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バレンタイン・チョコチョコ・キャンペーン
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「ご予定は? 恋人に贈るチョコは用意出来ているかい?
オーダーメイド? 成程。月のデザインをもってすればそれは良いチョコになるだろう」
今日という日は、何時も非常にマイペースで、何時も何処までも超然とした
旅鴉 月詠
の言葉から始まった。
シーサイドアウトレットの中で行われるイベントは絶好の機会だ。月詠は普段と変わらぬ表情で手招く。
「しかし――折角の機会だ。もう一つばかり浪漫を求めてみないかね?」
小柄で一見には可愛らしいとしか形容しようがない白髮の少女の本質は、その実結構な部分でその外見の第一印象を裏切るものだ。「ありえない事などない」「世は不可思議に満ちている」――魔女を自称する変人は、今日もクールに人生を謳歌しているのだ。
小さな芸術家(マエストロ)の興味が今日はたまたま――親愛なる友人、
桜 月
の方向を向いただけ。
「浪漫?」
「自分で作ってみないかね?」
芸術家の言葉は突拍子もないものだ。
「手作り!? いや、私はあまり料理をしないから」
「私が教えるから。割と簡単だから」
表情は僅かに固くなる。月はどうしようもないという感覚に陥る。
「で、でも……エプロンや道具を持ってないし……」
「エプロンは私の貸すから。道具も探せば何とでもなるだろう?」
面白そうだから振り回そうと思ったとか言ってはいけない――全ては崇高なる友情が為である。間違いなく。
淡々とクールに、しかしがぶり寄るような月詠の見事な寄せに負けて月が首を縦に振ったのは当然の成り行きだったと言えるだろうか。
若干食い気味に言葉を重ねる友人の言葉に月も実は満更でも無く、かくて星ヶ丘寮エントランス棟のラウンジは乙女の統合作戦本部と相成った。
「新しい分野の開拓か!」と意気込んだ月は気付けば月詠のアトリエに居て、気付けば調理室で彼女のエプロンを身につけて臨戦態勢を取っていたという訳である。
「このアップリケ可愛いね」
「そうだろう?」と胸を張る月詠の眺めるエプロンの鯨は存在感のある胸元に若干歪みを見せている。
やたら楽しそうな月詠の方はと言えば、芸術家らしく形から入るという事なのかメイド服に身を包んでいた。
「それで……ど、どうすればいい?」
「簡単だ」
不慣れに不安気な表情を覗かせる月に対して月詠は自信たっぷりといった風である。
「いいかね。複雑に説明をする事も可能だが、要約すればこれは……
黒ずんだ液体を~型嵌めて~型取って~焼きあげて~型抜いて~出来上がるのは~多分ラブソング……とゆー訳よ」
「え!? ええええ……!?」
教えるといった割には余りにも感覚的で余りにも暴力的な要約に困惑する月をくすくすと笑い、月詠は手慣れた様子でまな板をトントンと叩いてみせた。
「えと、まずはチョコを刻む……のね?」
言葉こそ奇々怪々で様子こそからかう調子ではあるが、案外面倒見のいい月詠は不慣れな月が問題なくチョコを仕上げられるように一連のレールを敷いている。まな板の上のチョコレートを真顔で刻む月の様子を横目で眺めながら手早くボールを用意して、湯煎の準備をしている。ハートの型にシートをセットし、オーブンの余熱にも余念が無い。芸術家という極めて繊細な作業を求められる生業の関係上、その人格はさて置いて、こういう事には極めて向いている方である。
「卵を溶く……あっ……」「泡だて器で混ぜる……うわ、飛んだ!?」「ハート型……照れた……」。いちいち反応の可愛らしい月の方も本当に全力で少女といった感があり、空気は実に華やいでいた。
「今度は上手く出来た。普通!」
悪戦苦闘の結果、何とかヘラで混ぜ合わせる事に成功した月は頭の中でチョコレートを受け取った彼女の事を想像した。
彼女は手作りのチョコレートを予想しているだろうか?
受け取ったら、何と言ってくれるだろうか?
喜んでくれるだろうか。いえ、きっと喜んでくれる筈よね――
それ以前に、果たして上手に出来るのかという不安は無い訳では無かったが、共に今日を戦う友軍(つくよみ)はめっちゃ自信満々である。
やがて、オーブンが軽妙な音を立てて焼き上がりの合図を伝えてくる。
「うん、これなら絶対に上手くいくよ」
心配は杞憂。月の大きな瞳に喜色が瞬く。
見事に焼き上がったショコラに澄まし顔の月詠がチョコプレートと赤薔薇を三輪あしらって――出来上がり。
「さあどうぞ。レシピも持っていって――それから、これも」
同じショコラが実は二つ。月詠の分には黄薔薇が乗る。これは言わずと知れた月への『二つ目の贈り物』である。
「ありがとう。これは友情だね。私もお返しがしたい、バレンタインが終わったら一緒にご飯どうかな?」
照れた顔を見せた月はバレンタインとこの後とを考えて――案外『イイヤツ』な奇妙なる友人に言った。
「――その時の話も、聞いて貰いたいし」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月19日
参加申し込みの期限
2016年08月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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