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夕方のマリンパラダイス前は、出てくる人と夜の部を目当てにやってくる人とで少し混雑していた。
その様子に
北条 冬華
は少しあせったものの、すぐに
桜 月
を見つけることができた。
ニットワンピースの裾が見えるダッフルコートと薄手の革手袋。ワンピースの裾からは、肌色の見えない厚めのストッキングがすらりと伸びて、ブーツのなかに消えている。そして頭には帽子をかぶった上に日傘という、完全防備だ。冬で厚着をしている人が多いなかでも、月の格好は群を抜いていた。日光に弱い月の体質を思えば、冬の日の夕方でも無理のないことだが。
そしてこのときそれは、月を捜す冬華にはとても助かった。
「月さん、お待たせしてしまってごめんなさい。思っていた時間に出ることができなくて……」
駆け寄ってきての謝罪に、月は首を振った。
「冬華さんは仕事をしている。仕事は大事だ。それに、たったの5分だ。問題ない」
「ありがとうございます」
ほっと息を吐く。
「じゃあ行こうか」
歩き出した月の後ろに続こうとして身をひねった直後、だれかがすれ違いざま冬華の肩にぶつかって、冬華を後ろへ押し戻した。
よろめく冬華を見て、月が手を差し出す。
冬華はちょっとためらうようにその手を見つめたあと。そっとその手を取った。
人波に、はぐれないようにという意味なのだろう。それだけ、と思うが、冬華の胸はドキドキと鼓動を早める。
そしてその手は、人の少なくなった場所についても、はずれることはなかった。
館内は空調がきいている。急いで走ってきたこともあり、冬華は蒸し暑さを感じてコートを脱いだ。
上はセーター、下はタイトなスカートという姿だ。少々豊満すぎる胸、くびれた腰。形のよい長い足。魅力的な体つきを隠さない冬華に周囲の者たちの目は釘付けになるが、そういった視線を向けられるのは冬華にとってはありふれた日常で、特に気にするほどのことでもない。
前を行く月に従い、透明なチューブの通路に入った冬華は一歩目で足を止め、そこに広がった光景にぐるっと目を回した。
「ここが水槽トンネルですか。グラデーションになった水がとてもきれいですね、月さん」
しかし月からの返事はなかった。
気になって前へ回り込むと、心なしか、目の光が暗いように見える。何か心にひっかかっていることがあるような……考えに集中しているようだ。
「月さん?」
再度呼ぶ。
その声が届いたようで、月の表情がはっとしたものへと変わり、目に光が戻った。
「すまない」
簡潔な謝罪の言葉に、冬華はふふっと笑い、なんでもないと言うように首を振って見せる。
月がこんなふうになるのは何もこれが初めてではない。
「心ここにあらずといったようでしたね。
新しい服のデザインでも考えていました?」
「いや――」
答えようと面を上げたところで、自分が今、初めて水槽トンネルにいるのだと気づいたらしい。月の表情が劇的に変化した。
不意をつかれたこともあるが、今の光景に圧倒されてもいるのだろう。握る手の力が強まった。目を瞠り、言葉を奪われている月を見て、冬華はほほ笑む。そして、気持ちは一緒と伝えるように、きゅっと握り返した。
やがて月の顔が冬華へと向き、それから――ちょっと恥ずかしそうな、でも喜んでもいるような表情で、下を向く。
その姿に、冬華の胸がきゅうんとなった。
「今度はどのような服を考えられているんですか?」
「服じゃなくて、水着なんだ。
冬華さんに似合う水着はどんなのかな」
とっさに出た言葉だった。深く考えたわけではなかったが、しかし泳ぐ魚たちを背景にした冬華を見ているとあながちでもなく、デザインしたいという意欲がむくむくと沸いてくる。
特に他意はなかったのだが、要求と思われたのだろうか。冬華は少し考え込むしぐさをして
「じゃあこのあと、温水プールへ行きますか? ……月さんも、水着になることになりますが……」
と遠慮がちに言ってきた。
その言葉に、月は「問題ない」と返す。温水プールは屋内だし、かばんのなかにはちょうど資料用に取り寄せたばかりの水着があった。まさか自分が使うとまで考えていたわけではなかったが……。
「冬華さんの分もある」
少しデザインの違う、同じ柄の物が2種。
「ではそうしましょう」
ふたりは手をつないだまま、水槽トンネルを抜けると温水プールのある施設へ向かった。
おそろいの水着に着替えた互いを「きれいだ」「かわいい」と思いつつ、そして水に濡れた肌を触れ合わせることに胸をドキドキさせながら1時間ほどプールを楽しんだふたりは、月の提案でシーサイドタウンで夕食をとることに決めた。
外はもうすっかり暗い。
寒さも増しているはずだが、プールから出るときシャワーを浴びたふたりの体はぽかぽかしていて、さほど寒さは感じなかった。
「楽しかったですね、月さん」
無邪気に笑う冬華。
「ああ」
月は短く答える。そして人目がないことを確認した月は、マリンパラダイスを出て早々に街灯の光が届かない暗がりへ冬華を引っ張り込んで、後ろから抱き締めた。
プールで冬華の悩殺的な姿を見て、そのなめらかであたたかな肌と肌を触れ合わせたことで、月は気持ちを抑えきれなくなっていた。
うなじに月の唇を感じる。月の情熱の発露に冬華は驚いたが、抗いはしなかった。それは、冬華も同じ気持ちだったことを意味する。
前に回った月の手に手を重ねて無言でそのまま月に抱かれていた冬華は、やがて緩んだ腕のなかで回転し、正面で向き合う。
月は冬華の背中をたどるように指を上へ向かってすべらせ、冬華の首の後ろで指を軽く組むと頭を引き寄せた。
唇が触れ合う寸前
「冬華。きょうも楽しかったよ。ありがとう」
そう口元にささやいて、そのままキスをした。
キスを終えたあと、「私も楽しかったですよ」と、ぎゅっと抱き締め返される。そして、今度は冬華の方から手をつないできた。
おとなしくて引っ込み思案な冬華からの意思表示がうれしくて、月は笑みを抑えることができない。
(また今度。冬華さんを泊まりに誘おう)
恋人つなぎをした手から伝わってくる冬華のぬくもりを感じながら、月は決意した。
冬華と1日じゅうふたりきり。考えるだけで胸がざわざわしてくる。
そして月明かりに照らされた冬華の横顔を見て、彼女にはどんな服が似合うだろうかとの空想を始めるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月24日
参加申し込みの期限
2016年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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