- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第四階層 蹂躙せしは鋏もつ……？！
「はあああっ！」
反対側では襲い掛かってきた蟹の鋏攻撃を斧で軌道修正。そして下から水流でおもいっきり打ち上げていた。
「これでどないやっ」
シュッ、とすぐ下から打ち上げて腹を見せさせればあとは体重をかけてぶったぎるだけである。程なくして２人に襲いかかろうとした蟹たちは見事にぶったぎられた。
「これって、生きたままさばけるっちゅうことは、刺身に出来る？！」
そこで気づいた剛の呟きの後、春彦は焼き蟹となった蟹の脚を折り、ほっかほかの身を食べれば幸せが口に広がる。
「うまっ！ やべぇ！ マジで凄ぇ美味ぇ！」
春彦の歓声を聞きながら、剛は自分も蟹を楽しもう、と早速一匹に手を伸ばす。だが、その幸せな時間は長くは続かない。後から後から蟹が現れるからだ。
「ふ～ん、食事の邪魔をする気なんだな……」
「そないな事言うてないで、ちゃっちゃと狩るで」
春彦が不機嫌そうにそう言えば、窘めるように剛が言う。２人は顔を見合わせると、怒りのままに戦闘を再開した。
その頃、湖の畔では……。
「湖で漁……猟？ えっ？」
わらわらと現れる蟹を見ながら、僅かに七峯 亨は困惑した。横歩きでつっこんでくる蟹たちや、鋏の大きな蟹を見て幾分か落ち着きを取り戻したように見えるのは、まだ納得できるからだろうか。
近くでは、風雲児 轟こと『ザ・ストレイト』（既にろっこん『戦衣装着』を使用している為、以後変身解除まで『ザ・ストレイト』と表記）が亨を手伝いながら様子を見ていた。よくみればシドニウムから借りた罠が用意されている。
土に埋められた罠。そこにはわらわらと小さい蟹たちが集まって……罠に嵌っていた。
（しっかし、大きい蟹はビームを放つ、か。どうみてもやばい。ビームだしている時点でやばいだろ）
『ザ・ストレイト』は考察しつつも大きめの蟹を拳で沈める。蟹なら口から泡を、というのが相場じゃないかと思いながらも、ふと、脳裏に浮かんだのは授業で出てきた遠洋漁業現場の過酷な様子を語った作品。
「っ！ 来たか！！」
そう言って飛び出した『ザ・ストレイト』。彼が狙っていたのは、タカアシガニである。がんがん横歩き状態で前進してくるタカアシガニを、『ザ・ストレイト』はおもいっきり殴りつける。
そのおかえしとばかりにビームを放つタカアシガニ。咄嗟にさけるも、運悪く亨の頬を掠めていた。
「そのビーム撃つ奴。てめーは駄目だ。『蟹工船』ならぬ『蟹光線』ってかおい！ どうでもいいけどたまに作者を間違えられるよな、あれ！」
「気をつけろ！ そいつ、『蟹工船』と『蟹光線』をかけた中々上手いギャグをかますような、知略タイプかもしれないぞ！」
亨は突っ込みならが突進してくる所へハルバードを低く突き出して叫び、『ザ・ストレイト』が注意を促した。
亨が穂先ではらをさっくりやると、近くで風を切る音が。亨の攻撃を乗り越えた蟹たちを、クロスボウで討ち取っているのは水上 桜だった。
（本当は、蟹料理ってあんまり好きじゃないのよね。ほら、指先が痛くなるし、身を解すのが苦手だし……。しかも苦労して身を解した割には……）
と、思わず思考が脱線してしまうもののわらわらやって来る蟹の姿を見、我に帰る。
「こうして大量発生している光景を目の当たりにすると壮観というか、流石ファンタジーの世界というか……」
『狩人の光』が変化したクロスボウを構え、再び撃つ。彼女は『ザ・ストレイト』が設置しただろう罠からもれた蟹を少し高い木の上から狙撃していた。
「なかなか上手いな！」
「先輩がたも、お見事です」
そんな事を言い合いながら蟹を次々に仕留めていく３人。今のところ桜は無傷で、地上の２人も軽傷ですんでいる。
亨は後ろに準備していた背負い籠へ蟹を入れると、再び突進してくる蟹へとハルバードを突き刺す。『ザ・ストレイト』は巧みなフットワークでタカアシガニを誘導し、別のタカアシガニと相打ちさせたり、全力で拳を叩きこんで沈めていた。
「壮観だな……」
そう呟いたのは来島 アカリ。彼は調理で使う蟹を貰いにきたのだ。自分に襲い掛かる蟹はどうにか杖で追い払い、桜が狙いやすい位置に誘導した。そこを矢がすぱんっ、と襲い掛かる。
桜はあまり殻が厚くなっておらず、なるべく身を崩さぬようにと床を一撃で仕留める。アカリは身長に蟹を拾い上げると背負い籠にぽいぽいと蟹を入れた。
「持っていくよーっ」
彼がそう声を掛け、殻の背負い籠を置いていく。３人はそれぞれ手を振ったり、武器を揺らしたりして答え、アカリはよいしょ、と蟹がつまった背負いかごをしょって戻るのだった。
反対側では襲い掛かってきた蟹の鋏攻撃を斧で軌道修正。そして下から水流でおもいっきり打ち上げていた。
「これでどないやっ」
シュッ、とすぐ下から打ち上げて腹を見せさせればあとは体重をかけてぶったぎるだけである。程なくして２人に襲いかかろうとした蟹たちは見事にぶったぎられた。
「これって、生きたままさばけるっちゅうことは、刺身に出来る？！」
そこで気づいた剛の呟きの後、春彦は焼き蟹となった蟹の脚を折り、ほっかほかの身を食べれば幸せが口に広がる。
「うまっ！ やべぇ！ マジで凄ぇ美味ぇ！」
春彦の歓声を聞きながら、剛は自分も蟹を楽しもう、と早速一匹に手を伸ばす。だが、その幸せな時間は長くは続かない。後から後から蟹が現れるからだ。
「ふ～ん、食事の邪魔をする気なんだな……」
「そないな事言うてないで、ちゃっちゃと狩るで」
春彦が不機嫌そうにそう言えば、窘めるように剛が言う。２人は顔を見合わせると、怒りのままに戦闘を再開した。
その頃、湖の畔では……。
「湖で漁……猟？ えっ？」
わらわらと現れる蟹を見ながら、僅かに七峯 亨は困惑した。横歩きでつっこんでくる蟹たちや、鋏の大きな蟹を見て幾分か落ち着きを取り戻したように見えるのは、まだ納得できるからだろうか。
近くでは、風雲児 轟こと『ザ・ストレイト』（既にろっこん『戦衣装着』を使用している為、以後変身解除まで『ザ・ストレイト』と表記）が亨を手伝いながら様子を見ていた。よくみればシドニウムから借りた罠が用意されている。
土に埋められた罠。そこにはわらわらと小さい蟹たちが集まって……罠に嵌っていた。
（しっかし、大きい蟹はビームを放つ、か。どうみてもやばい。ビームだしている時点でやばいだろ）
『ザ・ストレイト』は考察しつつも大きめの蟹を拳で沈める。蟹なら口から泡を、というのが相場じゃないかと思いながらも、ふと、脳裏に浮かんだのは授業で出てきた遠洋漁業現場の過酷な様子を語った作品。
「っ！ 来たか！！」
そう言って飛び出した『ザ・ストレイト』。彼が狙っていたのは、タカアシガニである。がんがん横歩き状態で前進してくるタカアシガニを、『ザ・ストレイト』はおもいっきり殴りつける。
そのおかえしとばかりにビームを放つタカアシガニ。咄嗟にさけるも、運悪く亨の頬を掠めていた。
「そのビーム撃つ奴。てめーは駄目だ。『蟹工船』ならぬ『蟹光線』ってかおい！ どうでもいいけどたまに作者を間違えられるよな、あれ！」
「気をつけろ！ そいつ、『蟹工船』と『蟹光線』をかけた中々上手いギャグをかますような、知略タイプかもしれないぞ！」
亨は突っ込みならが突進してくる所へハルバードを低く突き出して叫び、『ザ・ストレイト』が注意を促した。
亨が穂先ではらをさっくりやると、近くで風を切る音が。亨の攻撃を乗り越えた蟹たちを、クロスボウで討ち取っているのは水上 桜だった。
（本当は、蟹料理ってあんまり好きじゃないのよね。ほら、指先が痛くなるし、身を解すのが苦手だし……。しかも苦労して身を解した割には……）
と、思わず思考が脱線してしまうもののわらわらやって来る蟹の姿を見、我に帰る。
「こうして大量発生している光景を目の当たりにすると壮観というか、流石ファンタジーの世界というか……」
『狩人の光』が変化したクロスボウを構え、再び撃つ。彼女は『ザ・ストレイト』が設置しただろう罠からもれた蟹を少し高い木の上から狙撃していた。
「なかなか上手いな！」
「先輩がたも、お見事です」
そんな事を言い合いながら蟹を次々に仕留めていく３人。今のところ桜は無傷で、地上の２人も軽傷ですんでいる。
亨は後ろに準備していた背負い籠へ蟹を入れると、再び突進してくる蟹へとハルバードを突き刺す。『ザ・ストレイト』は巧みなフットワークでタカアシガニを誘導し、別のタカアシガニと相打ちさせたり、全力で拳を叩きこんで沈めていた。
「壮観だな……」
そう呟いたのは来島 アカリ。彼は調理で使う蟹を貰いにきたのだ。自分に襲い掛かる蟹はどうにか杖で追い払い、桜が狙いやすい位置に誘導した。そこを矢がすぱんっ、と襲い掛かる。
桜はあまり殻が厚くなっておらず、なるべく身を崩さぬようにと床を一撃で仕留める。アカリは身長に蟹を拾い上げると背負い籠にぽいぽいと蟹を入れた。
「持っていくよーっ」
彼がそう声を掛け、殻の背負い籠を置いていく。３人はそれぞれ手を振ったり、武器を揺らしたりして答え、アカリはよいしょ、と蟹がつまった背負いかごをしょって戻るのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2016年08月27日
- 参加申し込みの期限
-
- 2016年09月03日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2016年09月03日 11時00分
