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【8】バードパラダイス
早朝。
星ヶ丘寮の自分の部屋で、
御巫 時子
は出かける用意をしていた。
その背中には、白鳥のような翼が生えている。
昨日はたしかになかったのに、今朝起きると、生えていたのだ。
動かしてみたら浮いたので、どうやら飛べるようだと判断した。
そこで、まだ登校するには早く、時間もたっぷりあるからと、出かけることにしたのだった。
水筒にお茶を入れるとカバンに入れて体に掛け、服のポケットには雷鶏を入れる。
「それでは、空のお散歩始めましょうか……」
外に出て呟くと、彼女はふわりと空へ舞い上がった。
その傍に、ヨタカも付き従う。
時子と二羽が向かうのは、九夜山だった。
時間は充分あるので、時子は慌てることなく、ゆっくりのんびり飛んで行く。
九夜山が近づくにつれて、たくさんの鳥たちが彼女の周辺に集まって来た。
「おはようございます……」
ろっこん『鳥の囀り』を発動して、時子は集まって来た鳥たちに、声をかける。
顔なじみの鳥もいれば、久しぶりに見る鳥もいた。そしてもちろん、初めて会う鳥もいる。
「どうして、こんな早くにここにいるのか……ですか……? それはですね……突然、この翼が生えて来たからなんです……」
顔なじみの鳥に問われて、時子は答える。
「お腹が空いているんですか……? ええっと……」
空腹だと言う鳥には、カバンの中を探して出て来たビスケットの端を砕いて差し出してやった。
鳥は、本当に空腹だったのか、せわしなくそれをついばむ。
その姿に、時子は思わず声を立てて笑った。
とりあえず、展望台まで行くつもりだったが、途中で少し疲れたので休むことにした。
木の枝に腰を下ろし、持って来た水筒を取り出してお茶を飲む。
(温かいです……。外で飲むお茶も、美味しいですね……)
胸に呟き、小さく吐息をついた。
そこへ、途中から別行動していたヨタカが近づいて来た。
「おかえりなさい、ヨタカさん……。え? 大丈夫ですよ……そこまで疲れていませんし、寒くもないですから……」
声をかけ、返って来たヨタカの「疲れて寒いなら、戻ろうか」との言葉に時子は笑って答える。
「ヨタカさんは、心配性ですね……」
一方、彼女のポケットの中にいた雷鶏は、そこから出て枝の上をチョコチョコ歩き回っていた。
が、ふいに足を踏み外して落ちそうになる。
「あ……!」
時子が慌ててそれをキャッチした。
「雷鶏さん、気をつけて下さいね……」
言って彼女は、雷鶏をポケットに戻す。
やがて水筒をカバンに入れると、時子は再び翼を羽ばたかせた。
展望台に到着すると、彼女は安全柵の上に腰かけ、ヨタカや雷鶏と共にその眺めに目を細める。
「……本当に、素敵な眺めですね……。来てよかったです……」
低く呟き、深い吐息をつく彼女だった。
その夜。
時子は再び、ヨタカと雷鶏を連れて、九夜山を訪れていた。
昼間は翼をたたんで、なんとか制服の中に隠して学校へ行った彼女だが、学校が終わって寮に戻ると二羽の鳥と共に、九夜山に向かったのだった。
今彼女がいるのは、展望台だ。
月の光が周囲を明るく照らしてくれるので、照明は必要なかった。
あたりには、フクロウなどの夜行性の鳥たちが集まって来て、昼間と同じくろっこん『鳥の囀り』を発動した彼女と話をしている。
さすがに夜の山中は冷え込むが、時子はそれを見越してしっかり着込んで来ていた。
神魂の影響なのか、服は彼女が身にまとうと翼を通す分だけ穴が開く。おかげでニットのセーターや温かいコートをまとうこともできた。
(着込んで来て正解でしたね……。服に穴が開いているのが、気になりますが……)
胸に呟き、ふとポケットを見やると、雷鶏がぐっすりと眠っているのが見えた。
時子は、思わず微笑む。
と、そこへヨタカが舞い降りて来て、彼女の肩に止まった。こちらは夜行性なので、夜の方が元気だ。
「……今夜は、鳥さんたちと夜通しおしゃべりができそうですね……」
それへおかえりなさい、と声をかけ、小さく呟いて時子は再び微笑む。
そして彼女は鳥たちとのおしゃべりを再開するのだった。
翌朝。
いつもより遅い時間に自室のベッドで目覚めた時子は、自分の背中から翼が消えていることを知る。
同時に、服に開いた穴も消えていた。
(不思議ですね……。これも、神魂のせいなのでしょうか……)
小首をかしげて、そんなことを胸に呟く時子だった。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月30日
参加申し込みの期限
2016年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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