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<宝石人形>紫黄水晶アメシスタ/シトリム
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事件が発生してからの2日目がやってきた。
製作者であるトキサダは、落ち着かない様子で眼前にいる人形アメシスタの前で、一人の少女の言葉を思い出していた。
人形である二体に向かって──それぞれ、言葉にして思いを伝えてみてはどうか、と。
一晩経って、アメシスタが挙動不審な仕草をしながらも、こちらを伺いながら話す切っ掛けを探しているのが分かる。
しかし、改まると余計になんと応えていいのかが分からない。
そうこうしている内に、その姿はがらりとシトリムのものへと変化した。
「なぁ、俺たちってさ。これアメシスタと同意なんだけどさ。
やっぱり戻りたいけど……戻ったら、戻ったらさ、売られるっつかー……俺たちマスターに捨てられるのかな。
あ、もちろん! つーか、作った人間が売らなかったら、その人間が生きていけなくなるの分かってる! 分かってるんだけどさ!」
シトリムの姿から、一瞬霞んだ様にそこからアメシスタが現れる。
「マスター……マスターにとって私たちは何ですか……?
元の姿の時、優しく髪を梳かしてくれたのは、嘘だったのですか……? ……あれは、売るために、整えてくれていただけだったのですか?」
人形の目でありながら、まるで涙を滲ませたかの様な瞳で、目の前の製作者を見る。
──そんな事はない。それは間違いなく確かであるのに、目の前に姿は変われど製作者として自分が作った人形の問いに、トキサダは上手く答える事が出来なかった。
口先だけならば、何とでも言える。しかし、それは人形にも痛切なまでに良く分かっている事だろう。
人形達の中にも、同じく二体へと言葉を残した
桜庭 円
の声が残っている。
『製作者の手を離れるのは、捨てられる訳じゃない──』
トキサダから聞いた円の言葉が、二体の間でも、まるで実際に聞いたかのように心に残っている。分かっている、分かっているけれども。
人形でありながら、その瞳には言葉以上のものをひしと浮かべて。泣きそうな顔のアメシスタが、シトリムの思いを代弁するように製作者を見た。
「……情けない事に、自分の言葉ではないが……お前たちがいない間に、話を聞いて、その通りだと……思った事がある」
トキサダは訥々と、時折姿を変えてはそれでも話を聞く姿勢は変えない人形に、少しずつ円の言葉を告げていった。
人形は……『幸せになる事を祈っているから美しく作る』のだ、と。
そして『長い間愛されて欲しいと思う』とも。
しかし、それに納得する様子のない人形を前に、トキサダは静かに彼等の買い取り先についての話を始めた。
「お前たちの買い取り主は、私の古い知己でね。
人形を作る、という──同じ、同好の志でもあった。
実は、お前たちのアメトリンの石を持ってきたのもその彼だ。
──彼がいなければ『アメトリアという存在が生まれる事は無かった』のだよ。
……好い人物だ。
今日、謝礼を提示した訳でもないのに、集まってお前たちの石を探しくださった人々には負けるかもしれないがね。
……私と同じ人形の製作者だ。それに人形を傍に置く事の意味だけは良く分かっている」
それを聞いていたシトリムが強く反発して声を荒げた。
「でも! それでも、もし、万が一大切にしてもらえなかったら……!?」
──人形にしてみれば、どんなに信頼を寄せていようとも、相手は人間なのだ。
期待に応えられない時もあれば、事情次第で裏切りもする……絶対などありはしない。
──トキサダは、思い詰めた様に考えて、言葉を選ぶように口にした。
「……お前たちは、もう持ち主でない存在にまで、十分なまでの人の厚意や善意に触れてきている。これは、既にとても奇跡的な事だ。
……だが、それを押し付けて石を誤魔化して、相手の元へ送ってもお前たちが納得できないのも」
分かっているつもり、その言葉を飲み込んだ。それがどれだけ重い言葉か、二体の人形の瞳を見て重々に理解させられたから。
人形たちにも分かっている。ただ、どんな次の受け取り手がどんな人物か聞いても不安だけはかき消せない。
「すまない……もう少し時間をもらえないか……」
余りにも、情けなくも聞こえるその言葉。
しかし、それは今、この場にいる存在の、全てが思っている事だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月05日
参加申し込みの期限
2016年07月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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