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● 魔界/忘却の川・1
瑠奈たちが凍えながらクリスタルフォレストを歩いていたのと同じころ、魔界にある忘却の川にも悪魔の格好をした者たちが降り立っていた。
黒く濁った川のほとりに立ち、
桃川 圭花
はしばしの間、茫然と水の流れを見つめる。
「……『忘却の川』。私にここまではっきり『怖い』と思えるものがあるなんてね」
自分に、こんなに忘れたくないものがあるなんて知らなかった。
(友達とか、先生、それに……好きな人。はじめて恋をしたこと、私より少し体温の低い指の冷たさも、胸に抱いた温もりも、絶対忘れるわけないって私は思ってるけど)
でもやっぱり怖いとも思う。
呑んだ息を、吐き出す。
そんな圭花の隣で、
葉利沢 倫理子
は、わずかに恍惚の交じった吐息を零した。
「この川の水を飲むと忘却を体験するというけど……」
それは例えば自分の忌まわしい過去を忘却させてくれるのだろうか?
言葉にしない問いに答える者はなく、ただ濁った水面に悪魔になった自分の姿が映る。
漆黒のドレスに漆黒の羽根。水面に映る少女の瞳は、濁った流れと同じ色。
なぜか自分は悪魔になっていた。
正確に言えば、
以前、すでに悪魔になっていた。
(悪魔……そうね。どのみち堕ちるところまで堕ちた……でももし、過去を忘れられるなら私は……)
一瞬そんな思いが過るが、倫理子はすぐさま自らの考えを打ち消した。
(そんなの幻想に過ぎないわ。自分が望んだようなことを忘却できるとは思われない。だから……)
「……ばからしい」
倫理子は考えるのをやめた。忘却の川から視線を逸らし、横目で圭花を見る。
「桃川さん……だったわね、早く仕事にかかりましょう」
「そうね。とにかく出来ることをしましょ」
圭花は頷く。
実は圭花は、魔界に降り立ったときに、一緒に来た鳥たちに必要物資の確保を頼んでいた。
「
前に来た時
の感じじゃ、魔界ってそれなり文明社会。きっといろいろ集まるはず。鳥さんたち、力を貸して」
圭花が鳥たちに集めるよう頼んだのは、複数の部品からなるアクセサリ、紐や服、解したりして網の材料に使えそうな物、潜るのに必要なゴーグルなどだ。
忘却の川にはニンフと大蛇がいるという話は道すがら聞いた。
無策に潜っても目的を達せないどころか、仲間を失うことになりかねない。
そこで圭花は、
志波 武道
や
鴻上 彰尋
、
多喜 美律
たちと一計案じることにしたのである。
「なんだか大変なことになっちゃったみたいですね」
海の怪物リヴァイアサンを思わせる翼と尻尾を振りながら、美律は武道や彰尋に話しかける。
「ほんとだよな。マタクローネカ! ってやつだ。しっかし……このままだとフェニックスが死んだままって冗談にしてもきついぞ……」
「そうですね」
武道の言葉に、彰尋が沈んだ声を返す。
「どしたの? 具合悪い?」
「いえ……死と再生の儀式というのは一度は死んで生き返るようだけど、死と再生を繰り返すという事は新しい仲間は増えないということなんだろうかとか考えてしまって。……もしもそうなら、なんとか儀式が無事に終わるように手伝いたいな。付き合いの長い友を失ってしまうのは悲しくて寂しい事だから」
「だな」
武道がぽんぽんと慰めるように彰尋の黒い鷲の翼を撫でる。
「ねーねー美しいニンフさんがいるんだよねー」
朝野 未沙
が、そんなしんみりとした空気を全く読まずに背後から美律に絡みついた。
絡みついたというのは、その両手両足が変化した赤い触手で、文字通りにだ。
「朝野さん! やめてください! 絡みつき禁止です!!」
美律は自らの太い尾を振って未沙を追い払う。
「そんなつれないこと言わないで。他意はないのよ? ただ、可愛い女の子がいたら絡みつきたくなるだけ……だって女の子の肌ってすべすべで気持ちいいし……じゅるる」
「よだれ出てますよ、他意ありまくりじゃないですかー!」
そうこうしていると、鳥たちが戻ってきた。
「さすが魔界ね。ルビーをこんなにふんだんに使ったネックレスなんてなかなかお目に掛かれないわ。見て……この一粒一粒の大きいこと……」
はじめに戻ってきた鳥は、圭花の望み通りのものを手に入れてきてくれた。
大粒のルビーが幾つもあしらわれたゴージャスなネックレスだ。
圭花は掛けていた眼鏡をはずすとずっしりと重いこのネックレスに手を触れて、ろっこん<all in one>を発動させた。すると金具部分が外れ、ルビーの粒がばらばらと散る。
このルビーの粒を圭花はひとりに一粒ずつ渡した。
「持っていて。いざというときの助けになるかもしれないから」
次に戻ってきた鳥は細い紐のようなものを咥えていた。
「よかった、これで網が作れそう……って、やだ!」
圭花が紐だと思ったものはうねうねと動く細い蛇だったのだ。美律もこれには怖気づく。
「あたし、編み物得意だけど、へ、蛇を編むのはちょっと……」
「荒縄ならあるわよ」
「えっ!?」
驚いてみんなが振り返る。そう言ったのは未沙だった。
「荒縄を持ち歩くのがマイブームなの」
「なぜ……?」
「なぜって、それはもちろん、お……」
言いかけた未沙の口を、武道が慌てて塞ぐ。
「NO! それ以上言っちゃダメー! イイジャナイ、この際理由なんて。縄があるってことが大事サ! それでさ、未沙ちゃん。その荒縄、貸してもらえないかナ?」
「えー……男の頼みじゃあ、ちょっと……」
すると武道、美律に激しくウィンクして合図を送った。
美律はその意図に気づき、恐る恐る未沙に願い出る。
「あの~……荒縄、貸してください!」
「オッケー!!!」
こうして、編み物上手な美律が、その辺に落ちていた棒のように細長い角を編み棒代わりにして荒縄を網に仕立てることになった。
「できるだけ大きな網を作ってほしいの。ついでに余ったルビーも付けて……定置網ってやつね」
圭花が地面にだいたいのイメージ図を描き、美律ができるだけイメージに合うように編んでいく。
「実は網を作るのって初めてなのよね……でも頑張るわ」
「俺たちも手伝うよ。手順さえ教えてもらえればなんとか手伝えると思う」
「鴻上さん、ありがとうございます。そんなに難しくないです。ここをこうして……」
美律が彰尋やみんなに編み方を教えたので、仕事は思ったよりもはかどり、まもなく十分な大きさの網ができあがった。
物資調達に出かけていた最後の鳥が、簡素ながら服がわりになりそうな布と、黒い革ベルトのついたゴーグルを持ってきてくれ、これである程度必要なものはそろったと言える。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
77人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月01日
参加申し込みの期限
2016年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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