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すっきりと晴れた日曜日。
鬼河内 萌
は旧市街の参道商店街にいた。ポニーテールを結ぶ巨大なピンクのリボンは元気に羽ばたく。弾むような調子で陽気に歩いた。赤いコートの胸元には小さな蝶のようなリボンを付けていた。
腕を振って胸を張る。青い空に目をやるとカラスが飛んでいた。その黒さに萌の足取りが遅くなる。
――前にここで買い物をした時に『黒にゃんこのぬいぐるみキーホルダー』を貰ったんだよね。その黒にゃんこが頭の中に話しかけてきて、
魔法少女
に変身したんだっけ。
足は止まった。空を眺めた姿で萌の表情が暗くなる。
――そのにゃんこに人助けを頼まれたんだけど、ボクは何も出来なかった。本当に何も。
僅かに開いた唇から溜息が漏れた。直後にぎこちなく笑う。意識するように腕を振って歩き出した。
小物を売っている店舗の前にきた。萌は何気なく、目を向けた。
「赤いコートじゃない!?」
駆け寄ってショーウィンドウに映る自身の姿を食い入るように見詰める。
白とピンクを基調にしたドレスにはふんだんにフリルが施されていた。頭の横には黒猫の耳が付いている。揺らめく尻尾まであった。純白のハイソックスに赤い靴が目に鮮やかに映る。
「この姿は魔法少女だよ!」
八重歯を見せて喜んだ。間もなくして腕を組み、僅かに頭を傾けた。
――なんでこの姿になれたのかな。何もなかったと思うんだけど。
一瞬の笑顔が思考を絶ち切った。
「さっきのカラスのせいかも! 謎解きと人助けの為、MMR(萌ミステリーリポート)出動だよ☆」
愛らしくウインクした萌は空を見上げた。すでにカラスの姿はなかった。空を指差しながら身体の向きを変える。
「あっちに飛んでいったから」
視線を下ろした先に脇道があった。にっこりと笑って走り出した。
萌はカラスの追跡を兼ねて人助けの機会を窺う。依然、カラスは見つからない。困っていそうな人物もいなかった。
「一人マラソン大会だよぉ~」
成果が出ない状態で周辺を駆け回る。次第に活力を失い、とぼとぼと歩いて目に付いた公園のベンチに腰を下ろした。
「どこを探せばいいのかなぁ」
ベンチの背もたれに上体を預けた萌は空を眺めた。
「なんで黄昏てんだよ」
「あ、ユウくん」
野菜原 ユウ
が歩いてきた。黒いジャケットに破れ目のあるジーンズを穿いて、萌の座るベンチの隣に遠慮なく座った。
「それで原因はなんだよ」
「心配してくれるの?」
「そんなんじゃねぇよ。だから、どうしたんだ?」
ユウは視線を合わせないでツーブロックの髪に手をやった。耳に嵌めたピアスが苛立たしげに揺れている。
萌はここまでの経緯を説明した。ユウは最後まで聞いて口を開いた。
「カラスの行方はわからないが、人助けはどうにかなるだろ」
「でも、どこにもいないんだよぉ」
萌は少し口を尖らせた。そうだ、と思い付いたように声を上げる。
「ユウくん、ユウくん、困ってることがあったら教えて。魔法少女のボクがなんでも解決しちゃうぞ☆」
ユウは渋い顔で相手の胸の辺りに目をやった。
「胸を大き、いや、そうじゃない。まあ、あれだ。なにも浮かばないな」
「じゃあ、ボクと一緒にそこら辺を歩いてみようよ」
萌は立ち上がった。渋々という様子でユウが続く。
「それ、なんか意味あるのか?」
「だって、ユウくんはトラブルを引き寄せる名人だもん」
「いやいや、俺が鬼河内に巻き込まれてだな、それで助けてやってるだろ」
「うん、頼りにしてるよ」
不意打ちに近い笑顔にユウの目が泳ぐ。行くぞ、と背中を向けて歩き出した。
「……なんかデートみたい」
小さく呟くと萌はユウの隣に並んだ。
二人は方々を歩き回った。会話は弾み、萌の表情は緩みっ放しであった。その過程でポストに手が届かない老婆を見つけ、代わりに葉書を投函することで魔法少女の服装は解除された。
気付いた時には参道商店街に一人でいた。
「なんか、得した気分だね☆」
萌は笑顔で空を眺めた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月16日
参加申し込みの期限
2016年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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