this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
輪廻傀儡のグランギニョル
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
●共鳴のワルツ
――全ては主の命じるままに。麗しき剣士人形である
黒依 アリーセ
は、夜空を思わせる髪を靡かせながら、己が有利に戦える場所を探して屋敷の中を駆ける。
「……此処ならば」
零れ落ちそうな菫青石の瞳が見出したのは、各部屋や通路に繋がる二階の主廊下。通路になっている其処ならば、人形たちも確実に利用するだろうと見越して、アリーセは廊下に設えられたチェストの陰へと身を潜めた。
――心の中で、静かに時を数えること暫し。鋼の如き意志で、厳しく己を律するアリーセの耳に軽やかな靴音が飛び込んでくる。
「我が名はアリーセ。あなたに決闘を申し込むわ」
その行く手を阻むようにして、彼女は剣を構えて一礼し――真正面から凛と名乗りをあげた。ふわりと波打つのは黒地に銀刺繍のマントであり、青のジャケットに白のパンツを纏ったすらりとした肢体は、中性的な美を含んで鮮やかに花開いている。
「……決、闘」
対峙する人形は、年端もいかない少年の姿をしていた。紡ぐ言葉はぎこちなく、彼は表情を変えることの無いままに、その手にしたナイフを逆手に持って構えを取る。
(私と同じ、近距離型――ならば)
――相手の型に応じた戦法を組み立てていたアリーセの行動は素早かった。ひとつに纏めた黒髪が翻るや否や、彼女は正面から技を競うように斬り込んでいく。
「っ――!」
小柄な身体を利用して、少年人形はアリーセの懐に潜り込もうとするが――その鋭いナイフの一撃を、アリーセは青薔薇を模した護拳で逸らした。そのまま素早く足への払いに繋げ、相手が体勢を崩した所で一気にその武器を跳ね上げる。
カラン――深紅の絨毯に叩きつけられるのは、何処までも透明な硝子のナイフ。転がり落ちた得物を手にしようと、人形の指先が地面を這うよりも先に、アリーセのレイピアは彼の胸の刻印を貫いていた。
(…………)
泣き叫び悲鳴をあげることも無く、少年人形の瞳から光が消えて――彼の黒薔薇の刻印が、一瞬光輝いた後でふっと消滅する。そして、一呼吸の合間を縫ってからアリーセの刻印が熱を持ち、彼女の氷の相貌に微かな戸惑いが生まれた。
「薔薇を手折れば棘が苛む。心が痛むのはそのせい? それとも……」
――一方その頃。屋内をふらふらと彷徨う人形を誘い出した凛は、屋敷の屋根へと飛び上がり得意地形での戦闘に持ち込んでいた。普段の私はロックだけど――知らず口を吐いた言葉は、何故だかやけに凛の胸を弾ませて。
「……今宵はワルツと洒落込もうじゃない」
月明かりを背に受けて、ヘッドドレスに彩られた凛の黒髪が豊かに波打つ。愛らしい彼女の仕草に誘われるように屋根へと姿を見せたのは、硝子の鞭を手にした乙女人形だった。淑やかな外見に見合わず、その人形はひゅんと手にした得物を一閃させる。
「ほら、こっちよ――捕まえてご覧なさいな?」
ゴシック調の黒いドレスをふわりと靡かせながら、凛は軽やかに屋根瓦を蹴った。くるくると回り、優雅にステップを刻み舞い踊る様は、月夜で繰り広げられる秘密の舞踏会のよう。
「観客は我らが主とお月様……そして奏でるは、刃の音」
相手が中距離型と見て取った凛は、十分な間合いを確保して回避に専念――次第に相手を翻弄していく。そうして大振りの攻撃で隙が生まれた所で、彼女は袖の下に仕込まれていたナイフを次々に放っていった。
「……あ、っ……!」
――最初に狙うのは足や腕。硝子で出来た武器は、人形の身体そのものに傷を負わせることは無いが――衝撃を与え、怯ませることは可能だ。そして、足場の不安定な屋根の上で身体の軸がぶれてしまうのであれば、体勢を崩すのは必然――!
(えっ!?)
動きを鈍らせた乙女人形の刻印を、凛の投げナイフが貫いたその時。彼女の頭を覆っていた靄が、すっと晴れていく。
(血を見なくて良かった……って何? 私たちは人形で、血を流す事なんてありえないのに)
己の存在が揺らぎ、確かな自我が凛に芽生えていく中で、彼女の瞳は眼下のバルコニーに立つ、ひとりの剣士人形を捉えていた。
「あの、人形は……っ!」
懐に飛び込まれる前に、仕留めるしかないと言うのに――凛にはどうしても、その剣士を――アリーセを、攻撃することは出来なかった。
だって、だってあの子は、
「大切な友達……親友だから……!」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
輪廻傀儡のグランギニョル
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
柚烏
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月20日
参加申し込みの期限
2016年08月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!