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寝子島高校
デイ・トリッパー 〜赤い調香師〜
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遡って夢の中での戦いが始まるよりも少し前の話——。
寝子島中学の生徒
水上 桜
は、差し迫った進学試験を前に受験勉強に勤しむ毎日だった。
試験にあたり桜が最も引っかかっていたのは公民だったが、これは先日島外で偶然同窓生のイリヤと会った際に、彼の高校生の兄たちからアドバイスを貰ってから、苦手意識が克服されている。
勉強の面倒くささはあっても快調に進んでいる、と思っていた時だった。
彼女の前にも調香師が現れたのだ——。
まるでスポットライトを当てられたように、太陽の光が桜の目をさした。
「……ん?」
眩しい。
真冬のこの頃には感じなかった温かく強い日差しを感じて、違和感を覚えた。私は寝ぼけているのかしら。頭を振ろうとして落ちた視線が、まとっている服に気づいた。
特徴的な赤いセーラーカラーの黒いブレザーとスカートは、着慣れた紺色のセーラー服とはまるきり異なっていた。
これは寝子島高校の制服だ!
(なんで?)
妙に馴染む布地を確かめるようにペタペタ触ると、ポケットに膨らみを見つける。
生徒手帳が入っていた。
『寝子高普通科1年』に続くのは『水上桜』。確かに自分の名前だ。小さな写真までもがそれを証明している。
(まだ受験まで先の話なのに!?)
「おはよー」
「え?」突然声をかけられて驚き首を回すと、女子生徒がこちらに軽く手を振りながら席に着いた。返事に戸惑う桜の肩を叩いて、別の女子生徒が「おはよ桜!」と挨拶してくる。ここは教室だったんだ、と理解が追いつく間も無く、生徒たちは次々登校してくる。その誰もが、桜の存在に違和感を持っていない。
あれよあれよで授業が開始されていた。
(数学……、得意でも苦手でもない。けれど、高校で習うのはやっぱり難しい)
「それではこの問いを……、水上さん」
(いっ、いきなりは冗談きついわ!!)
そうして昼休みになると、桜は屋上で昼食の時間を過ごした。
名物の寝子島パンを手にねこーひー牛乳を味わっていると、クラスメイトに声をかけられた。
「桜ってよくそれ食べてるよねー」
「意外と美味しいのよね」
パンくずをハンカチで拭って、桜はにっこり笑った。夢の底へ堕ちた最高の笑顔で——。
「最近のお気に入り!」
* * * * *
「行って!」
仲間を送り出している夏夜の声を遠くに、天懸は犠牲者の救助にあたっている仲間の様子を見た。修が桜を背負って洞窟の外を目指していた。
この間に自分は白い少年の方へ走りイリヤを助け出したいが、まず少年が使役する蛇をどうにかしなければならない。
「ていうかうじゃうじゃ気持ち悪いし」
ぼやいた直後だ。
「鳴らすぞ——!」と誉の合図だった。
慌てて耳を塞いだが、それでも凄まじい音圧が耳を襲った。蛇は耳が退化している生き物だが、内耳で振動から音を感じ取る。
誉はろっこんでピアノの鍵盤を生み出して、周囲のものが震える勢いで思い切り叩きつけたのだ。現代音楽の手法のように拳、肘を使っての演奏は、工事の騒音のような音を響かせ洞窟内に振動を起こす。
蛇たちはまんまと誉の音へ誘引され始めた。
「来い!」
拳にはろっこん発動の為に持ち歩いていたスケッチブックの紙を巻きつけるように握っている。つまりピアノの鍵盤がメリケンサックの役割を果たしているのだ。リスクはあるが、拳での攻撃は硬貨や鍵を握るだけでもダメージを増大出来るものだから、効き目は上々だ。
ただ蛇は低い位置を這い、時に飛びつくこともある。真剣を振るう櫻が苦戦しているように、誉も全てを払い退けるのは難しい。気付かず残していた一匹が彼の足に噛みつこうとした矢先、誰かが蛇を踏みつけた。
「……うざい」泉だった。
少しは頭が冷えたかと思いきや過去見たことがない仏頂面で、誉は苦笑するしかない。
「鍵盤が足に巻ければ良かったんだが、準備してた訳じゃないしな」
そこまで使えそうなものまでは持っていなかったと肩を竦めると、ため息が聞こえた。
「いつも唐突すぎる。振り回されるのは嫌いじゃないが、これは勘弁だ」
そこで天懸の声が飛んできた。
「日本橋!」
「あ?」
「……協力、してくれる、かな?」
凄むような視線を返され挫けそうになっている声を聞いて、誉も言葉を付け足す。
「一緒にあの白い少年の確保を頼みたい」
「カネ絡みのネタなら尽きたよ」
「イリヤのろっこんが氷を飛ばすことは知っている」
天懸の発言に泉は眉を上げた。「それで?」と吐いたのは皮肉だ。喧嘩を吹っ掛けた癖、次の瞬間には自分の狭量さに気づいて笑い出し、困惑する二人へ向き直った。
「質問どうぞ」
「手の動きに注意すればいいんだよな」と誉。
「『手を前に出して、そう思う』って本人が言ってた。それからあいつ体力ない。すぐヘロヘロになる」
「変な格闘術使うんじゃなかったのか?」天懸が質問した。
「曰く『見て覚えてちょっと練習すれば出来るからそれを増やす。あとは相手の出かたをパターンとして考えて、それがきたらどう対応するか決めておく』
『一発で潰すのが、重要なところだよ』つってたから正攻法で行くつもりならタマ気をつけろよ」
「複数で分かれてかかればいけるか?」誉が顎を撫でると、泉は慎み深く——「ミュージシャンじゃ集まってもショボそう」。
「でも泉くん、ろっこん使えたよな?」
と入ったのは武道だった。
「“ハッピー”の為の力だから」とエアクォーツして「期待しないで下さいよ」
何しろ蛇すら蹴った方が早いくらいであるのは、先程を見ていれば分かる事だ。
「イリヤ『には』使いたくない」
「了解した。なんとかして一気に距離を詰めて取り押さえよう。力を合わせて、イリヤを、皆を必ず助け出す!」
「……そうだな。言われたし——」
低い声の答えに、誉は誰に何を? と不思議そうな顔をしている。泉は思い返して舌打ちした。
紅緒の合図で皆が洞窟の外へ逃げた時だ。音春に引っ張られる自分へ向かって、白い少年が手を伸ばしたのだ。泣き出す寸前の崩れた表情で叫んでいたのは混じりっけなくイリヤだった。
「『行かないで』、『一緒にいて』。出てけっつった癖にどっちだよ、あのワガママは」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月04日
参加申し込みの期限
2016年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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