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輪廻傀儡のグランギニョル
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●確かな意志を持つ者たち
かつんかつんと、足早に屋敷の廊下を進む者の姿があった。執事を思わせる白のワイシャツに黒いベスト、動きやすさを配慮したのだろう――上着は無い。
(俺の居場所はここじゃない。俺の成したい事はここじゃ成せない)
胸に宿る確かな意志を改めて確認した上で、
御剣 刀
は積極的に人形を倒すべく動き出した。握りしめた刃は不思議と手に馴染み、彼は噴水の設えられた広間に足を踏み入れて、居合わせた人形の様子を窺う。
「俺と同じ境遇か――否、違う」
虚ろな硝子の瞳は、ただ辺りの景色のみを映しており――ややぎこちなく刀に向き直った少年人形は、長柄の斧槍を構えて機械的に襲い掛かって来た。
(……相性が悪い。しかも此処は、相手に有利な地形か)
――しかし相手に背を向けると言う選択肢など、刀には無い。人形の構え、肩やつま先の動き、重心のバランス――それらから動きを読み取ろうと、刀は鋭い眼光で睨みを効かせ、間合いを取りながら必死に反撃の糸口を探していた。
「我が、主の為に……!」
少年人形の斧槍が横薙ぎに繰り出されて、広間を流れる噴水の飛沫がきらきらと舞う。ふたりのリーチの差は歴然としていたが――隙を窺っていた刀は、相手の武器を戻す瞬間に合わせ、一気にその間合いを詰めていた。
「それがお前の、真の願いか?」
放たれた剣閃は、真っ直ぐに人形の刻印に吸い込まれて。操り人形の糸が切れたように相手が崩れ落ちると同時、刀の刻印が熱を伴って光り輝く。
「……俺には目指すべきものがあって、守りたいものがある事だけはハッキリと覚えている」
口にすれば意識は冴えていき、妄信していた人形師の存在が色褪せ、現実味を失っていくのが分かった。
――俺の魂の輝きなど知るか、と刀は吐き捨てる。ただ自分は、奴の自由に出来る物じゃない事くらいは、証明してやる――。
(俺は……誰だ)
――そうして。己の存在に疑問を抱きつつも、
八神 修
は冷静だった。最後のひとりになるまで戦い続ける、無慈悲な人形劇を演じよと命じられても――彼は盤面に置かれた己の駒を、如何に動かすべきかと思案を巡らせている。
――最初、主である人形師と対面した時、自分は褒美として愛が欲しいと乞うた。愛、とその時人形師は意味ありげに微笑んだが――ただそれだけだった。
(流石に、彼の正体や弱点などは分からないか)
それでも修は気持ちを切り替え、書庫と思しき場所へ潜入し、少しでも情報を獲得しようと動く。人形師の私室のような場所は見当たらなかったが、幸いにも屋敷には図書室があった。
「何か、手掛かりが掴めれば……」
――情報、人形師の正体と弱点。しかし、膨大な書物の中からそれをどうやって見つけるかとなれば、具体的な指針が無くては叶わないだろう。それでも修は対戦者を探す素振りを見せながら、奥の本棚に収められていた古い書物を手に取った。
(……これ、は?)
目に飛び込んで来たのは、何処のものかも知れぬ奇妙な文字。ぱらぱらと頁を捲るが、彼には書かれた内容を読み取ることが出来なかった。そうして書物と向き合うことに心を傾ける余り、修は此方へ近づく存在に気付くのが遅れてしまったのだ。
「――覚悟」
誰何の声を投げかける暇も無く、放たれた苦無が修に襲い掛かる。咄嗟に本を投げつけたお陰で軌道は僅かに逸れたが、間合いは此方が不利であり、鎌を振るうより早く相手が動くだろう。
それでも修は、柄を使って腕を狙い武器を飛ばそうと試みたのだが――既に相手は苦無の投擲に移っていた。ああ、此処で自分は舞台から退場してしまうのかと修が覚悟を決めた時、澄んだ硝子の音色と共に苦無が弾かれる。
あ――と少年人形が新たな対戦者の姿を捉えた瞬間、一気に間合いを詰めた存在は刀を振りかざしていた。
「君は、……成程」
少年人形の刻印を貫いた彼――刀の、瞳に宿る確かな意思に、修は自分と同じものを感じ取る。ならば此処は怪しまれないように退こうと、修は鎌を翻して間合いを取り、交戦する素振りを演出してから駆け出した。
――決して諦めない。自分を取り戻す為、呪縛を断ち切る為、修は行動すると決めたのだから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
柚烏
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月20日
参加申し込みの期限
2016年08月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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