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<宝石人形>紫黄水晶アメシスタ/シトリム
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外では、冷たい空気が取り巻きながらも、全く暖かさを伝えない日差しがとても強かった。
「長く外にいて、体は大丈夫かな」
不安になった
恵御納 夏朝
が、心配そうにアメシスタに話し掛ける。
「お、お気遣いありがとうございます……ですが、大丈夫です……! これでしたら……
身体に日差しが当たる分には、まだずっと我慢できますし……石も、そんなひどい、環境にはなさそうです……」
一同は遠くを確認し、意識をそちらに向けてから、シトリン探索の面子と別行動としてアメシスタを伴って、シーサイドタウンの道を歩く。
「なんとなくで選んでみたけど、よくよく考えれば『心の平和』か……」
そんなアメシスタに目をやりながら、
フィーナ・シレンツィオ
が石に名付けられた石言葉を、思い至る様に独り言ちて呟いた。
「やっぱ前のこと思い出してんのかな……」
アメシスタの背後に見るのは、やはり過去に遭遇した動く人形。
救う事は出来なかった……その自責の念が、未だどうしようもなくフィーナの心に圧し掛かってやまなかった。
「(割れたといっても元は200カラットの石だ……もし誰かが拾ったとして素直に届けるほどいい人ばっかりってわけでもない)」
そして、状況と共にフィーナは模索して、前を向く。
「(子供が見つけたら落ちてたきれいな石なんて価値がどうであれ大事な宝物になるしな。
さっさと見つけるに限るぜ)」
「済みません、この辺りで猫の大軍を見ませんでしたか?」
そのフィーナの隣では、
八神 修
と
常闇 月
が、情報収集の為に、少し離れた所で道行く人々に、情報収集として話しかけていた。
最中、修はふと思い至った様子で皆に告げる。
「アメシスタの話だと、石は既に拾われている可能性、か……
すまない、少し時間をくれないか」
軽く説明をすると、修は個別行動として皆から離れた。
そして、他のメンバーが聞き込みをする合間、修は傍らに、小さな袋を手に戻って来た。
「それは何でしょうか?」
修に月が問い掛ける。
「ああ、以前行った事のある天然石の店
パワーストーン専門店「幸」
で、水晶と、昔ながらの雑貨店でビー玉を買って来た。
石は既に拾われていて、それが子供の可能性がある。
……ごまかしかも知れないが、説得して聞いてもらえなければ、俺達にはこれ位の手段しかない」
代わりの物を見繕う事に難色を示していたフィーナの僅かな表情と心を読み、訴える様に修は答えた。
──確かに、実際に説得だけを行うとしても、この状況をどう説明すれば良いのか。フィーナは改めてその難しさを理解した。
それならば、せめて、説得し解らせて、返してくれたお礼としてそれらを渡せる様にしたい、とそう願う。
「……だな。
やらなきゃいけない事がある。沈んでる場合じゃねぇよな」
フィーナが気を取り直して頷いた。
「(って何であたしはたらればでこんなに悩んでんだ)」
周囲が、行動を取り続ける中で、一人どうしても思考にふけってしまっていた。
過去の人形の様に失敗する訳にはいかない。考えに沈むのはそれ故であったかも知れず……それでも、今は。やるべき事がある。
「俺も……さっさと動くか。
とりあえずアメシスタ…だったか? ざっくりとでもかまわないから今把握できる情報を教えてくれねぇかな」
「は、はい……!
手の感触と……
あっ、多分こっちから……石がある感じがします……!!」
修が、歩き出そうとするアメシスタを右手に差した日傘で光から守る中、一同は指し示す指の向けられた先──繋がる海岸線の砂浜に、僅かな驚きと共に歩き出した。
汚れていない白い砂浜に、一人の幼い女の子が見るからに幸せそうに、踊る様にその場をクルクルと回っている。
手には、何かを握っているのが見て取れた。
「あ……! あれですっ、私がいる……!!」
アメシスタの言葉に、場の一同に緊張が走る。
「──誰か、アメシスタを頼む」
道を通りすがる分には一瞬だが、正面から話をするにはビスクドールの躰を擁したその姿はインパクトが強すぎる。それは可能であれば避けたいところだ。
修の言葉にフィーナと月が頷いた。修と夏朝が少女の傍へ向かう。
「あの……ごめんね、いいかな?」
心から楽しいと言いたげな程に軽やかなステップで、少女がこちらを振り向いた。
「なぁに? お姉ちゃんっ、お兄ちゃん」
「初めまして……えみな・かーさ、です」
まずは夏朝が、いつも手に持つ猫の形をしたオレンジの可愛らしいパペット、ハルくんが喋っているかのように口を動かして、自己紹介を兼ねて少女に挨拶をする。
「ねこちゃん可愛い!!」
少女の瞳が一気に輝いた。
「それから、こっちのお兄さんが……」
ハルくんを伴った夏朝の紹介を受けて、修がしゃがみ込み、少女と視線を合わせながら優しく答えた。
「こんにちは、八神修というんだ」
「うんっ、かーさお姉ちゃんに、おさむお兄ちゃんだねっ!」
かなり幼いが人見知りをしないのか、元気に少女が受け応える。
「……実は、俺たちは石を探しているんだ」
修が心を痛めつつ、話を切り出した。少女が嬉しくて仕方のない様子を隠さないのは、間違いなく手に握っている石を手に入れたからだろう。
それを返してもらうのはとても心苦しいが、優しく修は話し掛けた。
「紫の石…見てないかな?」
「……。石って、これ……?」
少女が、そっと握り込んでいた手を二人の目の前で開く。
遠くに見えた光が反射した紫に、遠くに見えたアメシスタが走り出しそうになるのを、フィーナと月が慌てて諫める。
一目見て、それがそこらのガラス等ではない事が瞬時に伝わってくる。
「ああ。それはとある人……ひとにとって、とても大切な物なんだ。
どうか、譲ってくれないか? 君が拾ったのだから、とても勝手なのは分かっているんだが……」
丁寧に、言い淀んだ修の様子に、少女が手の中の石を見ながら、尋ねる様に、そして自分に呟く様に言葉を返した。
「そうなの……っ? それじゃあ、返さなきゃ……!
でも、でも……せっかく拾ったのに……
でも返さなきゃ……」
先程の様子から一変、見るだにしょんぼりしながら、少女はうつむいて、手に大切に握っていた深紫の石をそっと差し出した。
それでも、悲しさを隠しきれない様子で、渡すのを躊躇い少女は俯く。
「──今日は、いい天気だな。
代わりと言っては何だが、俺の仲間と一緒に、同じ綺麗な物を探さないか?
海岸だから、きっと同じ位素敵なものが見つかるかも知れない」
「──! うんっ!!」
「それなら、僕、二人と一人を呼んでくるね」
きっとこの子ならば、アメシスタを連れてきても大丈夫であろう──様子からそう判断し、夏朝が声こそ届かないものの、固唾を飲んで見守っていた月とフィーナ、そしてアメシスタに向かって走り状況を伝えた。
集まって来た二人と一体を目にして、少女はアメシスタを見てこう言った。
「──これ、お姉ちゃんの石?」
「はっ、はいっ……!!」
「じゃあ、やっぱり返さなくっちゃ……」
アメシスタを正面から見ても物怖じせず、逆に何かを理解したかの様に、少女は躊躇わず石をアメシスタに向けて差し出した。
「あ……ありがとうございます……!」
アメシスタが人形でありながら泣きそうな声でお礼を告げる。
「それじゃあ、代わりになるものを探すか!」
修の一言で、少女を中心に浜辺で貝や、海岸で角がマット加工されたかの様に丸くなり、柔らかな色合いを帯びた緑や青のサンドグラスを集めて過ごした。
「もう、持ち切れなさそう~っ。
お兄ちゃん、お姉ちゃんありがとう!」
少女が、嬉しそうに修が用意していた袋にたくさんの戦利品を抱えて微笑む。
「そうだ、これはお礼なんだが──お土産に」
そう言って修は、ここに来るまでの道中で買った水晶玉とカラフルなビー玉を少女に渡す。
「わぁっ! きれい!!
──あっ、これから用があったんだ! 帰らなきゃ!
お兄ちゃん、お姉ちゃん、ありがとう!!」
嬉しそうにそれを受け取った少女が幸せそうに帰っていく。
ずっと大切そうに無事手に入れた石を握っているアメシスタに安心した様子を浮かべて、修は手元の携帯から、ねこったーのタイムラインと、製作者に連絡を入れた。
『こちら、アメトリンの片割れ、アメジストの部分を──無事入手しました』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月05日
参加申し込みの期限
2016年07月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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