this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<宝石人形>紫黄水晶アメシスタ/シトリム
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
呉井 陽太
からの一報を受け、その場は一気に騒がしくなった。
同時に、アメシスタとシトリムの話によれば、何となくではあるが、その石がある場所を体感として受けて感じる事が出来るのだと言う。
「まぁ~しかしアメトリンか。
何かと縁があるもんだ」
人形を中心に人が集まる中、少し離れた所からその光景を目にしていた
暗道 忍
が過去を思い起こす様に呟いた。
「手がかりといえるものは本人達の証言のみか……
特徴的な音とか匂いがあれば場所を絞りやすいんだけどなぁ~」
それを耳にして、人形が必死に感覚を辿る様に意識を集中させる。
「え、っと……傍で、波の音がします……!」
「……ムシムシする……
なんつーか、濡れてるっていうか、もう沈んでる? あったかい水の中みたいな」
その中で、人形は姿を入れ替えながらも、一生懸命に自分の一部である石について、周囲へと伝えていく。
「『あったかい水』は、お湯だな。……それだけならどこの家の風呂でもそうだが……」
「硫黄臭かったりすれば温泉の可能性もあるな」
夜海霧 楓
の思案に、忍が言葉を添える。
それに納得した様に頷き、しばし考えてから楓が続けた。
「その水に流れみたいなもんはあるか? 一時じゃなくて、ずっと」
「──ある。なんかかなり遠く? から。
揺れてるみたいな感じで。
あと変なニオイは特にしねーな。本当にあったかい水みたいな感じ」
「水の流れがある風呂っつーのはそうないだろ。
……なら、銭湯、露天風呂か何かか?」
楓が一人ごちて首を傾げた。
場所はある程度絞り込めた様な気がする。しかし、この寝子島には銭湯が複数ある。場所の判断はどうつけたものか──
「とりあえず、話を聞く限りだと2つに割れちまってるんだろ?
ならあたしはアメジストのほうを探してみるとするぜ。
え……っと。アメシスタ。そっちの石の様子はどうよ?」
フィーナ・シレンツィオ
が改めて問い掛ける。
「は、はい……!
えっと、海の、潮騒の音と……
誰かに持っていただいているような……手の感覚……」
周囲が、その言葉を耳にして息を呑んだ。
もしそれが本当ならば、割れた石が既に人の手に渡っている事になる──
「──……これは色々とめんどくさい事になりそうだな。大人か子供か分かるかな?」
忍の問いに、動揺しながらもアメシスタが答える。
「ち、小さい、です……。割れちゃったから、そんなに大きくないけど……でも、両手を全部使わないと、つつめない位の、手の大きさ、で……」
「……持ち主は子供、か」
八神 修
もその状況に僅かに難色を示した。
「大人なら、幾らでも手の打ち様はあるんだけどな……!」
忍が告げた通り、現実を見続けてきた大人ならば、幾らでもアプローチのしようはある。
それこそ、元が盗まれた物だと言えば、面倒を感じて簡単に手放すであろう事等を踏まえ、相手が大人であれば手段を考える事はとても容易い。
だが──それが子供ならばそうも言っていられない。子供の動機は、簡単でありながらそれでいてとても強い。一筋縄ではいかなさそうだ。
「二人は……
石の場所が近づいたら、その場所をもっと細かく分かったりできるのかな……?」
恵御納 夏朝
が思い至った様に口にする。
それに対し、人形二体が“おそらく”という言葉を添えながらも、可能だと思うと告げた。
「それだったら、石を探すのに一体……いや、今は二体だな……一緒に来て貰えれば楽になるな」
「ですが、アメジストと一緒にシトリンを一緒に探さなければなりません。途中まで一緒で別れるとしても、不安が残ります。
シトリンの場所自体は、大分限定されて来ていますから、もう少し情報が集まれば……」
修の言葉に、アリーセが考えつつ受け応える中、主にSNSから猫の大群について調べ上げていた夏朝が急ぎ顔を上げて、周囲に告げた。
「追跡していた猫の群れの経路が分かったって……!
二手に分かれて、石は落ちていないから、そのまま石もバラバラになったんじゃないかって……!」
──時は、少し前に遡る。
「ネットで言われている目撃場所と違う……
それでも、正しいのは──こちらね」
喫茶店であるstarboxsを出て、猫の大群を追っていた
青山 絢
がじっと地面を見つめていた。
九夜山の湿った土で道路に残った、普通の人ならば見逃がしかねない足跡を凝視する。
ここだけ、今まで一方向に向かっていた足跡が混線し、そして二方向へと分岐している──
その足跡と、分岐先との思われる方向の写真をねこったーのハッシュタグ付きでアップして、一緒に書き込みをした。
『片方は、寝子ヶ浜海岸の砂浜に足跡がつながっている事を確認したわ。もう片方は情報収集しながら、これから向かう予定』
そして、それを見た陽太が、屋敷にもねこったーを見ている夏朝から受けた情報を元に書き込んだ。
『情報感謝ですわぁ。
この画像とか分かりやすぅて。今ちょうど場所が銭湯なんじゃないかって教えてもらってたんですけど、そちら方面の銭湯ってどこがあるか分かりますん?』
『銭湯……』
絢が携帯から即座にマップアプリを起動し、寝子島の地図を辿る。
『この方角なら──ねずの湯』
「ねずの湯か!
──シトリンの場所がそこまで限定されてりゃ、アメジストはアメシスタに優先で付いてきてもらえりゃ何とかなるんじゃねーか?」
絢から陽太を経て、猫達が通った道筋の固定を、フィーナがアリーセの携帯を通して写真付きで確認し、軽く手を打つ。
「そうですね。それでは、私はシトリンの方に行こうと思います」
傍らで状況を冷静に受け止めたアリーセが頷いて、シトリン探索に声を上げる。
「それなら俺はアメジストを探そう。
アメシスタ、途中までは皆一緒で良かったら一緒に来てくれないか」
「は、はいっ」
修が優しくアメシスタに語り掛けつつ、それからその姿を見て、改めて外へ連れ出しても問題ないかの確認を行った。
それから、石を探しに屋敷から出る事が決まって、場が大きく動き始めた。
アリーセがねこったーだけでは心許ないと、今後の為に、確実に連絡が取れる様にと、製作者から電話番号とメールアドレスを訊く。
併せて、今までの情報を携帯から協力してくれそうな人物へと伝えて、合流する連絡を取る事にした。
アリーセが担当しているのは、シトリンのあると思われるねずの湯。探すのならば人は多いに越した事はない。
「それと、すいません──アナタのお名前を教えて頂けますか?」
「名前……ですか」
アリーセからの問いに、名前を問われるとは思わなかったのだろう、製作者はしばし何かを思案してから、静かに答えた。
「トキサダ、と申します。名乗りが遅くなり申し訳ございません。
改めまして、今後とも宜しくお願い致します」
「そう言えば、猫さん達に巻き込まれたって言っていたけれども……
アメシスタさん達は……猫さんは、苦手?」
人形の、外に連れ出すには余りに目立ちすぎる球体関節に、用意していた包帯や手袋、マフラー等を巻いてそれらを隠しながら、夏朝が尋ねる。
「い、いえっ。
変だとは思いましたが……私たちも、同じ“ふしぎ”で動いているんですよね? だから、苦手だとは──」
「苦手じゃねーが、オカシイとは思うけどなー。だって、いきなりわちゃーと出て一気にどちゃーっと流されたんだぜ?
何だったんだ、あれ」
アメシスタの言葉にシトリムが続ける。確かに、寝子島では既に良くある光景だが、巻き込まれた方はたまったものではないだろう。
「二人は……」
初期の服装には無かった包帯や冬コートのコーディネートに、二体がそれぞれ興味深い様子で目を輝かせて自分の姿を鏡で見る中、夏朝が躊躇いがちに問い掛けた。
「二人は、石が無事に戻ったら……アメトリアに戻りたい?」
切り替わる二体から、喜びの表情が消えた。
それを追いかける様に楓が告げる。
「俺の関わった前の人形もそうだったんだがな。
お前らも“アメトリアとしての願い”があったから、動けるようになったんだろ?
アメトリアがいないから、敢えて聞くが──
その願いは叶えられる事で、お前らは叶えたいか?」
「……」
驚きの沈黙、困惑、そして再びの沈黙。
人形は、答を拒否した。
「──ま、話に聞いた『誰かの所有者になりたくねぇ』っつってる辺りで、半分程予想しちゃいるが。
お前らの製作者は製作者で、アメトリアを大事にしてもらえると思って取引先決めたんだろ?
その辺の意も組んでやって改めて聞かせてくれ」
二体の人形に、重たく深い困惑が滲む。
「カエデは難しいこと言うデスケド。もっと簡単、にー」
先程から、会話の傍ら目の前の神魂現象に目を輝かせていた
トワ・E・ライトフェロゥ
が、改めて人形に声を掛けた。
切り替える二体の視線を集める中、トワが続ける。
「トワはアメシスタとシトリムと一緒で楽しいデス!
アメトリアはMasterが大事にしてきたから、動けるようになったと思うマス!
今はアメシスタ・シトリムダケド……アメトリアも一緒ダカラ動けるのを楽しむがイイデス!
Masterも楽しむマス!」
「──ちびすけ。真面目な話してるんだから邪魔すん──」
「トワも真面目マス!!」
二人のやり取りに、入れ替わる二体の眼差しが僅かに優しそうなものへと変わる。
そして、先程からじっと思案し考えにふけっていた
桜庭 円
はそのやり取りの中で気がついた様に顔を上げた。
製作者の方は、何度も心配そうに二体を見るが──人形は、製作者を一度も見ていない事──
「この騒動の結末がそのまま答えになりそうなんでな。
答えは終わってからでいいぜ」
楓の言葉に、二体が明らかに安堵した様子を見せた。
「……これは、少し厄介かなー……
ボクはここに残るよ。少し製作者さんに話したい事もあるし」
その様子を見た円は、僅かに難しそうな顔をしつつ、屋敷に残るという選択を選ぶ。
「そうだな……
さて、石を探すのは若い人材に任せて俺も残るとするかね。
俺も──個人的に、聞きたい事がありますし」
こうして、同じく忍も円の右に倣い屋敷に残り、一斉に屋敷を出る人形と他の面子を見送る事とした。
人形が動き出しただけでは片付かない問題が、片づけられないままに山積みとなっている気がした故に──
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<宝石人形>紫黄水晶アメシスタ/シトリム
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月05日
参加申し込みの期限
2016年07月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!