを見つめる様は、神話の聖なる乙女そのままだった。
　暫く見つめ合った後、月の両手が静かに、しかし熱く冬華の両頬に添えられる。
「お疲れ……様」
　月は冬華の両頬を挟みながら、かぶせるようにキスをする。月の舌はゆっくりと冬華の口内に進入し、深く、熱く、奥まで味わい尽くすように何度も冬華の舌を絡め取り交わり合った。
「ん……っ……ふっ」
　冬華の口から堪らず吐息が漏れる。激しいキスの後月が唇を離すと、つうと冬華の口端から雫が零れた。
　それを月は自分の舌で猫のように舐め取ると、冬華の豊かな胸にぽすんと顔を埋め、目を閉じた。
「お疲れ様……本当、甘えん坊ですね……」
　冬華はそんな月を聖母のような眼差しで見詰め、ゆっくりと彼女の艶やかな髪を撫でる。

　２人きりの長く熱い夜が更けていった。