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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第一階層 ＱＵＥＳＴ！ 下水道のスライム退治
●お宝
戦いが、終わった。
激しい戦闘で、皆へとへとになっていた。
しかし彼らは何と言っても若い。
＜癒しの光＞やろっこんを持つ仲間達が傷を回復し、彼らはしばしの休憩を取っていたが、すぐにトワ・E・ライトフェロゥの言っていたお宝が気になりだした。
そしてピンチもあったが無事にスライム退治をやり遂げた一行は、今度は元気にお宝探しを始めたのである。
「＜盗人の光＞を持ってるのは３人か……何か分かるか？」
鮫ノ口 礼二郎の問いに、卯木 衛、恵御納 夏朝、北条 冬華は、
「そっだなー」
「分かる気がする……」
「何となくですが」
とお互い顔を見合わせる。そして呼吸を合わせると、せーのでビシッと同時に１つの枝道を指し示した。そのタイミングに思わず優木 遥斗がぶっと噴きながらも、
「本当に宝箱のありかが分かるんだな……」
と感心する。
一行は３人の示した水路の枝道を進んでみる事にした。
「地下迷宮か……浪漫だな」
八神 修が懐中電灯を手に呟いた。その隣で椿 美咲紀も目を輝かせる。
「お宝です！ 綺麗な物をいっぱい持ち帰りましょー！」
「没落貴族のお宝か。服飾に使える宝石なんかがあればいいのだが」
桜 月が言う。彼女と冬華と経営する『シュテルン』では服飾を取り扱う。月は今回このお宝が目的にクエストに参加したのであった。
「素敵な宝石があればお店の商品に幅が出ますね」
冬華が振り返って微笑んだ。
と、冬華と共に先頭を歩いていた衛と夏朝が立ち止まった。
「この辺じゃねえかな？」
「うん、僕もそう思う」
冬華も２人の言葉にちょっと考え、軽く頷く。しかし千歳飴 楓子がぐるりと辺りを見回して言った。
「でも、どこにも入り口らしきものがない」
楓子の言う通りだった。この暗い枝道は真っ直ぐに続きどん詰まりになり、脇道すらなかったのである。
それぞれが灯りで周辺を調べてみるがやはり分からない。すると片膝をつき地面を調べていた七峯 亨が顔を上げた。
「ここら辺なのは間違いねえんだろ？ そんなら俺がちっと小さくなって隙間がないか調べてみるわ」
言うが早いが彼はろっこん＜縮身＞を発動し、あっという間に一寸法師サイズになってしまう。そしててててと走り出した。
「あ、それなら俺はカラスになって上の方を探してみるぜ！」
そう言ったのは山田 勘三郎である。そして彼は大声でカラスの鳴き真似をしてみせる。その見事な鳴き声と共に、彼のろっこん＜腹ぺこガラス＞が発動した。勘三郎は嘴太鴉の姿になり、羽ばたいていく。
それを見た御巫 時子が扇子を構える。
「でしたら灯りがいりますね……」
そして扇子を軽く振り、ぽうっと小さな火の鳥を上空に舞い上がらせた。そして火の鳥が小さくなり消える度に、また新たな火の鳥を舞い上がらせる。
「なるほどな、これなら上の方もよく見える」
礼二郎が顎に手を当てふうむと唸った。時子が微笑んで言った。
「私もスズメになれますが、こちらの方がお役に立てそうですので」
すると奥で声が上がった。
「カー！ じゃねえや、こっちこっち！ この向こうに空間があった！ 七峯が先に入ってる！」
皆が変身を解いた勘三郎の元に走り寄る。修が彼の指し示す壁面を入念に叩いて言った。
「確かに、中は空洞みたいだな……七峯、聞こえるか？ 今崩すから下がってろ！」
修は皆にも離れるように言うと、左手を構える。そしてサイコガンを壁面に向けて発射した。
―――ガラガラ！
修の読み通り壁が一部崩れ、小さく穴が出来た。皆からオー！ と歓声が上がる。そこに＜闘士の光＞を持つ礼二郎が進み出た。
「力仕事なら任せてくれ」
礼二郎は斧の柄の部分を大きく振り上げ、ガッガッと壁を崩していく。そこに勘三郎も背中からちゃっと六尺棒を取り出した。
「この時のために調達してきたんだぜ！」
そして礼二郎と共に壁を崩しにかかる。２人のお陰であっという間に壁が崩れ、空間が現れた。
宝を隠すためだけのものなのだろう。そこは余り広くはなかった。
先にここに入っていた亨が何かに腰掛けている。それは、宝箱だった。
「ここにあるのは２つの宝箱。しっかり鍵がかかってる。手こずるようなら俺が小さくなって鍵を壊してもいいけれど……ま、大丈夫だろ」
ポンと宝箱を叩いて亨は立ち上がる。その言葉に夏朝と衛が頷いた。
「……大丈夫」
「まかせろって！」
２人は少し緊張した面持ちで宝箱の前に進み出る。そしてそれぞれが星の力を発揮し、見事に解錠して見せた。
宝箱にはそれぞれに金貨と宝石がぎっしり詰まっていた。
皆が大喜びしたのは言うまでもない。話し合いの末、公平に山分けとなった。
戦いが、終わった。
激しい戦闘で、皆へとへとになっていた。
しかし彼らは何と言っても若い。
＜癒しの光＞やろっこんを持つ仲間達が傷を回復し、彼らはしばしの休憩を取っていたが、すぐにトワ・E・ライトフェロゥの言っていたお宝が気になりだした。
そしてピンチもあったが無事にスライム退治をやり遂げた一行は、今度は元気にお宝探しを始めたのである。
「＜盗人の光＞を持ってるのは３人か……何か分かるか？」
鮫ノ口 礼二郎の問いに、卯木 衛、恵御納 夏朝、北条 冬華は、
「そっだなー」
「分かる気がする……」
「何となくですが」
とお互い顔を見合わせる。そして呼吸を合わせると、せーのでビシッと同時に１つの枝道を指し示した。そのタイミングに思わず優木 遥斗がぶっと噴きながらも、
「本当に宝箱のありかが分かるんだな……」
と感心する。
一行は３人の示した水路の枝道を進んでみる事にした。
「地下迷宮か……浪漫だな」
八神 修が懐中電灯を手に呟いた。その隣で椿 美咲紀も目を輝かせる。
「お宝です！ 綺麗な物をいっぱい持ち帰りましょー！」
「没落貴族のお宝か。服飾に使える宝石なんかがあればいいのだが」
桜 月が言う。彼女と冬華と経営する『シュテルン』では服飾を取り扱う。月は今回このお宝が目的にクエストに参加したのであった。
「素敵な宝石があればお店の商品に幅が出ますね」
冬華が振り返って微笑んだ。
と、冬華と共に先頭を歩いていた衛と夏朝が立ち止まった。
「この辺じゃねえかな？」
「うん、僕もそう思う」
冬華も２人の言葉にちょっと考え、軽く頷く。しかし千歳飴 楓子がぐるりと辺りを見回して言った。
「でも、どこにも入り口らしきものがない」
楓子の言う通りだった。この暗い枝道は真っ直ぐに続きどん詰まりになり、脇道すらなかったのである。
それぞれが灯りで周辺を調べてみるがやはり分からない。すると片膝をつき地面を調べていた七峯 亨が顔を上げた。
「ここら辺なのは間違いねえんだろ？ そんなら俺がちっと小さくなって隙間がないか調べてみるわ」
言うが早いが彼はろっこん＜縮身＞を発動し、あっという間に一寸法師サイズになってしまう。そしててててと走り出した。
「あ、それなら俺はカラスになって上の方を探してみるぜ！」
そう言ったのは山田 勘三郎である。そして彼は大声でカラスの鳴き真似をしてみせる。その見事な鳴き声と共に、彼のろっこん＜腹ぺこガラス＞が発動した。勘三郎は嘴太鴉の姿になり、羽ばたいていく。
それを見た御巫 時子が扇子を構える。
「でしたら灯りがいりますね……」
そして扇子を軽く振り、ぽうっと小さな火の鳥を上空に舞い上がらせた。そして火の鳥が小さくなり消える度に、また新たな火の鳥を舞い上がらせる。
「なるほどな、これなら上の方もよく見える」
礼二郎が顎に手を当てふうむと唸った。時子が微笑んで言った。
「私もスズメになれますが、こちらの方がお役に立てそうですので」
すると奥で声が上がった。
「カー！ じゃねえや、こっちこっち！ この向こうに空間があった！ 七峯が先に入ってる！」
皆が変身を解いた勘三郎の元に走り寄る。修が彼の指し示す壁面を入念に叩いて言った。
「確かに、中は空洞みたいだな……七峯、聞こえるか？ 今崩すから下がってろ！」
修は皆にも離れるように言うと、左手を構える。そしてサイコガンを壁面に向けて発射した。
―――ガラガラ！
修の読み通り壁が一部崩れ、小さく穴が出来た。皆からオー！ と歓声が上がる。そこに＜闘士の光＞を持つ礼二郎が進み出た。
「力仕事なら任せてくれ」
礼二郎は斧の柄の部分を大きく振り上げ、ガッガッと壁を崩していく。そこに勘三郎も背中からちゃっと六尺棒を取り出した。
「この時のために調達してきたんだぜ！」
そして礼二郎と共に壁を崩しにかかる。２人のお陰であっという間に壁が崩れ、空間が現れた。
宝を隠すためだけのものなのだろう。そこは余り広くはなかった。
先にここに入っていた亨が何かに腰掛けている。それは、宝箱だった。
「ここにあるのは２つの宝箱。しっかり鍵がかかってる。手こずるようなら俺が小さくなって鍵を壊してもいいけれど……ま、大丈夫だろ」
ポンと宝箱を叩いて亨は立ち上がる。その言葉に夏朝と衛が頷いた。
「……大丈夫」
「まかせろって！」
２人は少し緊張した面持ちで宝箱の前に進み出る。そしてそれぞれが星の力を発揮し、見事に解錠して見せた。
宝箱にはそれぞれに金貨と宝石がぎっしり詰まっていた。
皆が大喜びしたのは言うまでもない。話し合いの末、公平に山分けとなった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年08月23日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年08月30日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2016年08月30日 11時00分
