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(大丈夫なのか……今ので)
あらためて不安を感じる豪。
もともと演技は不得意の上、人をだましているといううしろめたさが、どうしてもぎこちなさを生み出してしまう。
だが、こういう場にうってつけの人材が用意してある。
演技となれば素人はだし、かのマタタビック演劇フェスティヴァルでマタタビックオリジナリティ賞を獲得した逸材。
――やりすぎなきゃいいけど。
個人的に彼女を知る者は、そんな不安に駆られたりもする。
携帯からメールを受け取り、にやりと笑うのは
本条 小萩
。
演劇祭で知己を得たスタッフからの、たっての依頼。
「ふふー、見せる時がきたようですね……小萩のクリエイトパワーを!」
ぐっと拳を固める。
「ニャーゴンの、足跡」
まるでけがなどしなかったように、平然とした葉月が、足跡を指さす。
人間サイズの、肉球の付いた丸い足跡。
半人半猫の、ニャーゴンのもの。
「デビルニャングも現れたし……そろそろニャーゴンが現れるか……」
そうして、一同の前に広がるのは巨大な沼。
(探検隊と言えば底なし沼)それも俊通の「お約束」。
踏み入ろうとする探検隊に、どこからかエコーのかかった声が響き渡る。
――我は、汝らに試練を与える……。
暗くどんよりした沼の中央、即席で拵えたような祭壇に、一人の少女がいた。
「ニャーゴンの巫女(シャーマン)だな」豪が呟く。
「ニャーゴンの最高権力者は、長老だったはずだけど」円が首をかしげる。
――わらわが美少女すぎるので、長老じゃなくて巫女なのだ。
返事をもらった。
「まずは話を聞こう……礼儀正しく」
豪の言葉に、皆が頷く。
「先住者を脅かさないよう静かにな……落ち着け。探検には冷静さが必要だ」
もう、このさき失敗はできない。
ろっこんを発動するような状況はないが、もし生まれたときは、ののこに悟られる可能性もある。
(北原には、特技を失敗させる力があるからな……)
豪は、ふとあることに思い至る。
(あれ、特技ってことは、ろっこん以外も?)
下手な失敗がみゆきのろっこん誘発を招き、事態が悪化する可能性もある。
やはり彼女にはろっこんを使わせないのが一番だ。
しかし、この番組、成功したとして、何が成功なのだろう?
うまくいけばいくほど、失敗の転落をしているように思えるのは気のせいか。
不浄の泥と瘴気の渦巻く中、そこだけ神聖な霊気が満ち満ちているように、彼女は美しかった。
長い髪はまるで手入れされたのように艶やかに輝き、若干不自然ではあったが、葉月渾身のメイクとアバンギャルドな服装、そしてニャーゴンの年若き巫女という役柄に没入した小萩の放つ異様な神秘的な迫力が、得も言われぬ説得力を醸し出していた。
風が梢を鳴らし、蒼穹に雲が吹き払われる。夕暮れも近い、濃厚な残照が、彼女をオーバラップして、レンズの中でくだけた。
半人半猫、原人ニャーゴン。
巫女に付き従うように、毛並みのよい猫たちがその周囲に侍る。
修の飼い猫たちも、何か異様の気を感じ取ったようで、普段とは違った様子だ。
気合の入りまくった小萩の様子に、豪はほっとする。
(ありがとな、助かるぜ)
小声の感謝を、小萩は聞いたかどうか、悠然とした笑みで答える。
――人食いマンボウは、生と死の境を彷徨う存在。
――獰猛で狡猾、知恵ある人間を好む非道な心の持ち主なのじゃ。
微かに熱を帯びた、やわらかな巫女の声に、皆が耳を傾ける。
「試練って?」みゆきの声に、小萩は頷き、ひとつづつ小ぶりな針金の細工を渡す。
――人食いマンボウに逢って、生き延びられるのは、ニャーゴンの試練を乗り越えたもののみ……。
おもちゃ屋さんで買ってきた知恵の輪。
それこそが試練。
「ふー、ふぬおおおお!!」
うめき声をあげるネヴィアとののこを、一同が見遣る。
「なんとかうまくいった」そこに、分かれた修が戻ってきた。
「あー、お願い、手伝って!」
ののこが修に泣きつく。
「知恵の輪か……」
言いつつ修は周囲を見渡す。
――しばらく、時間を稼いだ方が良いか。
――少し、巻いてほしい。
物陰から俊通の視線を感じ、修は知恵の輪を手に取る。
「俺の出番のようだな」
言うが早いか、半回転ひねって持つと、気合とともに、鋭くぶつける。
大きな金属音が鳴ると、修の手の中には、二つに分かれた光がある。
感嘆の声があがった。
豪も危なげなく外す。
探検部でもやいを結んだり、テントを張ったりするので変わった結び目を作るのには慣れている。
豪のアドバイスを受け、みゆきやののこたちもやっと外していく。
「いいや! 助けはいらん!」
一人で頑張るネヴィアも、あえなく撃沈。「助けてえ」と情けない声を出し、ようやく攻略できた。
「ところで、ニャーゴンの女」
「何ですか」
「俺は、伝説の部族に拷問されたいとか思っていないぞ」
「変な人ですね」あっさりネヴィアを無視する小萩。こっちもいろいろ段取りがある。
――知恵の試練、突破できたようじゃな。
小萩は、ファンタスティックな彩色のなされた木片を取り出す。
――持っていくがよい。これは試練を乗り越えた、知恵あるものにのみ授けられるマンボウ札。
ニャーゴン族の宝。
小萩のオリジナルグッズ。
宝っぽいものを用意して、と言われて、小萩の用意したものがそれ。
(小萩の作品なら、それだけでお宝と呼ぶにふさわしいです!)
むろん小萩の宝と言えば、彼女のオリジナル小説『スーパーレジェンド伝説ko―ha―gy』であるが、今ここで披露するのはちょっと違う気がする。
自信満々で手渡される秘宝。これで道が開かれる。
――生と死の狭間を生きる、それが人食いマンボウ。
――人食いマンボウの特技は「死んだふり」。急に倒れたからと言って、うかつに近づいたら食われてしまうぞ……。
伏線もばっちり張って、務めを果たした。
サムズアップする俊通に、バッチリブイサインを送る小萩。
(問題は、小萩が美少女過ぎるので、顔を覚えられてしまうかもしれない、ということですが……)
「とりあえず、これで人食いマンボウの手がかりは得られた」
カンペを丁寧に読み上げる豪。
「あとは、マンボウにいかに逢うかだが……」
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担当ゲームマスター
ぱーすぺ
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月11日
参加申し込みの期限
2016年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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