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R&R Agency:File03:1999年からの使者
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● ネコの道:進展
ネコの道では、手分けしながらの探索が進んでいた。狭い道は瑠樹と華菜子と雪月がマッピングをしながら探索中。人が通れる幅の道では修のラジコンも活躍している。現時点でもっとも探索が進んでいるのは、ラジコンを追う修と梨香だ。
ろっこん<チェシャ猫>で完全な猫に変身したタルトも頑張っている。修が考えていたようなアリスの『Drink me』的な仕掛けは見つからなかったものの、首がようやく通るほどの道の先で、鮮やかな色や金で装飾された黒い欠片を見つけると、口に咥えて分かれ道まで戻ってきた。能美子の出番だった。
「あなたの元の姿を、込められた想いを、見せて」
欠片に触れ、<役立たずの逆さ時計>を発動させる。すると欠片の元の姿が、ぼんやりと曖昧な輪郭を伴って伝わってくる。
「ネズミの像……だったみたい。それに、この迷宮は、最初から迷宮だったわけじゃないのね……巨大な、都市にも似た、幸福な場所だったんだわ。人も、動物も、いっしょに楽しく暮らしていた……人々は動物たちに敬意を表して像を作った……」
はっとして、能美子は、猫やネズミしか入れなさそうな小さな入り口のあちこちに触れてみる。一枚の壊れたタイルに触れたとき、この通路の意味が分かった。
「人のためのものじゃない、動物のための道なんだわ。古代の人々は、自分たちが通るためだけじゃなく、動物たちのための道もたくさん作ったのよ」
猫耳少女に戻ったタルトが「あ!」とひらめく。
「ってことはさ、人間が通れる道だけ探したらいいんじゃない? 下層への道を開く仕掛けは、さすがに人間が通れる道の先にないと、昔の人だって使えないよね?」
「そうね」
頷いて能美子は通信機を耳に当てる。ネコ班の皆に、それから他の班にも報告しておきたい。
「碧川さん、聞いてた?」
「はい」
瑠樹、華菜子とともに、這うようにして奥の道を探索していた雪月は、能美子の声に応える。雪月がネコ班の連絡役を買って出ていたのだ。
『みんなにも伝えてくれる?』
「了解」
ネコの道仲間のチャンネルから、ホールのアフマドへ通信を切り替える。そこから全体へ連絡してもらおうと思ったのだ。
だが。
「あれ……」
繋がらない。雪月は、不安そうに通信機を見つめた。故障かと思いスイッチのON/OFFを試してみるが、やはり返答がない。
Leidenschaft用のチャンネルに切り替える。ハヤブサの道を行く庚が出た。
『どうした?』
「アフマドさんたちと急に連絡が取れなくなって……」
『僕の方もだよ』
ワニの道のロベルトが割り込んでくる。
雪月は無意識に爪を噛む。何かあったのだろうか。
「悪い、予感がする……気を付けて」
この予感は的中した。それも、ほとんど間を置かずに。
密やかな足音。
細い通路には入らずに能美子やブリジットと一緒に待機していた円が、猫みたいに顔を上げる。
「円?」
ブリジットが不思議そうに尋ねる。
「誰か来た。こんな風に足音を忍ばせるなんて、味方じゃない」
「例の滅亡教とやらかしらね」
「たぶん。迎撃しよう」
円は弾かれるようにその場から駆け出した。
「どこに行くの?」
能美子の呼びかけにも、円は振り向かない。
「皆から離れる。迷宮を生かす。ボクのろっこん向き」
「私も行くわよ。グランパ仕込みのシューティングを見せてあげるわ」
ブリジットも円を追った。レーザーガンの出力を致死からパラライズに変更する。
「よろしくぶりちゃん」
円は黒い暗視ゴーグル付きヘルメットの下で笑んだ。円のろっこんは、自発的に危険度の高い行動を取ることがトリガーだ。もしかしたら一人の方がろっこんは発動しやすいのかもしれない。けれど、友がいっしょに来てくれるというのは、素直に嬉しかったのだ。
「ぶりちゃん灯りを消して。暗闇を増やして対応するよ」
ブリジットは分岐を利用して陰に隠れる。円は目を閉じて敵の足音に耳を澄ませた。
数は3、いや、4だろうか。ブリジットに軽く合図をして、円はポケットに忍ばせておいた音響機能搭載の自走ボールを、自分たちがいるのとは違う道の方へ転がしてやる。数十秒後、自走ボールからあらかじめ録音しておいた話し声や足音が流れ始めた。
現れた黒い人影は、自走ボールが流す物音に釣られて、円の狙い通り二手に分かれた。
二人は自走ボールの方へ、二人は隠れている円とブリジットの目の前を通って、奥へ。
(ぶりちゃんは奥に行った方を追って。ボクは自走ボールの方いくよ)
(OK。とりあえず一発は援護してあげる)
手で合図し合い、互いに逆方向へ飛び出す。
ブリジットは振り向きざま、円の背中越しにレーザーガンを撃った。撃たれた黒装束の男は、一瞬痙攣して声もなく崩れ落ちる。もう一人が異変に気付いてレーザーガンを放ってきた。だが、円はライトセイバーをOFFのまま翳すようにして突っ込んで行く。
「ボク知ってる。レーザーガンは当たんないって。映画で見たもん」
映画は映画、現実は現実だ。レーザーガンは当たる。現にブリジットは当てている。
「ついでに言うと、グランパがレーザーサーベルでレーザー弾き返すのは邪道って言ってたわよ!」
「へえ~、勉強になるねっと」
円が冗談みたいに光の筋をすり抜けているのは、円が弾筋に敢えて突っ込んで行っていることで発動しているろっこん<ブレイブハート>の効果によるところが大きいと思われる。ろっこんを知らぬ人が見たら、円は鬼のように運がいい、と見えただろう。実際、黒装束の男は、驚愕している。
「な、何故当たらん!?」
「なんでかなっ、と!」
円は男の首筋にレーザーサーベルを当てる。親指で、ショックモードボタンをONにする。赤い光がまばゆく男の首筋を討つ。男は「うっ」と呻くと白目を剥いて気絶した。
一方、円とは反対側に走り出したブリジットは、遮蔽物を利用して被弾を避けつつ黒装束の男たちと交戦していた。レーザーガンの残量を確認する。残り少ない。
(両手でしっかりとホールドして、落ち着いて撃てば大丈夫)
白い光線が頬を掠めた。顎を引いて躱し、すかさずレーザー光線が発射された箇所を撃つ。
「うわぁ」
どさり、と音がして敵が倒れたのが分かった。だが、もう一人いるはず。ブリジットはレーザーガンの残量メーターを確認して舌打ちした。
「ガッデム! 残量ゼロだわ。こいつ、思ったより大喰いなのね」
黒装束の男はこちらの状況などお構いなしにレーザーガンを撃ち放つ。
ブリジットは遮蔽物を盾にしながら下がる一方になった。ブリジットは下がりながら、何か逆転の手はないかとあたりを見回す。そのときだ。脇道の向こうからピカピカ光る何かが走ってきた。そして、ものすごい勢いでレーザーガンを乱射したのだ。
「地球滅亡教だかなんだか知らないけど友だちを撃つなんて許さないんだから!」
能美子であった。ピカピカは、能美子の未来的な銀のスーツであったのだ。
能美子は乱射しながら滅亡教の男の衣装に触れ、<役立たずの逆さ時計>を発動させた。
「最低! それ、去年買ったきり、一度も洗ってないでしょ!」
「なっ!」
「しかもそれ着たままプロポーズしたの? そんなの断られるに決まってるじゃない」
「何故そんなことを……」
「ふん、ただの人間と私は違うのよ!」
「ただの人間とは違う、だと……!?」
すばずばと事実を言い当てられ狼狽えた男は、うおおお、とレーザーガンを構えた。
「俺は滅亡教に身を捧げたんだ。女なんて……!」
カチ、カチ。
空虚な音。
エネルギー残量ゼロ。
「地球は、滅亡……」
「滅亡滅亡いちいちうるさいわね! そういうことは一人で考えに耽っていなさい!」
能美子が吼えたそのとき、そっと男の背後に近寄っていた円が、レーザーサーベルを振り下ろした。
男が倒れ、能美子もその場に膝をつく。
「よ、よかった。ビビらせた者勝ちと思って頑張ったけど……実は私のレーザーガンももう残量がなかったの。円ちゃ……さ、桜庭さん、ありがとう」
「どういたしまして。足音を消すための足袋を履いておいて良かった! 能美子ちゃんこそナイスだったよ!」
円がニカッと笑う。ブリジットが感心したように円の肩を抱いた。
「そのレーザーサーベル、玩具じゃなかったのね。よく似たのを玩具量販店ニャいザラスでみたことあったけど」
「何言ってるの、未来の武器だよ。ホンモノに決まってるじゃない!」
と、そのとき、修から通信が入った。
『通路の奥に、それらしきネコの像を見つけた。ラジコンを戻らせるから、皆ついてきてくれ……』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月01日
参加申し込みの期限
2016年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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