ねこモンＧＯＧＯ！｜リアクション

ねこモンＧＯＧＯ！

【バトルしようぜ！】

　寝子高のとある教室にて行われていた音海なぎさと夢宮瑠奈の戦いは、今まさにクライマックスに差しかかろうとしていた。
「おねがい、歌って、メロメイド！」
　瑠奈の手持ちねこモンであるメロメイドが、得意技の『うたう』でなぎさのひまわりんを眠らせようとする。
「させないよ！　ひまわりん！　『シードマシンガン』！」
　なぎさが、相棒であるひまわりんに、種を連続発射する『シードマシンガン』で迎撃を命じる。
「わっ……！　よ、よけて！　メロメイドっ！？」
　瑠奈の命令に、メロメイドが慌てて『オボンアタック』のオボンで種の弾丸からその身を守った。
「む……。やるな。でも、その隙は見逃さないよ！　ひまわりん、『たいようこうせん』ッ！」
　なぎさがひまわりんに必殺技の『たいようこうせん』の発動を命じる。
　通常なら、一ターンのチャージが必要な大技。
　だが、本日の寝子島は晴天。
　リアルの天候によって、バトルにも影響が生じる『ねこモンＧＯ！』ならではシステムで、ひまわりんの『たいようこうせん』がメロメイドのＨＰを一気に根こそぎ奪い去り、勝敗は決した。
　そして、

「ありがとう、いいバトルだったよ！」
「こちらこそ楽しかったですよぉ！　おとみん先輩って、ねこモンバトル上手なんだね！」

　つい先程まで激しいバトルを繰り広げていたなぎさと瑠奈は、勝負後にはすっかり意気投合して熱い握手を交わしていた。
「おとみん先輩のひまわりん、とっても強かったねぇ。たしか、ひまわりんも進化できるんでしたっけ？」
「うん。せっかくここまで育てたから、今日こそは進化させたいと思ってるんだ。夢宮ちゃん、今日はオフなんだっけ？　よかったら、一緒にねこモン探しに行かない？」
「いいですよ。あたしもおとみん先輩のひまわりんが進化するとこ見てみたいですし」
　なぎさの誘いに、瑠奈は快諾した。
「でも、ひまわりんってどのあたりにいるのかなぁ？」
　瑠奈がのんびりとした口調と首を傾げる。
「うーん。じつはボクも卵から育てたねこモンだから、出現場所は知らないんだよね……。でも、ひまわりんだから、ひまわり畑にいるんじゃないかと思うよ」
「わかりました。では、さっそく行ってみましょう！」
「うん！」
　こうして、バトルをして仲間を増やしたなぎさ＆瑠奈は、次なるねこモンを求めて、外へ繰り出すことにしたのだった。

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