【球技大会】本気の野球（白猫組サイド） -後半-｜リアクション

【球技大会】本気の野球（白猫組サイド） -後半-

主審からゲームセットの声がかかる。

刹那、
黒猫チームの観客席から人が溢れだした。

「おし、胴上げするぞ八神！」
「えっ、えっ！？」

豪に促されて断る間もなく修の胴上げが始まる。
その後ろでまりもがシンセサイザーをかき鳴らしメンバーのテンションを更にハイにする。

「わーい勝ったー！」
「やりましたー！」
「ぱんつください！」
「ひびきちゃんいえーい！」
「千代ちゃんいえーい！」

１年生の女子が盛り上がりを見せる。
１人だけ発言がおかしかったのはスルーで。

「これが勝利の喜びか……！」
「おうよ！勝つっていうのはいつも素晴らしいものだ！」

コブラと旭が熱い抱擁を交わしあう。

「よっしゃ、帰りはみんなで寿司パーティや！」
「疲労回復に……甘酒のミルク割……飲んでくれ」
『アルコールは入ってないから安心してね！』
「「「「わーいっ」」」」

「あーあ、負けちゃったねぇ」

優は残念そうに、でもどこか楽しそうに笑う。
手元にあったチームメンバーの特徴を書きだした紙を綺麗に畳む。

「それでも、楽しかったよ！」

佳奈は元気にそう応える。しかしその瞳は少しだけうるんでいた。

「くっそー……俺があそこで打ち取られてへんかったらっ！」
「君だけの責任じゃないわよ。チームなんだから」

悔しがる柳司に真美が声をかける。
冷めたように見えて、その手は少しだけ震えていた。

「……なあ、よかったら今度お茶行かねぇ？」
「……は？」

「蕎麦人ナイス打球だったよな！」
「アッキーこそ、熱い守備だったじゃーん」
「「そんでかっこん先輩かっこよかったっすよ！」」
「かっこん言うなぁあああっ！！」

右翼手３人組がベンチを飛び出したのに続き、他メンバーも整列に向かう。

「私はまだまだね」
「そんなことないアルよー。優華ちゃんすごくかっこよかったアル！」

「力量が足りなかったな……」
「そんなことはない。この白猫チームで努力しなかった奴なんていねぇんだから」

「そうそう、みんなすごく頑張ったし、かっこよかったからこれはこれでいい思い出！でしょ？」

優華と華奈子、櫻と空里花の肩を抱くように武道が声をかけ、グラウンドの真ん中に走って行く。

そうして黒猫、白猫両チームが整列し、互いに固い握手が交わされた。

「「「「あろがとうございました！！！」」」」

本気の野球、８－７で黒猫チームの勝利です！

【球技大会結果】
普通のサッカー　黒猫４－２白猫
テニスの部　　　黒猫２－３白猫
本気の野球　　　黒猫８－７白猫

記念すべき球技大会50勝目を手にしたのは、黒猫チーム！

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あとがき

担当マスター：時織椎
ファンレターはマスターページから！

みなさまお疲れ様でございました、時織です。
本気(ガチ)の野球は楽しんでいただけましたでしょうか。

まず、途中でルールの追記を行ったことで何名かの方には混乱を招いてしまったのではないでしょうか。申し訳ありません。
また、リアクション内でポジションや出場回によって出番に偏りが出てしまったことをこの場を借りてお詫び申し上げます。

<試合においてのプレイ基準>
基本はアクションに書いていただいた６段階の能力値を参考にしています。
足の速い方は盗塁や進塁を、打の強い方は飛距離、投の高い方はコントロールを優遇しています。
記載のなかった方はプロフィールなどから推測で書かせていただいております。

今回、白猫組も黒猫組も勝てる要素は十分にあったと思います。
チーム全体での作戦の共有や作戦自体は白猫に、個々人の能力値では黒猫に軍配があがりました。

野球はチームプレイです。フォローのしあいが鍵になったかとおもいます。
ともあれ、ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回、個別コメントは一部の方のみとさせていただきました。
個別を書かせていただいた方、今回は書かせていただいていない方、みなさま素敵なアクションをありがとうございました。
黒猫チームさんへの個別は前半に記載されています。

本当にありがとうございました。
それではまた別のシナリオで。

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