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バレンタイン・チョコチョコ・キャンペーン
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一方で――
刃物を扱うならばサキリは得意中の得意だというが、刃物が絡まないものでは、あまり得意ではないのだと困ったように頬を掻く。
「……意外に難しいな、これ」
野々は上手くやれてる、とちらりと見やればののこの手元では『おかしな』事になっている。
自信がないのと笑っていた紅葉が思わず心配になるレベルでゲテモノ料理が完成しそうなののこにサキリは表情を固くした。
(カミサマの料理は豪快だな……?)
危なっかしい手元をサポートする紅葉にサキリとまほろは懸命に答える。悪戦苦闘すればするだけ、美味しいものができるはずだと彼らは信じているのだから。
「お裁縫は得意だけど……お料理とか、お菓子とかはあんまりしないから……でも、せっかくプレゼントするなら美味しいものを……できればきれいな形で」
むむ、と悩まし気に眉根を寄せるまほろはどこか眠たげ。しかし、その瞳はいつもよりか真剣みを帯びている。
「うんうん、頑張ろうね! きっと喜んでもらえるよ」
「うん。おじいちゃんと従兄のお兄ちゃん。それと友達と……みんなに喜んでもらえればうれしいな……」
眠たげな彼女の瞳にあおいは大きく頷きながら楽し気に微笑んだ。
まほろが作成するのはトリュフ。以前、偶然口にする機会があったが、記憶の中では美味しくてぜひとも自分の手でも作ってみたい代物だ。
じゃあ、私も、と。あおいがともに作ろうとするが――その腕前を心配してか紅葉が「こうしてみない?」とそそくさと軌道を修正している。
チョコレートを作り上げ、冷やして待とうと備え付けられた椅子へと腰かけるサキリは異常な光景をちらりと目にした気がした。
「完成したな」
オーブンを見つめる彼は自信作だと手にしたチョコレートを持っていたことだろう。
懸命な作業の傍らで、まほろは驚いたように幾度も瞬く。『そこ』にあるのは紛れもないチョコレートであって、チョコレートと呼ぶには度し難い……何とも異様な光景なのだった。
「―――……え?」
ぱちくりと音を立てそうなほどに瞬いたののこは調理スペースからほど離れた試食関連のスペシャリストたちへと彼を誘う。
奇妙な色合いに変化している、度し難いチョコレートは先程までの調理イメージからは掛け離れた形での完成を遂げていた。否、オーブンで変貌したとしか『表現』できない異様な雰囲気を醸し出している。
「みんな、食べてくれないだろうか?」
首を傾ぐサキリがゆっくりと歩くその向こう、救世主――
優木 遥斗
の姿がそこにはあった。
シーサイドアウトレット内には様々な飲食店が入っている。遥斗の趣味、食べ歩きにはうってつけのスポットであることは言わずもがなだ。カツ丼の特盛を平らげて、僅かながらに空いた腹の隙間を満たすこと叶った彼の前にあるのは『チョコレート』のイベントだ。
同級生や先輩の姿も見える。しかし、遥斗にとってのバレンタインデーは女子というきらびやかな分野のものとなるために苦手だと言わざるを得ない。引き返そうかと迷う足取りが向いた作る!スペースでは、奇妙な形のチョコレートを抱えたサキリにそれを勧める紅葉の姿。
会釈を一つ、丁寧な仕草で挨拶を行った遥斗は若干の緊張を体に感じる。チョコレートを作成するスペースは女子か、何らかの目的のある男子たちばかりだ。ふらりと訪れる自分は場違いなのだろうかと手持無沙汰に足がふらふらと動いた。
だからこそ、救世主。腹を空かせた食欲魔人ならば怖いものなしだと紅葉はピンと来たようにサキリに「試食を勧めてみましょうよ」とノリ気で微笑む。
「食べてみてくれないか?」
「……いただきます」
チョコレートと向き合う遥斗は――――「うまい」と仰々しく呟くのだった。
形は悪くとも味は良い。真剣に、感想を告げる遥斗にサキリは成程と幾度も頷きながらも、茶道部持ち前の『選茶』センスでチョコレートに合わせる紅茶を淹れる。要はバランスだ。サキリにチョコレートを造形するという力よりも紅茶を淹れるという能力値が少し高かったというだけ。
焼きあがったガトーマジックを手にして、「おなかにまだ余裕ある?」と問い掛ける紅葉に遥斗は大きく頷いた。
「これは……」
美味しい、と。息をつく青年のバレンタインデーは今までのイメージから美味しいものを食べられる『天国』に変わったともいえる。甘い空間で、次々に差し出される試食を彼は完ぺきに平らげたのだった。
「……たくさん、食べれるんだね」
ぱちくりと瞬くまほろは、ハート型のトリュフが出来上がったのだとそろりと試食を差し出す。
おじいちゃんや従兄のお兄ちゃんを喜ばせるために、眠たげな瞳を幾度も瞬かせながら彼女は胸を高鳴らせた。
「ああ、おいしい。これは柔らかいな」
成程、と食レポを繰り出す遥斗は紅茶とも合うとサキリへと告げる。以前食べたトリュフに近づけたかと味見をして見せたまほろは「おいしい」とぽつりと呟いた。
(――こんなにわくわくしながらバレンタインの準備をするのって始めてかもしれない)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月19日
参加申し込みの期限
2016年08月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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