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ママパパパニック! 可愛いキューピットのいたずら
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【
桃川 圭花
の場合】
桃川はほんの少しだけ不機嫌な顔で、隣の存在を見ている。
それはベンチに座る女の子。桃川によく似たツインテールで、子供にしては意思のしっかりした顔立ちをしている。
普通に見たら、可愛いといってもいいはずだ。
道端でいきなり「ママ!」なんて声をかけてこなければ。
「どー見ても女子高生でしょうが、私は……」
思わずため息が漏れる。
仮に実際の母親に似ていたとしても、見なおせばすぐに分かるはずだ。
自分が迷子だと認識していないのだろうか。それとも特別な事情があって、誤認してしまっているのか。
交番に連れて行くにも、まず迷子の自覚を持ってもらわなければならない。
「あなた、名前はなんていうの?」
「ママは娘の名前も覚えてないの?」
「誤魔化さないで、教えなさい」
「……カスミ。本当にあたしのこと忘れちゃったの?」
その瞳には恐れと怯えが見えて、桃川は自分の問いかけが必要以上にぶっきらぼうだった事に気がついた。
少しだけ肩の力を抜いて、笑顔を意識する。
「カスミちゃん、ね。本当に私がママだと思うの?」
「……ママ。あたしのママは、ママだけだよ」
「そうかぁ。じゃあ父親は? あなたのパパはどうしたの?」
「そうだった! パパを探さないと。はぐれちゃったから」
「……そう。パパはいるのね」
ママがいるならパパもいる。当然といえば当然だが、少々複雑な気分になる。
仮に少女の言葉を信じるとしても、今、誰よりも大切な人の性別を考えれば「パパ」はありえないはずだから。
そこでようやく気がついた。
少女と会ってからずっともやもやしている自分の心の中が。
ママと呼ぶなら「私だけ」は嫌だ。どうか「私達」をそう呼んで。
それは、まだ思いもしていなかった未来への欲求。形にすらなっていない願いの欠片だった。
本格的に体の力を抜いた。
この女の子は本気で桃川をママだと信じている。
しかし桃川にはそんな経験も記憶もない。そもそも普通に考えたら桃川が10歳以下のときに産んだことになる。
つまり、現時点でこの子の存在は絶対にあり得ない。
ではあり得ない出来事は、なにが原因なら起こり得る?
この寝子島には、その原因が存在するのだ。
まったく、いろいろ起こしてくれるわよねぇ。
しかしそこまで思考が進めば、余裕が生まれてくる。
この少女がどんな存在であれ、1つだけ確実だと感じることがあった。
「ママ。えっと。……あたし、ママのこと大好きだよ」
この少女が、無条件に桃川のことを慕っていること。
無意識につくっていた壁はもう必要ない。
この少女の正体が、たとえ神魂の影響によるものだとしても、ここまで無心の親愛を向けられて応えずに済ませることができようか。
「さて、と」
「……ママ?」
「ほら、パパを探すんでしょ?」
「う、うん! ありがとう、ママ!」
涙目で感激している少女に面映ゆい気持ちを味わいながら、手を繋いで歩き出す。
この「私の娘」は誰をパパと呼ぶのだろーか。あのひとが「パパ役ママ」だったらいいのにな。
心が晴れたらちょっと興味が湧いてきた。少し顔を赤くしながら、少女に引っ張られるように歩いて行く。
その先で擬似的な修羅場が生まれるとは想像もせずに。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月03日
参加申し込みの期限
2016年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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