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積もるハナシをしましょうか
蘭月と癒雨の積もるハナシ
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「いらっしゃいませ。禁煙席しかございませんが宜しいでしょうか」
「あっ。待ち合わせです」
四野辺 蘭月
が両手を胸の前で振ると、店員の女性は「あら」と小さく声をあげた。
そう言えば少し前に待ち合わせ客がきていた。
年齢が離れて見えるから友人関係には見えないし、容姿もあまり似ていないから姉妹……でもなさそう。そんなことを思いつつ、奥の席に案内する。
何しろ席で待っていた女性は、蘭月を出迎えようと片手を上げただけで、揺れる程の豊かな双丘をお持ちだったのだ。
羽入 癒雨
と蘭月の関係は、叔母と姪にあたる。
癒雨が「姉貴」、蘭月が「おかん」と呼び慕う
四野辺 紫
を挟んでの間柄で、互いの生活があるから頻繁に会うことはないものの、親戚同士仲は良好だった。
高校進学の際にも、蘭月は緊急連絡先などの件で癒雨に世話になっている。
さて。癒雨は久々に会えた姪っ子が元気そうで安堵していた。
(ちゃんと飯食ってるのかな? カリッカリに痩せちゃったりしてないかな?)
などと思っていたが、その辺りは大丈夫そうだ。成長期らしくしっかりと育って……、
「ないな一部だけ」
癒雨は蘭月の身体の一点だけを見つめて真顔になった。足りないじゃないか、ここだけ。なんだ? まな板か?
「あんた相変わらず胸育ってないなー。羽入の血が流れてないんじゃない?」
「うっさいわ! 胸の話はせんといてよ!」
蘭月は両腕で胸元を隠して、プイッと顔を逸らした。
癒雨のスリーサイズはバスト90センチ、ウェスト57センチ、ヒップ86センチと、グラビアアイドル並みの体型を誇っている。
蘭月の記憶の中でも、癒雨は中学生の頃には既に出るところは出て……の女性の目から見ても羨む程のスタイルと美貌の持ち主だった。
歩くだけで男女ともに振り返る。
そんな叔母がいることを誇りに思い、同じ血が流れているのだから自分もきっと成長期がくればああなるだろうと思っていたのに——。
そう上手くいかないのが人生である。胸は蘭月にとってコンプレックスなのだ。
「でもいっぱしにオシャレしてるんじゃない」
癒雨は笑いながら蘭月の毛先を軽く引っ張った。
自分で染めたのか、部分的に染まりきっていない雑なカラーリングだが、茶色に染めて、幅広のリボンで可愛くまとめている。姪もそういう年齢なのだと、なんとなく感慨深さすらあった。
「まあ美容院で染めた方がいいと思うけど」
「カラー高いんやもん。カットもしたら1万円越えるやんか」
「知るか。クーポンとか使ってどうにかしな」
「クーポン使っても足りひんのー! 最近なー、金欠ぎみやねんよ」
「そう言やあんた、昔からしょっちゅう小遣いないって言ってたわね」
高校生になって出身地の兵庫から寝子島にやってきた蘭月は、シーサイドタウンの下宿で一人暮らしをしている。母親の目がなくなったからか、生来の計画性のなさが頭角を現し始めていた。
趣味は買い物。
成長期の燃費の悪さにかまけて食べても太らないから危機感を持たないのか、隙あらば買い食いしているのを、叔母は知っていた。
「でな、おこづかいとか……」
「あげないけど」
すぱっと切り捨てられた。
「うん、癒雨ねーちゃんがくれるわけないよね。知ってた」
「バイトして自力で稼げ!」
「今はコンビニで働いとぉわ」
「ほーん?」
癒雨はカップの中をマドラーで一混ぜして、「ん?」と眉を寄せた。
「それなのに金欠?」
「えへへ」
「えへへじゃない。あんたどーせまた買い物しすぎてんでしょ! 限定とか新製品とか、そんなのばっかつられて!」
「えへへ」
癒雨は呆れかえってため息をついた。若い頃は自分もこうやって無茶無謀をしたものだろうか? 最早遠い記憶すぎて思い返す事もできない。
ともかく煽り言葉に弱い蘭月には、次々と新しい菓子が出て、あれこれと宣伝に溢れたコンビニエンスストアのアルバイトなんて目の毒でしかないだろう。
金欠の理由を察する癒雨である。学生の本分を頑張れとまでは言わないが、体調面だけは気を使って貰いたい密かな叔母心だ。
「そんな事やってるといつか生活費まで手をつけて餓死するから」
「そしたらその時こそお小遣いを……」
「あげないけど」
「知ってた」
「姉貴に頼みな」
「おかんケチやもん」蘭月は尖らせた口で小さく、本当に聞こえない程小さく付け足した。「……癒雨ねーちゃんと同じで」
「今ので餓死しても助けない事に決定したから」
「ああん癒雨ねーちゃんのいけずー! 可愛い姪に少しくらい施してくれてもええやろ?」
「ケチだから。施すものはない! 金も、胸も一切やらないわよ!」
癒雨が言い切ると、蘭月はいよいよむすっと拗ねた顔になる。
からかってそんな顔になるのが、面白くて可愛いと叔母に思われてるとは知らず、蘭月はひとしきり翻弄された後、またボケツッコミのように楽しい会話に戻っていった。
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あとがき
担当マスター:
東安曇
ファンレターはマスターページから!
シナリオにご参加頂き有難うございました、東安曇です。
登録外のキャラクターを創作して頂く少々特殊な内容となっておりましたので、皆様アクションの書き方にもそれぞれ個性が出ていらっしゃって、GM側から面白いシナリオでした。
ご参加の皆様は如何でしたでしょうか。お楽しみ頂ければ幸いです。
※今回頂いたアクションの中で、他のシナリオを参照にするアクションが多く見受けられました。
当シナリオの性質上の難しさもあり、決められた文字数の中で申し訳ありませんが、『他のシナリオなどの描写を参照する必要がある』アクションは、反映しづらいものとなります。
詳しくはホームにございます、『遊び方:シナリオ参加と利用(2)』をご覧下さい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月09日
参加申し込みの期限
2016年07月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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