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●宮祀智瑜の家族旅行
宮祀 智瑜
、十五歳。まもなく誕生日を迎える青果店の箱入り娘にして看板娘である。
箱入りと言ってもミカン箱で、看板と言っても果物屋である。
しかしそんな家が、智瑜は大好きだった。
今日は福引きで当てたペアチケットにちょい足しして、家族で石川旅行へ来ているところなのだ。
バスから降り、おっとりと歩く祖父母を追い越すように海辺へ走る智瑜。
「みてみて! 海がこんなに近い! わー、プールもある! 入れるかな!」
「二月だぞ智瑜」
「そうだった……」
幼くして両親を亡くした智瑜にとって祖父母は特別な存在だった。
智瑜は二人の手を引き、ロビーへと進む。
「絶景ー!」
人の多いロビーでは祖父母に隠れてひっそりしていた智瑜も、部屋に入れば自由の子である。
カーテンを開き、一面に広がる海と能登島の風景に腕を広げた。
カメラをかまえてひたすらシャッターをきる智瑜。
いい写真をとろうと言うより、とにかく思い出を残そうといった様子だった。
とはいえ、何でもかんでも思い出に残せるというわけではない。
「ひろい……」
自宅のお風呂何個分かってくらいのだだっ広いお風呂につかり、智瑜はとっくりと息を吐いた。
軽く泳げる広さだが、よい子の智瑜は我慢の子である。
だが、むくむくわき上がる好奇心は止まらなかった。
こういう場所に子供を連れて行くととにかくはしゃぐらしいというが、その理由がカルチャーショックの広さにある。
まず風呂場。大浴場の湯船がひたすら広いのもさることながら、なんかよくわかんない銅像みたいなモンがずどんと飾られているのだ。
「お風呂に銅像って……なんの像だろう。鳥?」
手元にカメラが無いことを悔やむ。
とかやってると、横からお盆がふわーっと流れてきた。
ついっと逆方向につついてやると、朱蘭がそれを受け取った。
「おっと、悪い悪い。サンキューだぜ」
「お風呂で何か呑んでる……」
逆方向を見ると、美咲紀が腕やら胸やらにお湯をかけてなにかぶつぶつ言っていた。
「願……掛け……?」
年代的に大きなお風呂自体が珍しい智瑜にとって、温泉街は知らないことでいっぱいだった。
お風呂で祖母の背中を流してあげたりコーヒー牛乳ぐびったりと楽しく過ごした智瑜だが、まだ好奇心は止まらない。
祖父母を部屋に残し、遊戯コーナーへとやってきた。
よくテレビで見る温泉街ってえのはおじさんがイカサマしてる射的コーナーや古いモグラ叩きや、上から転がってくるボールをなんやかんやして穴に入れる電気のいらないゲームばかりという印象だったが……。
「ゲームセンターだ、ここ」
ちょっと新しめのプリクラ機にワニがパニックするアレや、クレーンアームカワイイキャッチの群れである。
ついでにスロットコーナーまであって、十五歳の智瑜にはちょっと近づきがたいエリアになっていた。
近代化の波という奴だろうか。
古きものは漣の泡のごとくであろうか。
折角温泉街なのになあという気分でたたずむ智瑜に、スタッフの女性が声をかけてきた。
小さい子が喜ぶゲームがあそこにあるからと、ロビー側へと案内してくれる。
大きなガラス張りで海を見渡せるロビーには、パーティションで囲まれたテーブル席もいくつかある。
その中に、ブラウン管テレビが無造作に置かれたブースが忽然と存在していた。
「えっと……これは、なんですか?」
「ゲームですよ」
そう言って、スタッフの女性がゲーム機らしきものの電源を入れた。
「ファミコンですよ」
「ファミコン……」
何の略かはどっかに迷惑がかかりそうなので控えるが、智瑜が生まれてもいない時代のテレビゲームがそこにはあった。というか、それしかなかった。
「こ、これを……あそぶ……?」
十字キーと二つのボタンしかついていないコントローラーを手にとって、智瑜は温泉旅館の味わいというものを知った。
さて、ちょっぴり早足で後のことを語っていこう。
遊んでいたら夕飯の時間になったという智瑜はバイキングコーナーでひたすらお刺身やお寿司をとりまくり、お腹いっぱいになった所を祖母から写真に撮られたりした。
暫く部屋でお腹を休めていたら外で花火の音がして、これは写真にとらなきゃと思う一方でとんでもなく近い距離であがる花火にびっくりし続け、半分ほど写真に撮り忘れたりもした。
けれど一番写真に撮りたかったものは、ちゃんと残せたように思う。
眠る前、デジタルカメラの画像をチェックして、智瑜はくすりと笑った。
そこには自分と祖父母が笑う姿が映っていたからだ。
それ以上のものなんて、この世にいくつあるだろうか。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月11日
参加申し込みの期限
2016年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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