this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
翼の日
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
9
つぎへ >>
【6】はしゃぐ翼
「わ、わー?!」
顔を洗い終えて、洗面所の鏡を見た途端、
千鳥 雅人
は思わず声を上げた。
背中に、白くて小さな翼が二枚、生えているのに気づいたからだ。
「何これ、翼?!」
訳もわからず、背中の筋肉を動かすと、翼も一緒に小さく動く。
「……もしかして、飛べるのかな? 飛べちゃうのかな?!」
パタパタ動く翼を見ていると、なんだか楽しくなって来て、彼ははしゃぎつつ、今度はもっと大きく翼を動かした。
途端に、体は勢いよくスポーンと上に向かって飛び上がる。
ゴンッ! と大きな音がして、彼は頭を思い切り天井にぶつけた。
「いたたっ……!」
思わず声を上げ、両手で頭を押さえたまま、なんとか床に着地する。
「そ、そういえば家の中だったよ……」
涙目で呟き、鏡で頭を確認した。幸い、怪我はしていないようだ。少し盛り上がっている気がするのは、タンコブができているせいだろうか。
さっきからぴょんと立ち上がって、楽しげに動いていたアホ毛が、今はしょんぼり萎れている。
だが、それはすぐに「!」のマークに変わった。
「よ、よし。せっかくだし、外で飛んでこよー!」
言うなり彼は、慌てて着替えると外へと駆け出して行った。
雅人が向かったのは、九夜山の落神神社のあたりだ。
外で飛ぶと言っても、街中では人に見られて騒ぎになるかもしれない。
だが、この付近なら人も少ないだろうし、大丈夫だろうと考えたのだ。
落神神社の近くまで来ると、彼は周囲に人がいないことを確認し、大きく翼を羽ばたかせた。
「うわー、すごいなぁ!」
彼の翼は、小さいにも関わらず、パワーはずいぶんとあるようだった。
一気に木々の高さも越えて、上空へと昇って行く。
気がつけば、眼下にはシーサイドタウンが広がっていた。
「綺麗だなぁ……」
その眺めの素晴らしさに、彼はただ息を飲んで見惚れる。
東西に走る広い通りは、寝子島街道だろう。途中にある近代的な建物は、シーサイドタウン駅だ。更にその南に目をやれば、大観覧車の姿も見える。
そこから西に目を転じれば、緑に包まれたエノコロ岬が臨める。その先に広がるのは、海だ。
しばしそんな景色を飽かず眺めた雅人は、傍を通り過ぎて行く鳥に目を止めた。
「鳥さんたち、早いねぇ。でも、今日は俺も早いよー!」
笑顔で叫んで、鳥たちのあとを追う。
抜きつ抜かれつ、鳥たちと追いかけっこだ。
疲れると彼は高度を下げて、木の枝に腰を下ろした。
服のポケットから、家を出る時にみつけて持って来たチョコレートを取り出し、一粒口に入れる。
それを食べ終え、彼は木の枝の上に立ちあがった。
翼を羽ばたかせると、木の枝から木の枝に、次々と飛び渡って行く。
「あはは、すごいや! 本当に、鳥になったみたいだねー!」
その爽快さと楽しさに、思わず大きな笑い声が漏れた。
しばしそうやって遊んでいた雅人だったが、気づくと落神神社からはかなり下の方、猫鳴館が近いあたりにまで降りて来てしまっていた。
彼はさすがに笑いを引っ込める。
(……もうちょっと上の方に行った方が、よさそうだよねぇ)
胸に呟き、そっと翼を羽ばたかせようとした。
その時、こちらに誰かやって来るのが見えた。
(わ! 誰か来るよー!)
彼は慌てて逃げようと、回れ右して翼を羽ばたかせる。
その途端。
彼は思い切り、すぐ傍の木にぶつかった。
一瞬固まった彼は、そのまま地上に落ちて行きかけ、途中の枝に引っかかって止まる。
「よ、よかったー」
下まで落ちなかったことにホッとして、雅人は思わず胸を撫で下ろした。
そして、あたりを見回す。
と。こちらを見上げていた男性と、目が合った。
「あ……」
一瞬、言葉を失ったあと、雅人ははたと我に返って声を上げる。
「み、見なかったことにしてほしいんだよー!」
恥ずかしさと焦りとで、叫びながら翼を大きく動かした。
引っかかった枝から離れ、体は急速に空へと舞い上がって行く。
相手の驚いた顔が目に入ったが、それもみるみる小さくなって行った。
最初と同じ高さにまで昇り、彼はようやく息をついて静止した。
「ああ、びっくりしたー。やっぱり、あんまり下に行き過ぎない方がいいみたいだなぁ」
小さく呟き、だが、懲りない彼はもう少しこの翼で遊ぼうと、再び大きく羽ばたいたのだった。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
翼の日
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月30日
参加申し込みの期限
2016年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!