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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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魔界からの試練 ――たゆたう混沌姫ミサラトテップ――
その混沌かつ退廃的で淫靡な雰囲気さえ漂う光景に、取り残されたような気がする円と梢。２人はどこか冷たい眼差しをミサラトテップに向けていた。
「大丈夫、ですか？」
２人が振り返ると、難を逃れた九月の姿があった。彼女は疲れているように見えた２人に『芽吹きのアンダンテ』をかけると少し下がらせ、捕まった者たちの様子を見ていた。
礼を述べる円であったが、ここで気がつく。九月も胸が無いに等しい体型だったのである。そして、着ぐるみさんはいわずもがな。少し離れた場所にいる修もまた自分達と似た体型をしていた。
「もしかしなくても、胸で選ばれましたかね」
「かもしれないねぇ」
梢と円はそう言い合いながら、どことなく荒んだ笑みを浮かべた。何故だろう、背後に黒い炎が立っているようにみえなくもない。言葉には言い表せないが、九月はとりあえず黙っておこう、と思った。
（これって、もしかしなくてもピンチじゃないか！）
ねむるは、辛うじてBSを喰らわずに済んでいた。だが、触手に囚われた１０人を見、思わず歯を食いしばる。
後ろを振り返れば、BSを解除させようと呪文を唱える修と、HP回復に動く着ぐるみさん、MP回復用のポーションを飲み干して『サダクビアの刃』を唱え続ける来島 アカリの姿があった。
実を言うと、アカリは触手大暴走の際めまいを覚えたのだがどうにか堪えて『サダクビアの刃』を撃ち続けていたのだ！
その傍ら、修は額の汗を拭いながら呟いた。
「あれが、『快楽の蜜』の効果……」
先ほどの攻撃で、多くの者がBS【虚脱】を喰らい、身動きが取れなくなっていた。しかも呪文を唱えようとした悠月は触手を口に入れられ、実に色っぽい表情を浮かべている。修は「厄介だな」と呟き、
「さっきから触手を切ってるんだけど、減った様子が……」
アカリが僅かに息を切らせながら言えば、修はすぐさまMP自動回復の『湧水のピチカート』を添付する。
「助けなくちゃ……」
ねむるが槍を振るい触手と対峙しようとした時、くすくすとミサラトテップが笑い声を上げた。
『アナタたちは踊ってなさい』
潮溜まりから水が溢れ、足元を満たしていく。それで何が起こるか予測したアカリは素早く呪文を唱え杖を向ける。
「！ させないよっ！！」
渦潮を起こさせまい、と発動させたのは『サダルスウドの楔』……水属性全体攻撃魔法。任意の方向に水を壁のように出し、敵を圧殺するスキルである。これの美味しい所は一定確立で自身にかかったBSを１つ解除してくれることだろうか。
激流を起こす流れは、反対方向から寄せる水の壁により相殺される。こけそうになっていたねむるや修は、良いタイミングで魔法を使ったアカリに心から感謝した。
一方、梢と円に走り寄ったみつびは、梢の拳と、円のローラーブレードの上に唇を落とす。最初は何事か解らなかったものの、エフェクトで２人とも察知した
「おお！ 氷の結晶のエフェクトだ！」
「よーし、桜庭さん、やっちゃいますよ！」
円と梢が仲良く触手討伐に動く。中断されたコンボが繋がっていき、その度に蝶と氷の結晶のエフェクトが浮かんでは消える。円は円で『幻脚』からの触手渡りを敢行し、ダメージを与えていく。
「こっちにも、その魔法くれるかな？」
ねむるが頼めば、みつびは笑顔で応じてくれる。冷気を纏った矛先を向け、ねむるは勢いよく槍を振るった。
動きは囚われた面々の方でも起きていた。アカリの放った風の刃が効果を発揮し、ぼろぼろになった触手が落ちていく。その上、着ぐるみさんがボウガンで触手を打ち抜き、時には鎌でそれらを刈っていく。
（>ω・）＜こっちは任せて！
とウインク（のモーション）。謎の頼もしさをかもし出してくれている。
（これは、好機！）
囚われ組で最初に動いたのは、二一。手に絡んだ触手を自力で引き千切ると、忍者刀で足元のそれを切り捨てる。
着地すれば、円と梢のダブル拳闘士がばりばり触手を捌いていた。２人に施された魔法のお陰か、触手の一部が凍っている。それを思いっきり切り裂けば、ミサラトテップが僅かに表情を歪めた。
「うわぁっ！？」
触手が緩んだのだろう、真央と悠月が落ちてきた。真央は笑いながらも自己回復をしており、悠月はBSから解放されてからは彼女に『湧水のピチカート』を与えていたのだ。
（BS【虚脱】はホントきついな）
悠月は少し下がって己に『湧水のピチカート』をかけ、未だ捕まっているメンバーへと治癒を施す。
助かった真央はすぐさま攻撃に出る。釘バットを振るえば鈍い音が響き、振動で触手の拘束が緩まった。
次々に救出されていく冒険者達。だが、ミサラトテップはそれを許さない！
『ワタシから逃げた事、後悔させてあげるわっ！』
ミサラトテップが触手を翻し、音を立てて海水が降り注ぐ。『後悔の雫』が再び発動し、油断していたねむるは意識が刈り取られる感触を覚えた。
「大丈夫、ですか？」
２人が振り返ると、難を逃れた九月の姿があった。彼女は疲れているように見えた２人に『芽吹きのアンダンテ』をかけると少し下がらせ、捕まった者たちの様子を見ていた。
礼を述べる円であったが、ここで気がつく。九月も胸が無いに等しい体型だったのである。そして、着ぐるみさんはいわずもがな。少し離れた場所にいる修もまた自分達と似た体型をしていた。
「もしかしなくても、胸で選ばれましたかね」
「かもしれないねぇ」
梢と円はそう言い合いながら、どことなく荒んだ笑みを浮かべた。何故だろう、背後に黒い炎が立っているようにみえなくもない。言葉には言い表せないが、九月はとりあえず黙っておこう、と思った。
（これって、もしかしなくてもピンチじゃないか！）
ねむるは、辛うじてBSを喰らわずに済んでいた。だが、触手に囚われた１０人を見、思わず歯を食いしばる。
後ろを振り返れば、BSを解除させようと呪文を唱える修と、HP回復に動く着ぐるみさん、MP回復用のポーションを飲み干して『サダクビアの刃』を唱え続ける来島 アカリの姿があった。
実を言うと、アカリは触手大暴走の際めまいを覚えたのだがどうにか堪えて『サダクビアの刃』を撃ち続けていたのだ！
その傍ら、修は額の汗を拭いながら呟いた。
「あれが、『快楽の蜜』の効果……」
先ほどの攻撃で、多くの者がBS【虚脱】を喰らい、身動きが取れなくなっていた。しかも呪文を唱えようとした悠月は触手を口に入れられ、実に色っぽい表情を浮かべている。修は「厄介だな」と呟き、
「さっきから触手を切ってるんだけど、減った様子が……」
アカリが僅かに息を切らせながら言えば、修はすぐさまMP自動回復の『湧水のピチカート』を添付する。
「助けなくちゃ……」
ねむるが槍を振るい触手と対峙しようとした時、くすくすとミサラトテップが笑い声を上げた。
『アナタたちは踊ってなさい』
潮溜まりから水が溢れ、足元を満たしていく。それで何が起こるか予測したアカリは素早く呪文を唱え杖を向ける。
「！ させないよっ！！」
渦潮を起こさせまい、と発動させたのは『サダルスウドの楔』……水属性全体攻撃魔法。任意の方向に水を壁のように出し、敵を圧殺するスキルである。これの美味しい所は一定確立で自身にかかったBSを１つ解除してくれることだろうか。
激流を起こす流れは、反対方向から寄せる水の壁により相殺される。こけそうになっていたねむるや修は、良いタイミングで魔法を使ったアカリに心から感謝した。
一方、梢と円に走り寄ったみつびは、梢の拳と、円のローラーブレードの上に唇を落とす。最初は何事か解らなかったものの、エフェクトで２人とも察知した
「おお！ 氷の結晶のエフェクトだ！」
「よーし、桜庭さん、やっちゃいますよ！」
円と梢が仲良く触手討伐に動く。中断されたコンボが繋がっていき、その度に蝶と氷の結晶のエフェクトが浮かんでは消える。円は円で『幻脚』からの触手渡りを敢行し、ダメージを与えていく。
「こっちにも、その魔法くれるかな？」
ねむるが頼めば、みつびは笑顔で応じてくれる。冷気を纏った矛先を向け、ねむるは勢いよく槍を振るった。
動きは囚われた面々の方でも起きていた。アカリの放った風の刃が効果を発揮し、ぼろぼろになった触手が落ちていく。その上、着ぐるみさんがボウガンで触手を打ち抜き、時には鎌でそれらを刈っていく。
（>ω・）＜こっちは任せて！
とウインク（のモーション）。謎の頼もしさをかもし出してくれている。
（これは、好機！）
囚われ組で最初に動いたのは、二一。手に絡んだ触手を自力で引き千切ると、忍者刀で足元のそれを切り捨てる。
着地すれば、円と梢のダブル拳闘士がばりばり触手を捌いていた。２人に施された魔法のお陰か、触手の一部が凍っている。それを思いっきり切り裂けば、ミサラトテップが僅かに表情を歪めた。
「うわぁっ！？」
触手が緩んだのだろう、真央と悠月が落ちてきた。真央は笑いながらも自己回復をしており、悠月はBSから解放されてからは彼女に『湧水のピチカート』を与えていたのだ。
（BS【虚脱】はホントきついな）
悠月は少し下がって己に『湧水のピチカート』をかけ、未だ捕まっているメンバーへと治癒を施す。
助かった真央はすぐさま攻撃に出る。釘バットを振るえば鈍い音が響き、振動で触手の拘束が緩まった。
次々に救出されていく冒険者達。だが、ミサラトテップはそれを許さない！
『ワタシから逃げた事、後悔させてあげるわっ！』
ミサラトテップが触手を翻し、音を立てて海水が降り注ぐ。『後悔の雫』が再び発動し、油断していたねむるは意識が刈り取られる感触を覚えた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年08月03日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年08月10日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年08月10日 11時00分
