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⚫︎
「う……?」
息苦しさに彼は意識を取り戻した。見覚えのある建物の中、そのベンチにいた。
屋内だというのに、殺人的な日光が熱を生み出し、外から入ってくるそれが肌にチリチリとした感触を残していく。
「今年の夏も尋常じゃないな」
暑さに顔をしかめ、家に帰ろうとして動きを止めた。
家は……?
それに俺、は……?
「落ち着け」
深呼吸する。冷静になる必要があった。
ひとまず周囲の景色から、繁華街の一角だったことは分かる。
「怪我や痛みもない……か。外因性じゃなさそうだけど」
原因は不明。思い当たる記憶は当然ない。
とすれば、自分の所持品から手がかりを探すしかなかった。
調べると、携帯に録音が入っていた。
「俺が入れたのか?」
時刻を見る。どうやら録音してからかなりの時間が経っているようだった。携帯の電源は残り少なかったが、それまでに気づくか、充電して聞くだろうと踏んだに違いない。
再生の操作を行った。
『録音ならば多くを残せると思うし、自分の肉声の方が現状を受け入れやすいだろう』
そんな冒頭から始まった過去の言葉に、彼――
八神 修
は従うことにした。
『慌てず、持ち物を確認してくれ。現状と脱出方法は今話した通りだ。乗り物を近くに停めたから有効活用してくれ』
そこで、急に耳をつんざくような蝉の鳴き声が聞こえてきた。修は耳を押さえたが、録音した過去では苦しそうな彼のうめき声が聞こえる。
『く、まだ つは きてい のか!? しまった、このま では……!』
声は弱々しくなって、だんだんかすれていく。
『大切もは……あ……だ』
そこで声は途切れ、録音が終わった。修は厳しい表情で動き出した。
よくわからないが、急ぐ必要があるようだ。
免許で住所を確認。付近のガラスで自分の容姿も確認した。
建物を出ると、銀と緑を基調としたバイクが立てかけてある。キーはささったままだ。
修はバイクに乗って、繁華街を飛び出した。
「一人かと思ったが、お前はいるんだな」
鎌八 まもる
は、メモを読んだのちに傍らへと視線を投げた。
一頭の馬が、足元の地面の匂いを嗅ぎ、鼻を鳴らしている。
「アンバー……って名か。蝉と戦っているときに乗っていたのか?」
聞いてみる。当然応えはないが、構わずまもるは話しかけた。
「このメモにはお前がオレの愛馬だが、反抗的とも書いてあるんだよな……でも、今は緊急事態だ。反抗してる場合じゃないってのは分かるよな?」
そう言って、アンバーを撫でるまもる。アンバーは身じろぎしたが、それが拒絶からではないとまもるには感じられた。
「よしよし。記憶を取り戻すまでの辛抱だ。愛馬なら言う事き――うわっ!?」
まもるが優しい声とともに飛び乗ろうとした瞬間、アンバーが慣れた動作で彼を振り落とした。地面にまもるがクリーンヒットする。
「い、いたた。おいアンバー! ここにはオレとお前しかいないんだ」
まもるはちょっとキツめの口調で、真面目に語った。
「だから、な? 仲良くやろ――あ」
しかし、伸ばした手はアンバーに触れることはなかった。
まもるの手をすり抜けるようにして、走り出したのだ。
「ちょ、アンバー!?」
まもるは慌てて、逃げた馬を追った。
「はーはー……追いついた」
ようやく止まったアンバーの前で、まもるは息も絶え絶えとなっていた。
「メモ、通り……懐いて、ないってこと、か? なー」
手を伸ばす。今度は逃げなかった。頭を撫でてくるまもるを、馬は静かに見返すばかりだ。
「悲しそうな目、してんな? 記憶おぼろげで泣きたいのはこっちだよ」
たてがみを撫で、横腹を撫で、やがてまもるの手は尻尾を撫でる。次の瞬間まもるの表情がおや、と変わった。
「な、なんだろう。お前のしっぽなでると、無性に嬉しくなってきたぞ?」
嬉しくなってきたどころではなかった。デレっとした顔で、尻尾に頬ずりまでしだした彼に、アンバーは冷たい視線を投げる。
「うわ、なにその哀れむような目。と、とりあえず牧場に行くぞ。お前といたってことは、記憶の手がかりもきっとそっちに――って、わ!」
まもるが悲鳴をあげる。乗った瞬間、アンバーが突然走り出したのだ。
「待てって、そっちは牧場じゃない!」
どんなに言っても無駄だった。アンバーは止まらずに駆けていく。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月12日
参加申し込みの期限
2016年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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