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【星幽塔】第一階層 シャウラの泉へ
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【シャウラ・バードとマイゴラ・バード】
鬱蒼と生い茂る密林を、老婆が鼻歌交じりに歩いていた。
「ふんふ~ん♪ あー、今日もいい天気さねぇ~♪ 絶好の水浴び日和だよ~♪」
老婆はダイナマイトなビキニを着て、ダイナマイトな乳を垂らしながら、ダイナマイトに調子の外れた歌を歌い歩き続けていた。
そんな老婆をこっそり尾行する者がいた。
(……あのビキニ姿、誰が得をするのかしら?)
ずれかけた眼鏡を直しながら、老婆を怪訝な顔つきで凝視する
桃川 圭花
である。
(なんだか放っておけなくて、来てしまったけれど……。声をかけるタイミングを損なっちゃたわね……)
圭花は深い溜息を吐く。
と、そのとき。
「……あら?」
圭花は、ふと耳にした鳥の囀りに、はっと上を見上げる。
そこには数羽の鳥が群れをなして、一直線に飛んでいく姿があった。
それは黄色い羽で全身を覆った長い尾羽が特徴的な美しい鳥であった。
「あれって、もしかしてシャウラ・バード……?」
圭花は目を見開いて、その鳥達を見やる。
だが、鳥達の動きは素早く、圭花はその姿をすぐに見失ってしまっていた。
(……見失っちゃったわね。って、いけない。このままじゃ婆さんまで見失っちゃう……!)
いつのまにか、老婆は視界の端に消えかかっていた。意外と動きが速い。
圭花は、慌てて老婆の背を追って、地面を蹴って駆け出したのだった。
* * *
シャウラ・バードの美しさは見る者の目を奪う。
その日、
御巫 時子
もまたそんなシャウラ・バードの美しさに目を奪われ、シャウラの森を訪れていた。
「……綺麗な鳥さんを追いかけていたら、こんな森の奥まで迷い込んでしまいました」
と、そのとき、時子の背後でカサカサと何かの足音がした。
「……あら? どなたか森にいらっしゃるのでしょうか?」
時子が首を傾げつつ、振り返るとそこに大きな虎がいた。
(シャウラ・タイガーさんですね……!)
『ガァアアアアアアアッ!』
時子がシャウラ・タイガーに気づいたのと、虎が襲い掛かってきたのはほぼ同時だった。
「……っ」
時子はとっさに星の力(魔風)が宿った傘で虎と自分の間につむじ風の壁をつくり、虎の攻撃を凌いだ。風は防御ではなく攻撃にも使えたが、あえて防御で対応した。鳥も、虎も、周囲の誰も傷つけまいという時子の配慮からの行動だった。
『…………?』
シャウラ・タイガーは突然のつむじ風に一瞬目を瞑り、その次に目を開けたときにはすでに時子を見失っていた。
(危ないところでした……)
時子は、ろっこんで雀に変身し、森の木々に擬態しつつ、逃げていたのだった。
こうして、シャウラ・タイガーからは逃げられた。
が、そのせいで余計に迷ってしまった感があるのは否めない。
「……どうしましょう?」
こんなとき、時子が頼りとするのは、大抵鳥さん達である。
「鳥さん。こちらに尾羽の長い黄色い羽をした鳥さんが来ませんでしたか?」
時子は手近な木の枝にとまっている鳥に、ろっこん《鳥の囀り》を使って話しかけてみた。
『ああ、シャウラ・バードね。あいつらならあっちに飛んでいったよ。もしかしたらマイゴラ・バードだったかもしれないけど』
「……マイゴラ・バード?」
鳥さんの嘴から飛び出した知らない言葉に、時子がまた首を傾げる。
『シャウラ・バードにそっくりの方向音痴の鳥のことさ。よく人間どもがマイゴラをシャウラと勘違いして、森の奥に迷い込んでるよ。シャウラの森の上空には猛毒の霧がある。一度道に迷えば空を飛んだって、脱出することはできない。もっとも人間には空を飛ぶための翼もないけどね』
「あら……」
時子は口を手で覆う。それは気をつけないと、大変なことになりそうだ。
「あの、シャウラ・バードさんとマイゴラ・バードさんを見分けるコツとか、ご存じないですか?」
『ん? ああ、それならね。水をぶっかけてやりゃいいのさ』
「……お水、ですか?」
時子は大きな目をさらに大きく見開いて瞬かせた。それが、あまりにも予想外の返答だったからだ。
『マイゴラ・バードはね。水をかけると、黄色い羽が青くなるんだ』
* * *
同じ頃。同じシャウラの森で、また別の鳥達から同じ話を聞いている少女がいた。
「だから、君がシャウラの泉に行きたいのなら、まず黄色い鳥を探して水をかけてみて、青くならなかった鳥の後を追えばいい――なるほどね。ありがとう、素敵な鳥さん」
ろっこん《鸚鵡芝居》の進化能力で、鳥の言葉を自らの脳内に伝達することができる
大天使 天吏
である。
天吏は、星幽塔での生活を存外に楽しんでいた。
「シャウラ……さそり座の恒星で2等星。今が夜ならこの世界にも星座と呼ばれているものがあるのか見られるのに」
初めてその名を冠する泉の名を町で聞いたとき、空はまだ明るく、天吏は少し残念そうに溜息を吐いたものだった。
だが、
(まあ、いいわ。面白そうだし、せっかくだから泉までの森の詳細な地図をつくりましょう)
天吏がそう思い立つのにそれほど時間はかからなかった。
それから彼女はそそくさと雑貨屋等で水、パンなどの最低限の物資を購入し、森へやってきた。
そして、出会ってしまった。
寝子島では決して見かけることのできない美しい鳥達に、である。
(ああ、やっぱりここは素晴らしい世界だわ……!)
天吏は、出会う鳥達全てに、《鸚鵡芝居》で会話を試みつつ、どんどん森の奥へと進んでいった。
「あら、素敵な羽根ね。かゆいところはない?」
「とても綺麗な歌声ね。ところで、お腹は空いてない?」
天吏は一羽一羽の鳥と丁寧に意思疎通をはかり、お節介ともいえるぐらいに色々なことを訊き、尋ねた。
それを詳細にノートに書き残すことも忘れなかった。もちろん泉のことや、地図をつくることは完全に忘れていた。
かくして、天吏のマッピングもとい野鳥観察は続いていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月14日
参加申し込みの期限
2016年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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