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バレンタイン・チョコチョコ・キャンペーン
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さて、バレンタインは毎年やってくる。決まった日付に、お決まりのイベントごととして持ち込まれるものだ。
伊賀 解理
にとって、世間のモブ男子の事情なぞ知ったことじゃない。
モブ男子はバレンタインデーのチョコを探し、求め、ゾンビ映画も顔負けの事態に陥るかもしれないが義理もなければ、友情でのチョコレートを用意するつもりもない。
解理がこの場所に訪れたのはただ、『彼』だけのためにチョコレートを作成するためだ。
ちょこんと乗せたメガネがずり落ちない様にと、角度を調整し、白衣の袖を捲った彼女の視線はチョコレートから、喧噪へと向けられる。
「野々氏?」
ぱちくりと瞬く解理にとっては予想外の存在なのはののこだ。
会場にその姿を認めれば、色恋が関わるイベントには無縁そうなお天気娘が手をふるりと振っている。誰にだって楽しげな笑顔を振りまくのがあの少女の性質だ。
「珍しいじゃないか。僕の予想では野々氏はあまり色恋が関わる場所にはいないイメージだったんだが」
「バレンタインだから、義理チョコ作ってみんなにあげようかなぁっておもってね!」
ふふん、と胸を張るののこ。モブ男子など知ったことかとモノローグで告げる解理にとって、その言葉は聖人君主でしかない。
本当の意味で『神様が現れた』ように思える。まさに救いだ。モテないモブ男子たちにとってののこは救世主(かみさま)そのものだろう。
「世の男子が咽び泣いて感謝をする声が聞こえる気がするよ」
「やっだなー! みんな、そんなに喜ばないよー!」
――しかし、ののこは可愛らしいが、『女子』ではない気がするのだ。
異性として見ていれば咽び泣き感謝するだろうが、小動物や愛玩動物の類だと扱われればあまり喜んでくれないかもしれない。
悩まし気な解理はこの聖人君主、仮にも神様。小動物扱いをしてはバチが当たるのではないかと首を傾いだ。
「そうだ。義理チョコを作るにあたって僕からのささやかなアドバイス」
「なぁに?」
丸い瞳は無垢そのものだ。その瞳に意地悪く解理は素晴らしいアドバイスだと再度念を押すように付け加えた。
モブ男子の期待を裏切るような――それでいて、ののこの無垢さならば決行するだろうという信念から彼女は言う。
「義理チョコはとにかく質素に、できればでっかく『義理』とでも書いておくといい」
「『義理』?」
首を傾げるののこ。義理チョコを量産してみんなに渡せば、それで『義理チョコ』としての役割を果たすのではないか。
丸い瞳に解理は「男というのは案外チョロい。野々氏も気を付けたまえ」と柔らかな口調で言う。
「……?」
「ちょいとチョコの形や飾りが凝ってると勘違いしてしまいかねない生き物だ。無用な期待をさせて後で痛恥ずかしい思いをさせないためにも最初から期待を持たせないのも優しさだよ」
「期待?」
解理の言葉に何となく意味が分かったと望春と
サキリ・デイジーカッター
が顔を見合わせる。
ののこに引きずられる様にこの場所へと訪れたサキリは女子の厳しさに触れた気がして僅かに溜息を混じらせた。
「なるほど! 勉強になるね!」
「なったのか……?」
首を傾げたサキリにののこは「なったよー」と何度も頷く。
アドバイスを言った事で満足げな解理は「それじゃ」とチョコレート作りをするために人気のないコーナーへと歩を向ける。
「あれー? みんなで作らないの?」
「ああ、健闘を祈る。僕は本命チョコというものは一人こっそりじっくり作りたい派なんだよ」
ひらりと後ろ手を振って歩く解理は誰にも聞こえぬように小さく、呟いた。
――喜んでくれるかな?
張り切ってチョコレートを作ろうと意気込むののこの背中に場違いな雰囲気だろうかとサキリは周囲を見回した。
捲し立てられて連れてこられたは良いが、どうにもこの空気感には慣れない。ラブコメ即興劇に巻き込まれたりと、サキリはののこのお願いを断れないと、彼女の異様な雰囲気に頬を掻いた。
「流石はらっかみと――……いや、何も考えてないだけか?」
呟きながらも貸し出しをしているスタッフからエプロンを借り受けたサキリは見様見真似でやるしかないかと傍らで作業を進める望春を覗き見る。
「なに作るんですか?」
「紅茶に合う菓子を作りたいと思ったんだよな。チョコレートクッキーやケーキに挑戦してみたいと思う」
へえ、と瞳を輝かせた望春は、オーブンで膨らむ自信作のガトーショコラを待ちながら、ののこやあおい、サキリの作業を見つめている。
作業に戸惑う
遠野 まほろ
に優しい微笑みで手順を教える紅葉など慣れた手付きだ。
(……俺のはちょっとシンプルすぎるかな……)
オーブンをちら、見つめる望春はシンプルすぎるだろうかと悩みながら焼きたてを試食してもらおうと女性陣を探す。
このガトーショコラを食べるのは姉たちだ。せっかくならば女性の意見がほしいなと、アレンジをするか迷いながら歩み出す彼の前には出来立てのチョコレート達が食べてと言わんばかりに並んでいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月19日
参加申し込みの期限
2016年08月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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