【球技大会】本気の野球（白猫組サイド） -後半-｜リアクション

【球技大会】本気の野球（白猫組サイド） -後半-

【５回表】

「みんな疲れてないか？必要な人はこのタイミングで交代しておこう」

黒猫チーム観客席では林檎持参のレモン味のスポーツドリンクと、ひびき特製スタミナドリンク(絶品フルーツ味)、千代の持って来た大量のバナナがふるまわれていた。

「水分補給は……しっかりしないと、な」
『薬屋の娘おすすめの栄養ドリンクだよー！』

合間に出場メンバーに修が声をかける。

「よし、大丈夫そうだな。ここから先は代打も積極的に使っていくから準備していてくれ」

白猫チームベンチでも、佳奈のスポーツドリンクが配られる。

「この回が終わったら決戦メンバーに交代するから、準備をお願いねー」

透が笑子に殴られている姿を見て見ぬふりをしながら、優が全体を見渡す。

「葛根先輩ありがとうございました。すみません無理を言って」
「もう出なくていいんでしょ？応援に徹するわ」

ぼろぼろになった透を置いたまま、笑子はベンチの定位置に戻った。
選手交代。白猫ライト、葛根笑子に代わり霧下蕎麦人が入ります。

「蕎麦人、頑張ってこいよ！」
「うはは、まかせてー」

黒猫チームの打者は貴弘から。

「うーん……これはなかなか」

積極的に振って行くも、優華のコントロールの前にあえなく三振を取られることに。

「どんまいどんまい、ナイススイング！」

ベンチに戻ってきた貴弘を龍目豪が励ます。

「さあ、次だ！」
「はいはーい！まりもちゃんいきまーす！」

まずは塁に出ることを、とセーフティバントを狙うが、優華と空里花の連携でアウトに。

「投手が様になってんじゃねェか」
「あなたがファーストなら安心して投げれるわ」

と空里花と優華は互いのグローブをぶつけ合ってポジションに戻っていった。

「たまちゃんだよ！」

先ほどの打席でこともなげに長打を放ったせいか、外野が警戒して深めの守備を取る。

「んふふー、ざんねんでしたー♪」

楽しそうに笑うと、センター前の浅いところに突き刺さるようなヒットを落とす。
櫻が慌てて走り出すが、そうこうしている間に環は二塁ベースに上っていた。

「野球は……ツーアウトからと言うよな……」
『つまり、ここで打たないとね！』

後に続こうと林檎が振り切ったボールはレフト前に落ちる。

「あげないわよっ」

エヴァが猛スピードで走ってくると、そのままスピードのままサードへ送球。
環がタッチアウトとなった。

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