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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
魔界からの試練 ――たゆたう混沌姫ミサラトテップ――
承：囚われたるは
『あぁんっ、渇いてきちゃった！』
ミサラトテップは動きが鈍くなった触手を引きずりながら潮溜まりへ。それを見た者たちは次に来るものをすぐさま予想！
「波がくるよっ！ 構えて！！」
日暮 ねむるの声に反応している間にも、ミサラトテップは潮溜まりへと飛び込んだ。同時に起こる津波！！
今回集まった冒険者１９人中１１人は治癒士である。そして、重戦士はねむる１人という有様だ。
「うわっぷっ？！」
そのねむるが、今、波に攫われようとしている。しっかりと地面を踏みしめているが、見えない手がねむるを押し流してしまった。同じように薄野 九月、夕鈴 翼、サキリ・デイジーカッターが流されてしまう。
（この激流、何処までいくんだ？）
激流にもまれながらサキリが顔を上げると、鈍い音を立てて壁にぶつかる。どうやら、ステージとなる場所の端っこまで押し流されてしまうらしい。
「あ、HPは減ってない……？」
「こっちは、少し減っています。この差は何なんでしょう？」
ステータスを確認していた翼と九月が首を傾げる。
４人が押し流される一方、独特のスキル活用で乗り越える者がいた。桜庭 円である。彼女は『サマーソルト』からキャンセルエモートで飛び越え、『ウォータースケート』で波の上に立つ。
「おおっ、いけるいけるっ！」
見事な軌跡を描きながら波に乗る円。それに並んだのは、大手裏剣で波にのった戌貝 二一だった。
「ちょっとなら飛べる気がしたけど、まさか波乗りとは……」
予想外の成功で驚く二一だが、これはこれで楽しいので気にしない事にした。
水が引き、２人はしゅるり、と大きく回って着地。その見事な様に、思わず入江 みつびが拍手をする。
「なかなか上手だねっ！」
円も二一も少し照れくさそうに笑い、ぽりぽりと頭をかく。そんなかわいい仕草を見つつもみつびは潮溜まりを見る。と、ミサラトテップは音を立てて潮溜まりから出てきていた。
「さて、また凍らせるお仕事、はじめようかな？」
彼女は楽しげに鉄扇を構え、『大冷獄』の猛吹雪を浴びせた。
「皆、がんばれっ」
八神 修は前線で戦う者たちの為に『聖域』を作る。桜庭 円をはじめとする前線組を中心にし、少しでも呪文が重ならないよう気を配る。
「ちょっと危ないかな？」
薄野 九月が前線組の中でもHPの削り方が大目の人へ『芽吹きのアンダンテ』を使用する。ちらり、と潮溜まり方面を見ればミサラトテップは実に楽しそうな微笑を浮かべて接近している。
九月は気を引き締めてメイスを握り締め、ミサラトテップの動きに注意した。
触手をうねらせながら素早く突き進んでいくミサラトテップ。常に得物を求め動く触手が、九月と修にはレイド最大の敵のような気がしていた。
「こうしてみると中々怖いわね……」
白 真白が僅かに引きつった笑顔でそう言いながらも再び『超過する神聖』を複数の前線組に添付。彼女を庇うように円が拳を握り締めて身構えた。
「だいじょーぶっ♪ ボクに任せて！」
彼女はそう言うと迫ってきた触手を軽く弾き、絡みつく前に牽制する。だが、１人では捌ききることはできない。だが、ここで上手い具合にミサラトテップの背後を取る者がいた。――着ぐるみさん（旅鴉 月詠）である。彼女は助走をつけて飛び跳ね、魔導書を振り下ろした！
「えっ？！」
目撃した屋敷野 梢は思わず二度見！ だが、彼女が次に見たのは……。
(>д<)ノ＜くらえっ！
――すぱこんっ！！
固い金属で出来た近接専用魔導書『メタルブック』が唸りをあげ、ミサラトテップの後頭部が殴られる瞬間だった。
『痛ぁ……っ！！』
ぐらり、と揺れるミサラトテップの身体。それはそうだろう、斜め４５度の角度から強かに打ち込まれたのだから。しかも本の角で。ちなみに使用されたスキル『オーラストライク』は低確率でスタンが付く。
油断できない、とすぐに回避する着ぐるみさん。呆気に取られた梢だが、気を取り直しチャンスとばかりに踏み込んだ。
「武器なんて女々しいだけです」
梢は不敵に笑い、パッシブスキル『胡蝶拳』を発動。武器は装備できないが、攻撃が全て斬撃となる上、敏捷性が上がるのだ。
（下手に扱えば当然武器分の攻撃力は落ちますので、産廃とかいう評価もあるみたいですけど、そんなことないって事を証明してやりますよ）
触手をばさばさと捌き、クールな顔で向かう梢。だがその心は熱く燃えがっている。
「負けてられないねっ！」
と、円も触手の上に立ち、流れるようなコンボを重ねていく。そんな２人に合わせ、羽生 碧南が素早く剣を振るった。梢と円が撃ちもらした分を埋め合わせるかのように、動体視力と反射神経をフル活用して動く碧南に迷いは無い。
（これでもかってな勢いとえっちな動きで迫ってくる……。うぅ、なんだかシャワーが恋しい）
ぬめりを帯びた触手に触れられると、背中に冷たい汗が流れる。そんな展開になりたくはない、と自己回復しつつも碧南は必死に剣を振るい続けた。
『あぁんっ、渇いてきちゃった！』
ミサラトテップは動きが鈍くなった触手を引きずりながら潮溜まりへ。それを見た者たちは次に来るものをすぐさま予想！
「波がくるよっ！ 構えて！！」
日暮 ねむるの声に反応している間にも、ミサラトテップは潮溜まりへと飛び込んだ。同時に起こる津波！！
今回集まった冒険者１９人中１１人は治癒士である。そして、重戦士はねむる１人という有様だ。
「うわっぷっ？！」
そのねむるが、今、波に攫われようとしている。しっかりと地面を踏みしめているが、見えない手がねむるを押し流してしまった。同じように薄野 九月、夕鈴 翼、サキリ・デイジーカッターが流されてしまう。
（この激流、何処までいくんだ？）
激流にもまれながらサキリが顔を上げると、鈍い音を立てて壁にぶつかる。どうやら、ステージとなる場所の端っこまで押し流されてしまうらしい。
「あ、HPは減ってない……？」
「こっちは、少し減っています。この差は何なんでしょう？」
ステータスを確認していた翼と九月が首を傾げる。
４人が押し流される一方、独特のスキル活用で乗り越える者がいた。桜庭 円である。彼女は『サマーソルト』からキャンセルエモートで飛び越え、『ウォータースケート』で波の上に立つ。
「おおっ、いけるいけるっ！」
見事な軌跡を描きながら波に乗る円。それに並んだのは、大手裏剣で波にのった戌貝 二一だった。
「ちょっとなら飛べる気がしたけど、まさか波乗りとは……」
予想外の成功で驚く二一だが、これはこれで楽しいので気にしない事にした。
水が引き、２人はしゅるり、と大きく回って着地。その見事な様に、思わず入江 みつびが拍手をする。
「なかなか上手だねっ！」
円も二一も少し照れくさそうに笑い、ぽりぽりと頭をかく。そんなかわいい仕草を見つつもみつびは潮溜まりを見る。と、ミサラトテップは音を立てて潮溜まりから出てきていた。
「さて、また凍らせるお仕事、はじめようかな？」
彼女は楽しげに鉄扇を構え、『大冷獄』の猛吹雪を浴びせた。
「皆、がんばれっ」
八神 修は前線で戦う者たちの為に『聖域』を作る。桜庭 円をはじめとする前線組を中心にし、少しでも呪文が重ならないよう気を配る。
「ちょっと危ないかな？」
薄野 九月が前線組の中でもHPの削り方が大目の人へ『芽吹きのアンダンテ』を使用する。ちらり、と潮溜まり方面を見ればミサラトテップは実に楽しそうな微笑を浮かべて接近している。
九月は気を引き締めてメイスを握り締め、ミサラトテップの動きに注意した。
触手をうねらせながら素早く突き進んでいくミサラトテップ。常に得物を求め動く触手が、九月と修にはレイド最大の敵のような気がしていた。
「こうしてみると中々怖いわね……」
白 真白が僅かに引きつった笑顔でそう言いながらも再び『超過する神聖』を複数の前線組に添付。彼女を庇うように円が拳を握り締めて身構えた。
「だいじょーぶっ♪ ボクに任せて！」
彼女はそう言うと迫ってきた触手を軽く弾き、絡みつく前に牽制する。だが、１人では捌ききることはできない。だが、ここで上手い具合にミサラトテップの背後を取る者がいた。――着ぐるみさん（旅鴉 月詠）である。彼女は助走をつけて飛び跳ね、魔導書を振り下ろした！
「えっ？！」
目撃した屋敷野 梢は思わず二度見！ だが、彼女が次に見たのは……。
(>д<)ノ＜くらえっ！
――すぱこんっ！！
固い金属で出来た近接専用魔導書『メタルブック』が唸りをあげ、ミサラトテップの後頭部が殴られる瞬間だった。
『痛ぁ……っ！！』
ぐらり、と揺れるミサラトテップの身体。それはそうだろう、斜め４５度の角度から強かに打ち込まれたのだから。しかも本の角で。ちなみに使用されたスキル『オーラストライク』は低確率でスタンが付く。
油断できない、とすぐに回避する着ぐるみさん。呆気に取られた梢だが、気を取り直しチャンスとばかりに踏み込んだ。
「武器なんて女々しいだけです」
梢は不敵に笑い、パッシブスキル『胡蝶拳』を発動。武器は装備できないが、攻撃が全て斬撃となる上、敏捷性が上がるのだ。
（下手に扱えば当然武器分の攻撃力は落ちますので、産廃とかいう評価もあるみたいですけど、そんなことないって事を証明してやりますよ）
触手をばさばさと捌き、クールな顔で向かう梢。だがその心は熱く燃えがっている。
「負けてられないねっ！」
と、円も触手の上に立ち、流れるようなコンボを重ねていく。そんな２人に合わせ、羽生 碧南が素早く剣を振るった。梢と円が撃ちもらした分を埋め合わせるかのように、動体視力と反射神経をフル活用して動く碧南に迷いは無い。
（これでもかってな勢いとえっちな動きで迫ってくる……。うぅ、なんだかシャワーが恋しい）
ぬめりを帯びた触手に触れられると、背中に冷たい汗が流れる。そんな展開になりたくはない、と自己回復しつつも碧南は必死に剣を振るい続けた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2016年08月03日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年08月10日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年08月10日 11時00分
