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デート・デート・デート
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獅子目 悠月
と
ロベルト・エメリヤノフ
、それに
来島 アカリ
の3人は、前に海底散歩をしたときにかわした約束で、マリンパラダイスに来ていた。
(美少年とデート! 両手に華だ! わーい!)
悠月とアカリに挟まれて、ロベルトはご満悦だ。
「水族館かぁ……子供のころ、連れてってもらったな」
今はナンパした美少年とたまに行くくらいだけど。
「楽しそうだよね」
イルカとアシカのショーが行われているプールから壁を越えて歓声が聞こえてきたことに、ロベルトはにっこり笑う。その無邪気な笑顔にふたりは胸がきゅんとなった。
「それで? 次はどこ行くんだ?」
悠月に言われてアカリはパンフレットを開く。
「うーん……。あ、ロベルト先輩。先輩はこの中でどこか行きたい所ってありますか?」
「僕? そうだな。これなんかいいと思わない?」
ロベルトが指さしたのは、ふれあい体験コーナーと書かれた施設だった。
(ふれあいコーナー? って、水族館だろ? 水族館って水槽のなかを泳いでいる生き物を見る場所じゃないのか? 一体何と触れ合うんだ?
けど、ロベルトの希望だしな)
(ふれあい体験か……。ま、せっかく来たんだし。やってみるかな)
「まあ、とりあえず行ってみるか」
「うん」
3人は海辺の生き物施設にある、ふれあいコーナーへと向かう。そこは広いフロアになっていて、大小のビニールプールや水槽が区画ごとに配置されていた。
ふれあいということからも親子連れが多く、ウミガメやヒトデ、ウニ、タコといった生き物を覗き込んでつっつく子どもたちでなかなかの騒々しさだ。
しかしなんといっても一番人気は、皮膚の角質を食べてくれるというドクターフィッシュだった。メダカサイズの魚がいっぱい入った大きめのプールの周りをぐるっと囲むようにイスが配置されていて、座った人たちがくるぶしまで足を入れている。ちょうど満員でイスの空きがなかったので、予約して順番を待つ間、3人は別のビニールプールに入った生き物を見て回ることにした。
「これ、何?」
ひょいと覗き込んだのは、岩場を再現されたビニールプールだった。その水際に黒くてぶよぶよした円筒形のなんだか分からない物が何個か転がっている。
「ナマコとあるね」
横に立てられた説明看板を読んでアカリが言う。
「へえー、ナマコ」
「獅子目、もしかしてナマコ知らないの?」
「ばっ……! 知らないわけないだろっ。見たのが初めてってだけだ!」
「ふーん。――なんか、思ってたよりぬる……わっ!」
つまみ上げた小さなナマコが、それまでぴくりともしていなかったのに急にむにむにっと体を動かしたのを見て、アカリは反射的に指を放していた。ボチャン、とナマコは水のなかに落ちて、そこでゆっくりと身をくねらせる。
「ふん。なんだ来島、こんな小さな生物が怖いのか」
指先に残る感触が気持ち悪くて、備え付けのタオルで拭いていたアカリを見下ろし、さっきのお返しとばかりに悠月が鼻で笑う。
「これくらい簡単にふれあえ――!?」
ウニやタコのようにとげや吸盤がない分持ちやすいと、気軽にひょいと持ち上げて、悠月はぴきんと固まった。
「ほらね。気持ち悪いでしょ」
「…………」
何も言い返せず、無言で水に落とす悠月。
(美少年がナマコに触って顔を歪める姿っていうのも、これはこれでなかなかかわいいね)
傍から見ていたロベルトは、そのやりとりを十分堪能したあと、自分も近づいた。
「僕も触れるのは初めてだな……。
うわっ、ヌルヌルしてすべる!」
ふたりの反応から分かっていたことだったが、実際触ってみると想像していた以上の感触に驚いて、思わずそんな言葉が出た。
ちょっと失敗したかも、とふたりを見ると、意外にも、だらしない弱気発言というより共感を呼んだようだった。
「そうそう。そうなんだよ! 鳥肌立ちそうっていうか!」
「なんかこう、背筋にぞわぞわっときちゃうよね!」
「う、うん。ぬるぬるして、気持ち悪いね……」
直後、タイミングよく呼び出しがかかったのをこれ幸いに、ロベルトはドクターフィッシュのコーナーへ戻ろうとふたりを促した。
「こちらへどうぞ」
と、スタッフに空いた席を示される。
魚についばまれるって、なんだかちょっと怖い。かといって、怖気づいた姿をふたりに見せるなんてかっこ悪い。だから、勇気を出してふたりより先に足をプールに入れた。
水は温水で冷たくはない。足を入れた直後から小魚がわれ先にと近づいてきて、足の指先に群がった。
これが思っていた以上に不思議な感覚だった。噛まれているという痛みは全然なく、魚の口が触れている感触がソフトタッチのようにくすぐったくて気持ちいい。
「どうしたのかな、ふたりとも。いつまでも立ってないで、座ったら?」
急に気持ちに余裕ができた。ためらっている様子のふたりを見てロベルトはにっこり笑う。
「え、い、いや、だって……」
「……怖いのかい? こういうのは初めて?」
ためらいを見せるアカリに、やさしく言う。
「獅子目も?」
「……っ、怖いとは言っていない。ただちょっと……警戒してるだけだ。
そっちの来島はどうか知らないけどな」
悠月のその言葉はあきらかに虚勢を張っているだけに聞こえたが、挑発されたアカリは気づけなかったようだ。
「な、こ、怖くなんてねーし!?
いいぜ、入ってやるよ、獅子目こそ怖くて途中でやめんじゃねーぞ!?」
イスに座り、いっせーの、せ! で同時に素足をプールに突っ込んだ。ドクターフィッシュたちがわらわらと集まって、ふたりの足をつつきだす。
「お、おお……なんかちょっとくすぐったい、な……?」
魚の小さな口で吸いつかれ、ついばまれるという、今まで体験したことのない不思議な感覚に新鮮さを感じて、アカリは目をぱちぱちさせる。そのとなりでは、これくらい何事でもない、とクールを装っていた悠月の体が、やがて徐々に震えだした。そして。
「……ぶ」
うつむいた口元から、ついにたまりかねたような小さな詰まったような笑い声が漏れる。
「かわいいなあ、ふたりとも」
ふたりの初々しい反応を見て、ロベルトはくすくす笑う。
「んっ……くっ……。
これの、ど……こに、かわいい、要素がある、んだ……」
「むー……。かわいいって言わないでください、ロベルト先輩……」
(いや! 足を甘く食まれてくすぐったいのに、必死にそれをごまかそうと耐える表情……いい……!)
ロベルトは思わずぐっと腰のところでこぶしを握る。
つい、はだかになったふたりがプールに横になって、魚についばまれるくすぐったさに身をよじりながらも耐える姿なんか想像したりして。
なんだか変な趣味に目覚めそうだった。
そのほかにも、水槽で泳ぐ魚たちや水槽の小さな生き物などを見て回った3人は、最後にナイトアクアリウムへと向かう。
どこもかしこも藍色のグラデーションに染まったなか、ぼんやりとした白い光に浮かび上がる水中を泳ぐ回遊魚たちの鱗がきらきらと光っていた。岩陰や砂の上には、ほとんど動かず身を横たえて眠っている魚もいる。
「すごいな……。海の中に宝石を沈めたみたいだ」
(あの水底の町も夜にはこんなふうになるんだろうか)
ゆらゆらと波に揺れる海面が投射された天井を見上げているうち、悠月は自分が水底にいるような錯覚を感じて、ふとそんなことを思う。
「きれいだな……。海の底みたいに暗いのに、星みたいな輝きがあちこちにあって……。
海底なのに、星空みたいだ」
つぶやくアカリの声が聞こえた。言葉には出さないが、心のなかで同意する。
(これを見ただけでも来たかいがある、か。
こういうのも悪くないな)
そう思いながら、悠月はふと思い出してロベルトを呼んだ。
「なに?」
「ほら」
ポケットから取り出した紙袋をロベルトに向かって放る。
「あと、ついでにおまえにもだ」
「……ありがと」
反射的、受け止めた紙袋を開いてなかの物を出す。それはアクリルキーホルダーで、丸いアクリルのなかにマリンパラダイスの文字とイルカたちが立体的に描かれていた。ジャンプで波立った水面と、飛び散る水しぶきがラメで表現されている。マリンパラダイスで一番人気のある土産物だ。
「あ、僕のはペンギンだ。かわいいな。ありがとう、獅子目。
じゃあ、お返しにこれ受け取ってくれる?」
ロベルトはかばんから出した3つのぬいぐるみのうち、シャチのぬいぐるみを渡した。
「来島にはこっち」
とラッコを。残るペンギンは自分用だ。
「あ、と。
俺からもプレゼント、です」
アカリはラッコを受け取ると、反対側の手で、魚の模様が描かれたグラスを差し出した。
ロベルトには黄色を、悠月には水色を、そして自分にはピンク色を。それぞれの個性をイメージした色だった。
「ありがとう、ふたりとも」
ふたりからのお返しにロベルトは心から感動して喜び、ぎゅっと胸に押し当てる。が、すぐに表情を曇らせた。
「どうかしたのか?」
「うん……。
嬉しいけど、そういや僕家ないな、って……」
見るからにしゅんとなったロベルトに、悠月は髪をくしゃりと掻き上げた。視線をあらぬ方へ飛ばして言う。
「コップの置き場所に困るなら、うちに置いとけばいいんじゃないか?」
「え? いいの?」
「あー……そうだな、じゃあ3つとも獅子目の家に置いとくか。そのうち使う機会もあるだろうし……?」
口した直後、言葉の持つ意味に遅れて気づいた。
ロベルトも悠月もアカリを見ている。
「……あっ、今のなし! なしで!」
手を振ってあせり気味に否定するアカリに、ロベルトはだんだん表情を緩ませると、
「それも、案外いいかもしれないね」
と、くすりと笑った。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月24日
参加申し込みの期限
2016年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月31日 11時00分
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