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● バードサンクチュアリ/太陽の神殿・2
アヌビスがバサリバサリッと大きな羽音を立てて飛び立つのと同時に、刀も海を抱えたまま<加速>も使って空中に急速に舞い上がる。
(は、速い……! 刀君も、アヌビスも……! がんばれ私。ちゃんと目を開いて!)
海は歯を食いしばって、アヌビスの動きを観察することに集中した。
「海、飛びまわって辛いだろうけど少し我慢してくれ」
(うん)
頷きたくても出来ず、ただ心の中だけで海は答える。
お姫様抱っこされるのは恥ずかしいけど嫌じゃない。それに……ごく近くで刀の横顔を見つめることができるこの状況は、嬉しくないといったら嘘になる。
「落ちないよう首につかまってろ」
言うなりアヌビスの頭上を飛んでいた刀は、ろっこん<加速>の進化能力で空中を蹴り急速反転した。そのままアヌビスの足元を抜け、背後の死角に回り込む。
これは落ちないために必要なことだから……そう言い聞かせ、海は刀の首にぎゅっと抱き着く。
アヌビスは軽く右手を引き、それからそれをまっすぐ突き出し、矢のように猛烈に向かってきた。
刀はそれを寸でのところで避ける。
アヌビスの手刀が海のポニーテールを突き抜ける。
「やりおるな。しかし、次はどうか?」
いったん間合いを取ったアヌビスは、再び軽く右手を引き、また矢のように飛んできた。
「くっ」
空気を蹴って、左方へ飛び、そのまま石畳の上を転がるようにして避けたものの、もしも空気を蹴る能力が刀に備わっていなければとても避けられなかったであろう。
「大丈夫か海」
転がる際、刀は強く海の体を抱えていた。大きなけがはしていないようだが、頬に擦り傷が出来ている。
(大丈夫)
と海は首を縦に振った。それから、刀の右手に触れ、ある動きを伝える。
(アヌビスは、攻撃の前に、軽く右手を引くよ)
「わかった」
刀は海を抱えなおした。
海はその手に、ポケットから取り出した筆と石とを持っている。
刀はふたたび<加速>を使い、アヌビスの周りを挑発するように飛び回った。しかし今度は観察のためではない。海の<アクセラレイトライン>の軌道を描くためだ。
(準備できたよ!)
海は刀の目に訴えかける。
アヌビスはちょうど、例の右手を引く動作を行っているところだ。
「よし、反撃だ!」
海は描いた軌道に乗せて次々に石を弾いた。一度描いた軌道が海の意志で変化する。
アヌビスの腕へ、脛へ。
「ぬ!?」
アヌビスが呻く。翼を広げ、妙な軌道を描いて飛んでくる石を避ける。
しかし石礫は、まるで追尾機能でもあるかのように確実にアヌビスの手足を撃った。
(どんなに逃げても無駄。追いかけるよ!)
この石礫の合間を縫って、刀も<加速>でアヌビスに襲い掛かる。
「ぬぅ」
しかしアヌビスも然る者、そう簡単に刀に打ち据えられることはない。
空中で打ち合っては離れ、離れては打ち合う刀とアヌビスの影を、瓢は遠巻きに見守っていた。
「おー、やれ! そこだ! いけ~!」
連理の鳥を匿うという名目だが、まるで競馬か野球観戦でもしているかのような気楽さである。
かなり長いこと、アヌビスと刀は拮抗していた。
海を抱えた状態で、一回り以上も体格のよいアヌビスと対等にやりあっているのだから、刀の力量は相当なものだと言えよう。しかし、こう長時間ともなると、互いの息が上がってきているのが瓢にもわかった。
「おやおや。いい具合に疲弊してきたね。さぁて、あっしの出番のようだ」
瓢はにやり、そうひとりごちると、やや怯えた表情をしている連理の鳥の、ふたつに分かれた雌雄の首を両手で持ち上げ、猫撫で声で言った。
「おたくらも出番だよぃ。今こそ連理の鳥の名に恥じぬラブラブなところを見せとくれ」
連理の鳥は、瓢によってくちばしを寄せられ、半ば無理やりキスさせられた。
しかしそこは連理の鳥。一度口づければ互いへの想いは燃え上がるというもので……。
「くくく、いいねぇ! 最高だよぃ!」
自分以外の人による恋愛模様を確認することで発動する瓢のろっこん<悋気の独楽>の力によって、くるくるあたりの空気が渦巻き、局所的な竜巻になる。竜巻はみるみる成長したかと思うと、アヌビスを刀もろとも吹き飛ばさん勢いで迫った。
(刀君、避けて!)
海が咄嗟に刀に知らせる。
刀は力を振り絞って<加速>し、辛うじて竜巻を避けることができた。
しかし、憐れなアヌビスは竜巻に呑まれ、上空に高く舞い上げられたのちに、どさり! と落ちた。
「く……竜巻などという飛び道具を使ってくるとは……!」
仰向けに倒れたまま瓢をにらむアヌビスの首に、刀が刃を突きつける。
「ここまでだな狼頭」
「くっくっく、勝負は勝負。一丁上がり、ってね」
笑う瓢と、厳しく見下ろす刀の視線に、アヌビスはとうとう「まいった」と呻いた。
「恐れ入った。君たちには神殿に入る資格がある。『ホルスの左眼』を持っていくがいい」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
77人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月01日
参加申し込みの期限
2016年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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