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春のアウトドア体験! ついでにドボン。
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フィールドアスレチックには、3つのコースがある。
子供も利用できる『わくわくコース』、小学校中学年以上を推奨した高難易度の『どきどきコース』。
そして失敗すると水に落ちてしまう、楽しくもスリルのある『水上コース』だ。
太陽が空の真ん中に輝く時間は、3つのコースのなかでも『水上コース』が一番の賑わいを見せる。
混み合うロッカールームでようやく空きを見つけた
八神 修
は、カメラやタブレット端末を預け、身軽になってコースの入り口までやってきた。
(家族連れ、カップル……、グループばかりだ)
一足先にアスレチックで遊ぶ客達を遠目に、修は少し気後れしてしまう。しかし彼がここを一人で訪れたのには動機があり、友人達に比べて体力が劣っていると感じていたからだ。毎日のランニングだけでは「マシになった」と思えるだけで、もの足りない。
(反射神経や動体視力はちゃんとあるけど、それを支える体力が低ければいざという時に……一寸ね。
何かあった時に、足を引っ張りたくはないものな)
それにコースを見てみると、彼の他にも一人で遊びにきている人は多いようだ。
「おー、いろいろあるのねー」
コースを興味深げに見回していたのは、旧市街に住む
入江 みつび
だ。サーファーの彼女は、水上アスレチックにサーフィンのようなものがあると噂に聞いて、自然公園へ一人できていた。
童顔ながら魅力的な体つきをした女性のお一人様とあって、複数の男性グループが彼女をチラチラ見ては声を掛けたそうにしているのだが、当の彼女の視線は今、水上コースの案内板に注がれている。コースを指でなぞりながら、サーフィンの文字を見つけた。
「この『ざぶざぶサーフィン』がそうなのかなー。でも、うーん、どうしよう。先に行くか、後に行くか……」
みつびが考え込んでいるタイミングに! と思ったらしい一つのグループが動き出した。なんとなく牽制し合っていた他のグループも慌てて彼女に近づいて行くが——。
「うんっ!」みつびが突然上半身を起こしたので、彼らはつんのめりぶつかり合い、ナンパは失敗してしまったようだ。
「これを目当てにきたんだから、混まないうちに先に行こうっと☆」
みつびはこの後も健康的な18歳の可愛さで周囲の視線を集めていたが、真逆の雰囲気で注目を集めているお一人様が居た。
「みてみてあの人、凄いおっきいね!」
「筋肉ムッキムキじゃん。めっちゃ硬そう」
ちらほら聞こえて来る噂話の先に、素晴らしい体格の漢が立っていた。鎧を纏うが如き筋肉の持ち主
尾鎌 蛇那伊
は、コースを遠目に見て「ふぅん」と赤い唇を歪ませている。
(武術家は足腰が基本。
あたしが鍛え上げてきたバランス感覚と脚力や脚力が十分に昇華出来ているか、試しどころね)
彼は得意とするマッサージ技術を極めるため、人間の身体についてありとあらゆるものを知るべく、歴史の深い中国拳法も学んでいる。今日は素直に行楽したかったのもあるが、己を磨きあげる『鍛錬』のためにアスレチックを訪れていた。
同じような目的が二人をひきつけあったのか、修と蛇那伊の視線が偶然に合った。
「今日は良い天気で運動日ね」蛇那伊が先に挨拶する。
「暖かいな。けど俺は落水無しでのクリアが目標だ」
「あたしもかる~く、全ポイントを突破して見せるわ」
蛇那伊の自信はこちらに飛んできたウィンクからも覗かれたが、修は「俺も軽く」とは言い切れない。落水無しは、あくまで目標である。少し苦い笑いを返した。
「ああ、落ちてもめげずに全部頑張りたい」
*
その後。かるーくクリアと言い切った蛇那伊は、実際難なくポイントをクリアしていく。
『水上コース』はその名の通りどのポイントも水の上に作られていて、つるんと滑ると落水してしまうが、蛇那伊はネットの上を歩いて行く『ネット渡り』も足場をジャンプして進む『ぴょんぴょんロード』も「お茶の子さいさい!」と言いながらつま先すら濡らさずにいた。
さらには多くの客たちがドボンと水に落ちてしまうロープの雲梯風ポイント『ぶらぶら林』ですらも、血管浮き上がる腕の力で進んで行く。
他の追随を許さない技術の源は、鍛え上げた筋肉と体幹だ。
「あの人おっきい人、テレビのマッスルなんとかに出てる人たちみたい!」
「もしかして有名なスポーツ選手だったり?」
彼を話題にしながら遠目に見守るギャラリーたちは、バラエティ番組でも観賞している気分になっていた。
その頃修はまだスタート地点にある『ネット渡り』の上で、四つ足になっていた。呼吸を整えようと顔を上げたところ、蛇那伊が驚異的なスピードでもうコースを半分以上をクリアしていたのに気づく。
「真似できないな……」と思っていると、見るからに年下の子にまで抜かされてしまった。だがこちらも真似できない、激しい闘志を漲らせているではないか。
「桜ちゃん凄いじゃん!」
振り返ったレナートにすぐに追いついてきた桜は、眉を寄せた顔をずいっと寄せた。レナートは気迫に押されて腰を逸らしている。
「私、今燃えてるの!」
「う、うん。どして?」
「実は去年の夏休みにもここに挑んだことがある。あの時は思いのほか難しくてドボンとやっちゃったけれど、今回はリベンジよ!
それにこう見えて中学では水泳部に所属してたりしたんだから!」
桜は啖呵をきる勢いで言い切り、窄めた口を横にして「補欠だけど」と付け足した。
「フッフフ、こうなったら皆勝負だ! 負けないからネ☆」
武道は桜のやる気に拍手してやりつつ、横目でイリヤを見る。文句も言わずについてきているが、少し遅れているのは運動不足が原因か。晴れない顔を見ていると、それだけでないと思える。
途端、彼は横の丸太をごろりと越えて、水に飛び込んでいた。61キロの高校生を受け止めて派手に飛び上がった水は、武道を心配して追いかけようとしたイリヤを濡らした。服はまだマシだが、顔は洗った後のようにびしょ濡れだ。
「武道さん……?」
何故落ちたのか問う声に、水から顔を上げた武道は言う。
「なるようにしかならないならドンと構えておけばいい。寂しいなら、会った時に何を話そうかを考えればいい」
「そうですね。『余生』だし。なるようにしかならないですよね。有難うございます」
イリヤは一旦は頷いたが、武道の言葉の続きを思い起こして固まった。
「会った時に話したいこと?」彼の視線の先には、また紫のアネモネの花があった。叔母の康子が店にあの花を飾っていた時に教えてくれた花言葉は、イリヤの知る“Forsaken”とは違っていた。
「紫のアネモネは、『あなたを信じて待つ』……。待つ?」
イリヤの眉がぴくりと歪んだ。
「これ以上……? Не шутите!(*冗談じゃない)」
ぷかぷか泳ぎながら見ていた武道が声をかけようとした瞬間、イリヤが急にネットの上で立ち上がった。走り出すとそのまま速度を落とさず一心不乱にゴールを目指し、降りた途端に踵を返してロッカールームへ向かって行ってしまった。
「い、イリヤくーん!?」
武道は止めようにも腕を伸ばせば沈んでしまうので、一旦陸に上がらねばならない。これこそ双子が動くかと思いきや、エリセイは何故か前髪を格好つけすぎた余裕の仕草でかきあげている。
「末弟が脱落したようだな。しかしイリヤは我が兄弟の中で最弱……。どうやら俺の秘められし能力を解放せし刻ががきたようだ」
「お、おお」
台詞は紅緒の作品じみていたが、エリセイの放つ謎の圧に、武道と桜は思わずごくりと唾を飲み込んだ。普段はダラダラしているが、恵まれた体格なのでもしや——。
「レーナ、合体!」
「よしきた兄弟!」
気風の良い返事をしてレナートがしゃがみこむと、エリセイが飛びついた。レナートは慣れた仕草で双子の兄をおぶさってロープの上を行く。
速い。驚くほど速いが、それはレナートだ。エリセイのしているのは、ただの反則である。これに負ける訳にもいかないだろう。
「今度こそ全部クリアしてやるわ!」桜が勢いづいて二人を追いかけて行く。
「ちょ、ミンナ、追いてかないでーっ!」
どちらを追うにも水の中ではらちがあかない。武道も急いで岸に向かった。
「……凄いな」
修がハイテンションな彼らをぽかんと見ていると、近くから感嘆が聞こえてきた。
「メリィちゃんはらくらくわたってますね! すごーい! わわ、足元がゆらゆらします!」
リリエルはぎゅっと両手でロープを掴んだまま、友人メリィが先に行ってしまうのでどうしようと困り、キョロキョロした結果、修と目が合う。にこっと笑顔を向け挨拶にして、メリィの姿をもう一度探した。
「メリィちゃんもうあんなとこまで! すごーい! 私もメリィちゃんに負けませんよー」
同じペースの人を見つけると安心出来るものだ。
リリエルがきゅっと表情を引き締め、おっかなびっくりだが進んで行く。修も静かに呼吸を整えた。
(集中。遅くてもいいんだ。焦らない……焦らない……)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月24日
参加申し込みの期限
2017年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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