ねこモンＧＯＧＯ！｜リアクション

ねこモンＧＯＧＯ！

【Nekomon!】

　トワ・E・ライトフェロゥも『ねこモンＧＯ！』にハマっていた。
「monster cat Go　は map あるデスからトワも道に迷わないデス！」
　それがトワが『ねこモンＧＯ！』にほれ込んだ第一の理由だった。
　なにしろ彼女の『とくせい』は『まいご』で、５秒目を離せば勝手に道に迷うことも常なのである。
「トワは全部の monster cat 見たいデス！　ネーコージーマいっぱい歩いて、ねこモン見つけるマス！」
　と、トワはやる気十分だ。
　それ自体はとてもいいことである。
　だが、ここで一つ重要な問題があった。

「By the way,ココはドコですか？」

　トワは地図があっても迷うタイプの女の子だったのだ！
　でも、彼女はそんなことぐらいではめげない。
「あっ、vibrationきたデス！」
　と、迷ったことは何も気にせず、その場に立ち止まってスマホを取り出し、構える。
「オミヤにテオにノノッコー！　レアもん見つけたデス!」
　レア度の高いねこモンを発見し、トワは欣喜雀躍した。
「でも、トワ、capture上手くないですし、一緒にゴロゴロするデス！」
　と、トワはボールは投げずに草原に身を投げ出して本当に転がり始める。
「ほら、カエデ！　お友達が一杯デスヨ！」
　トワがそう語りかけるのは、最初に貰った一匹を除けば彼女の唯一の手持ちねこモンと言える、ようへいねこモンの『ソルニャン』だ。
　ソルニャンはトワがねこストップで貰った卵から育てたねこモンで、つまりトワが母親代わりのねこモンと言えた。少々目つきが悪い小柄なねこモンで、どこかで見たり聞いたりしたような名前と外見だが、それは気のせい――ではない。

「一緒にいるねこモンは、friendの名前デス！　さあ、今日はオミヤコーまで行くデスヨ、『カエデ』！」

　ちなみに、その友人は今も迷子のトワを探している真っ最中であるとか、そうでないとか。