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<宝石人形>紫黄水晶アメシスタ/シトリム
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寝子島の冬、日も穏やかで僅かな春すら錯覚させる今日の日の事。
青山 絢
は、その姿をふらりと街並みの中へと置いていた。
冬の中の暖かい日差しがいつもよりきらめいて見えて、つい外に出てしまったが、とりわけ目的があった訳ではない。
なんとはなしにキャットロードの街並みを歩く。
ふと、バッグにしまった携帯の振動する音が響いた。
画面を見ればねこったーからの定期通知。
そこから目に入った文章に、絢は思わず小首を傾げずにはいられなかった。
それは助けを求めるには突飛極まりない内容で。ネタなのかと、絢がそのツイート主の断片情報を検索エンジンで調べたら、実際に“寝子島在住、九夜山の人形師”として制作された人形が何点か出てきた。
実在はしている。
「……暇つぶしには、なるかも知れないわね」
ならば、飛び交う噂の情報の真偽、精査を行うだけでも退屈はしなさそうだ。
そう判断した絢は、寝子島でチェーン展開している喫茶店starboxsに拠点を定め、飲み物と共に席を取り情報収集に特化した携帯と正面から向き合った。
夜海霧 楓
の目にするリツイートで流れてきた、一見ならば完全な与太話。
日常に事情を抱える楓にとって、どんなネタであろうと、自分に都合の良いものであればそれを何かしらに利用する事が可能であろうと、詳細調査に乗り出す事もある。
しかし、今回情報を目にした楓は、何かを思う様にパソコンの画面を見つめていた。
そして僅かな時間を置いて、楓はおもむろに立ち上がりコートを羽織る。
それを、後ろからパソコン画面を覗き見ていた、同居人であり楓の保護対象でもある
トワ・E・ライトフェロゥ
がキラキラとした眼差しで追い掛けた。
「dollがうごく、デス? Doll House!」
「──行ってくる。絶対出るな、留守番して──」
「トワも行くデス! うごくdoll見たいマス!」
楓は、一連の内容をこの同居人に見られていた事に、思わず己の失策を悟らずにはいられなかった。
トワは一度興味を持ったら、その意志は解決するまで梃子でも動かず変わる事はない。
粘るだけ無駄なのは、寝子島に来てから良く分かっている。ここで目を離せば楓の目が届かないところで嵐が起こるだけである事も目に見えている。
「……いいか、絶対に離れるなよ。このあほひめ」
「Wow! もちろんデス!」
「──これは。製作者さんからの依頼と判断して良いものでしょうか」
常闇 月
が、外出先から件のリツイートを見てしばし思案した。
前回、同じ製作者の人形が動き出した時に、月はそれと遭遇した事がある。
その終わりを人づてに聞いていた月は、今回こそ何か出来る事はないかと、恐らく同じく情報を得ているであろう友人に連絡を取ろうとして。
月の携帯電話が鳴った。
見えた液晶画面の先には──
常闇 虚
という名。
「……はい」
「月ちゃん。元気そうね」
「……ええ」
──虚は、月の義姉にあたる。
義姉は、
「うふふ、そんなに緊張しなくてもいいじゃない」
月が、この上なく苦手な存在だ。
「義姉さん、用件を」
月がつとめて手短に片づけようと言葉を乗せる。
虚は趣味で店を営んでいるが、趣味の領域とは遠い精巧な人形を作り出す腕を持っている。
その義姉が、このタイミングで連絡をしてくるという事は。
「『石をあつらえた等身大アンティークドールが動いている』と聞いているのだけれども、月ちゃんが前に出会った子と同じ製作者の方かしら」
「──はい。情報を見る限りは一致しています」
「それは良かった。
ふふ、この機会に一度、ゆっくりと作品とご本人にお話をしてみたいと思っていたの。
本日は無理でも、明日にでも……ねぇ、月ちゃん。連絡先を教えてもらえるかしら? 一緒に会いに行きましょう」
ひとしきり、月は自分の知り得る情報を伝達した後、現在の製作者に直接繋がる情報は、ねこったーのみである事を告げて通話を切った。
しかし、その場で虚が提案した約束を断り損ねた事に気が付いて、その余りの気の重さに月の口許からは思わず鉛の様なため息が零れた。
呉井 陽太
の切欠はほんの些細な事からだった。
陽太が良く作っている粘土細工の人形にそろそろ新しいバリエーションを欲しいと、ねこったーで検索を掛けていた時の事。
その最中で、リツイートで流れてきた内容に思わず二度見した。
「動くドール? ドールまでいくと専門外だわー。
しかも天然石……これはアリーセちゃんの分野だねぃ」
その内容は、全く埒外の出来事ではあるが、事実なら放置するのは忍びない。
陽太が
黒依 アリーセ
に一連のツイートについてメールを送ると、即座に返事が来た。
『私も拝見しました。ツイート発信者と動く人形には心当たりがあります。
今、ダイレクトメールでの返信待ちです』
『あの書き込み、本当なのん? 無自覚ろっこんとか?』
『予測の範囲ですが、製作者の方は作った人形の心を理解するもれいび……
近しいですが、恐らく人形を動かす能力は無いかと』
『ん~、じゃあなんだろうねぇ』
『呉井先輩、連絡が来ました。詳細は追って連絡しますね』
陽太は、アリーセのメールに承諾と、お互い向かう途中で合流する旨を送信して、空を見た。
そして、しばらく。陽太はアリーセが軽く触りとして製作者から聞いたという内容の一部を、ねこったーのタイムラインに乗せた。
『最近ヘンな猫の大群見た人いますか?♯ヘンな猫の大群』
話によると動く人形が、猫の大群に巻き込まれてからより一層事態がおかしくなったとの事。
ならば、仔細が不明でも、情報を集めるならば早い方が良い。
陽太は送信ボタンを押すと、屋敷に向かったアリーセの追報を待つ傍らで、彼自身もそのハッシュタグから更に枝葉を伸ばす様に情報を拡散、収集していった。
「天然石をパーツにした動く人形、か……
十中八九、宝石人形のシリーズといったところか」
日課のランニングの途中。月から連絡を受けた
八神 修
は、手に持つ携帯を操作し、ねこったーの情報を遡っていた。製作者との軽いやり取りの後、小さく息をつく。
「教えてもらった住所は変わらず……か。なら、車だな」
一度星が丘の寮へと戻ろうとした、その最中。
修はふと、その道筋にやはり携帯を片手にした見覚えのある
フィーナ・シレンツィオ
の姿を見つけた。
これから駅へ向かうのだろうか、携帯画面を見ながらのフィーナは明らかに意気消沈した面持ちでこちらへと歩いてくる。
フィーナが修に気づいた様子で顔を上げる。そして、お互いの目的が同じ……今回の件の人形である事を知った。
「ああ。前の時にあんまり力になってやれなかったから……な。
贖罪ってわけじゃねぇけど少しは助けになってやりたいぜ」
隠しても滲み出る、僅かに沈痛な面持ちで、呟く様にフィーナが答える。
修は、静かにそれに応えた。
「そうだな。良かったら一緒に行かないか?
今回こそは……」
今回こそは、今回こそは皆が満足のいく結末を。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月05日
参加申し込みの期限
2016年07月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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