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巨大迷路と夢と巨人
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●
「それにしても何なんだ、ここは」
白い通路の中に二人がいる。
桜 月
と
サキリ・デイジーカッター
だ。
気付けばこの白亜の迷宮の中にいた二人は、それぞれさまよっている内に出会い、そして互いに状況がわからぬまま連れ立って歩いていた。
そう、あれを見つけるまでは。
「迷宮に巨人か、ラビュリントスを連想してしまうな」
長い長い直線道の先。そこに単眼の巨人がいた。二人はそれを角から覗き見て様子をうかがっている。
「クレタ島のラビリンスの真似かな? どうせなら一つ目巨人よりもミノタウロスに出てきて欲しかったね」
夢なのだとしたら、もう少し凝って欲しかったと言わんばかりにサキリは肩をすくめた。その表情には――それなりの“場”を潜って来た経験があるのだろう――若干の余裕が見える。
対して、桜の表情は緊張を孕んだ固いものだった。
「夢でもあの巨人に襲われるのは怖いよ。とにかく、まずはあの巨人から離れないと」
「いや、どうやらそうもいかないらしい――!」
直線道を歩いていた巨人がふと何かに気が付いたように顔を上げ、猛然と走り出した。
「勘付かれた、逃げるぞ」
「最悪だ」
すぐさま走り出すサキリ。桜が『出ろ』と強く念じると、桜の影が蠢き、ぬらりと立体的な形すら作り上げて自立した。あるいは死神すら連想させるそれは「グリムリーパー」。桜のろっこんだ。立体化した影は桜を抱え上げると、サキリに追従して走り始める。
しかし、それだけやっても巨人の方が早い。単純な速度の問題というのもあるし、二人に土地勘がないせいで逃走経路の決定などにわずかなタイムラグが生じるというのもある。結果的に、距離は徐々に縮まるばかりだ。
桜は影の肩越しに後背に追い縋る巨人を見る。
「このままじゃジリ貧だな……」
「仕方ない。僕が足止めする、その間に君は――」
ナイフを取り出し、サキリが立ち止まろうとしたその時だった。
「こっちです、化物」
壁の上から声がした。決して大きくはないが、それでもピンと張った糸のようによく通る声だ。
果たして、その声の主は黒髪の少女、
常闇 月
によるものだった。
「……いくつか質問があるかもしれませんが、いまはそれどころではありません。いずれお話できると思います。とにかく、今は彼女の案内に従って逃げて下さい」
突然の知人の登場に二人はいささかの動揺を覚えるが、それを制するように言葉が投げかけられた。彼女の指す方向を見れば、冬服の少女がこっちこっちと手招きしている。
恵御納 夏朝
だ。
二人がそちらの方向へと行くと彼女はカバンから何かを取り出し、こちらへと投げた。ぺたりと二人の身体に何かが貼りつく。猫のシールだ。
「え、身体が軽い……?」
サキリが驚いたように呟く。身体が軽くなったように素早く移動できるようになったのだ。いや、実際に身体の重量が変化しているのだろう。夏朝のろっこん「重く軽く」だ。
付いて来て、と言うように夏朝は跳躍してふわりと浮き上がるように壁を越えていく。桜を抱えた影もサキリもそれに倣って跳ぶ。
「よし、合流できたな。無事か?」
果たして壁の向こう側には、少年が待っていた。
八神 修
だ。
「説明している時間も惜しい。まずはあの怪物から逃げよう」
さあこっちだ、と修が言い終わらない内に、ずしんと重低音が壁の向こう側から響いて来た。そちらを見ると、舞うように壁の上で巨人を誘引する常闇の姿があった。
彼女が何やら手でサインらしきものを送ると、修がそれに応えて頷いた。遭遇以前に取り決めてあったハンドサインで「予定通りに」という意味だ。
彼は「静かに」とジェスチャーで周知しながら避難経路へと誘導する。その最中、ごそりと自分のカバンの中から取り出したスマートフォンを静かに床に置き、経路とは逆方向へと滑らせた。
「走れ、全力で!」
修の声で、皆駆け出した。夏朝も、サキリも、桜を抱えた影も、巨人から離脱して仲間の方へと合流を図る常闇も。そして、大声を出した修へと反応した巨人も。
影の肩越しに桜は後背を見る。追ってくる常闇と、それに追随する巨人。これではまたさっきと同じ追走劇――。そう思った瞬間だった。けたたましい音が巨人の後ろで鳴り響いた。
スマートフォンのアラーム音。巨人の音に反応する性質を利用した、デコイだ。
巨人は他の物には目もくれず、大音量を発するスマートフォンへと逆走する。
「スマホがいつまで鳴るかもわからない、走れ、走れ、走れ!」
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担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月29日
参加申し込みの期限
2016年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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