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湯煙に、咲かせてあげよう冬花火
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●温泉旅館を取材しよう! 美咲紀と修とねむるの場合
本日は晴れ。風もなく穏やかな海になるでしょう。
天気予報の表示された携帯アプリを片手に、
椿 美咲紀
はバスの車窓に目を輝かせた。
「ほらみてシュー君! 海ですよ海!」
「海だな」
ねこじまでこれでもかってくらい見てるけどね、というテンションで返してくる
八神 修
に、美咲紀は頬を膨らませた。
「石川ですよ? 観光名所なのですよ?」
「知ってる。魚がよくとれる上に天然温泉が豊富だそうだ」
パンフレットを眺めて語る修。そのパンフレットをさくっと奪って、美咲紀は手帳を翳して見せた。
「今日は寝子高新聞の取材に来てるんですから……」
「分かってるよ。下調べも重要だ」
そう言って、修はパンフレット奪い返した。
旅館前にとまったバスから降りる二人。
そこへ。
「おや、丁度良かった。到着時間もぴったりだね」
日暮 ねむる
が重装備のリュックサックを下ろして言った。
「……日暮、もしかして」
「いやー、いい運動になりました、っと。後で旅館の中でも見てみない?」
駅まで結構あるはずだが……と思った所で、考えるのをやめた。
日暮ねむるはよく寝るわりによく動く。そういうものだと受け取った方がスムーズだ。
「日暮さんも来てたんだ」
「まあ、男部屋に一人というのもね」
こっくり頷く修。
「じゃあ一緒に行くのです。お風呂入ったら、卓球場で合流でいいですかね」
「いいよ。ここは古い旅館みたいだからね、おもしろいところが沢山ありそうだよ」
わくわくした様子で旅館に入っていくねむる。
修は旅館の前に設置された『わらじ石』の説明を一通り読んで撮影してから、その後に続いた。
この後美咲紀は温泉で軽く色々な衝撃をうけたりうけなかったりするし、その後にも卓球場であれやこれやと遊ぶことになるわけだが、それはまた後に語るとして……。
一足飛んで、お夕飯である。
浴衣姿に着替えた三人は、テーブルについてぐるりとバイキング会場を見回した。
腕組みをする修。
「メニューは一通りありそうだな。あとは刺身と天ぷらとカニ……か。カニが冷凍だったら食べないよ。とてもまずくなる。それに天ぷらが作り置きだったらそれもダメだ。時間経過でどんどんまずくなるから……」
「でも天ぷら、目の前で揚げたそばからなくなってますよ」
「行こう」
ガタッと立ち上がる修。美咲紀とねむるも顔を見合わせ、修の後を追って行った。
食べ物のおいしさを語るに文章力の不足が悔やまれてならないが、できる限りお伝えしたい。
まず修が目をつけたのはエビの天ぷらだった。
専用のブースでひたすら揚げては出して空になってを繰り返す様は誰が見ても人気メニューだ。大体天ぷらというと衣の脂っこさや重さですぐに食べる気がなくなってしまうものだが、修はこれをあえてどっさりと盛った。
「なんでそんなに持ってきたの?」
「調理場を見て分かった。衣と油をきわめて軽く作ってるんだ。食べてみるといい」
ねむるは修の皿から小ぶりなエビの天ぷらをつまんで、ひとかじりしてみた。
まずサックリと心地よい食感の後に歯の先端から伝わる熱。
ほどよく冷まされたであろうエビの柔らかくしかし弾力の深い食感と共に流れ込んでくるのは衣の味わいとエビのエキスだ。
油モノというとどうしても重たいそれを想像してしまう人々にとっては衝撃的なまでの軽さに、美咲紀は目を見開いた。
「すごい! 何個でもいけそうです!」
「何個も食べたら流石に重たいよ」
そうして指し示したのはカニである。
元々部屋へ料理を持って行くスタイルの高級な旅館だったがバブル崩壊の後リゾートグループに買収されて今のスタイルになったという経緯があってか、料理の作り込みは普段想像するバイキングのそれとはレベルが違うのだ。
それはカニの並べ方にも言えることだ。ある程度殻をむいて、人かじりで食べられるように並べられ、それを丸太みたくピラミッド状に積んで持ってくるという贅沢さが味わえる。というか、美咲紀が今現在味わっている。
「こんなにカニが食べられるなんて……」
ボイルされたカニを専用のたれにつけて、いっそのこと頬張る。
予めスリット加工された身は殻からはずれ、予想以上に口に頬張ることになる。
だがしかし、それがいい。
口の中いっぱいに広がるカニの風味と贅沢な重厚感。これを一度ならず何度でも味わえるというのだから、この世は天国かなにかである。
「感動的においひいのです……」
「うまー」
同じく堪能していたねむるは、ふと修の方に振り返った。
「もしや、エチゼンガニというやつでは」
「ここでは加能ガニというんだよ」
「どう違うの?」
「水揚げする場所だよ」
「……水揚げする場所が違うと?」
「それは、自分で調べてほしいかな」
詳しくは省くが、湾の形状から養分が豊富でカニの身がぎっしりと引き締まるというのが特徴である。正直言うとバイキング形式で並べていいカニではない。
かくして、彼らはたっぷりと旅館の料理を堪能して、花火の時間を待つことにしたのだった。
美咲紀の部屋は修たちと離れてはいるが、寝るとき以外は一緒の部屋でくつろいでいた。
理由は三つある。
広いから。
楽しいから。
ロング(子猫)がいるから。
「やっぱり、ロングも連れてきてたのですね」
ねこじゃらしでじゃらじゃらして遊ぶ美咲紀。
修は苦笑した。
「家に置いてはいけないからね。こっそりと連れてきたよ」
大抵の旅館はペットお断わりなので、修は鞄に籠をつめる形でそっと連れてきていた。
「いたずらせずに部屋でお留守番できるなんて、なんてお利口さんなの」
「でも、旅疲れが出てくる頃じゃ無いかな」
ねむるはロングを抱っこすると、深く意識を集中させた。
穏やかに眠り始めるロング。
「ありがとう、日暮。よかったなロング」
眠りはじめたロングを膝に乗せ、ゆっくりと撫でる修。
ねむるはその様子をじっと見つめながら、強く自分の手を握った。
部屋の外で花火があがる。
美咲紀がきゃっきゃいいながら写真を撮っている。
彼らは静かで賑やかな時間を、三人と一匹だけで過ごすことにした。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月11日
参加申し込みの期限
2016年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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