「寝子島スペシャル! 寝子島探検隊!
秘境、九夜山の山中、幻の人食いマンボウは実在した!
襲い掛かる自然の驚異!
恐怖の猛毒サンマ!
密林の中、幻の原人ニャーゴンは実在した!
かつてない試練が探検隊に襲い掛かる!
はたして、探検隊の運命は!」(ババーン!)
「隊長、これ……」
「毒サンマを素手で触る奴があるか!」
龍目 豪の一喝に、隊員は手にしたサンマを放り投げる。
探検に不慣れな若手。危険なものにも不用意に手を出してしまう。
(これで、いいんだろうか……)
迫真の演技を見せた後、豪はちらりと考える。
カメラマンと照明さんは「OK!」のサインを送っているが。
ネコネコ動画待望の新番組「寝子島探検隊」。
協力を申し出られた寝子島探検部、一も二もなく賛成した。
企画書を見て、目を白黒させたのは、そのしばらく後のことだ。
「寝子島スペシャル・探検部探検隊!
恐怖の水域、寝子島沖に恐怖の毒サンマは存在した!」
仰々しいタイトルの第一回放送は、望外の好評を得た。
(やらせだよな……これ)
子供に冒険の素晴らしさを伝えられるということで協力している豪。
だが、その内容に疑問を感じないでもない。
すぐさま企画された第二弾。
今回はなんと、生放送で探検の様子を伝えるらしい。
九夜山を彷徨い、幻の人食いマンボウが住む洞窟へと侵入するのだが。
「はーい、人食いマンボウ役のマンボウさん、入りましたー!」
「きゅう」
「隊長! マンボウさんがいきなり気絶しました!」
いきなり振られて、どぎまぎする豪。
生来頼られる気質で、世話焼きの彼だが、こんなのはどうしようもない!
「原人ニャーゴンの方も、まだ来てませーん!」
「隊長、サソリを猫がくわえていっちゃいましたー!」
「隊長、蛇が見当たりませーん!」
あちこち続発するトラブル。
「こうなったら、撮影を中止してもらうしか……」
「あー! 寝子島探検隊だー!」
偶然通りかかった、
野々 ののこ。
「すっごい本物だ! 見てたよ、この間の冒険!
もう、すっごいドキドキ! ね、一緒に連れてってよ!」
キラキラ期待の眼差しを向けてくるののこ。
豪は心を決め、頷き、そっと物陰に隠れて電話を取り出す。
毒サンマにも、紺碧の魔界にも動じない隊長の表情が、焦燥に塗りたくられていた。
「頼む……誰か……来てくれっ!」
ぱーすぺです。
龍目 豪様、ガイドへのご登場ありがとうごさいました!
本編にご参加いただける場合は、ガイドと関係なくアクションしていただければと思います。
やらせ番組を成立させてください。
●番組の内容
ネコネコ動画で大好評放送中の「寝子島スペシャル・寝子島探検隊」。
寝子島各地の秘境を巡り、困難を突破して未確認生物を発見するというものです。
まあ、やらせなんですけどもね。
●皆さんの立ち位置
今回皆さんは、トラブルに陥った現場を収拾し、
なんとか生放送を無事撮り終えなければいけません。
番組に関わるスタッフや知人からの頼みのため、無下には断れない感じです。
ちなみに寝子高探検部にも協力要請が来ていますが、
番組内容を知っている部員は大っぴらに協力できず、
個人の意思で参加している……という形です。
スタッフ、探検隊隊員として、何とかこの場を乗り切ってください。
なお、PC様が「やらせ」に気づいているかどうかはお任せします。
只の通行人として参加し、無意識に妨害……などというアクションも大丈夫です。
●予定される内容
①秘境、九夜山に探検隊が現れる。
②猛毒サンマなど危険な生物を回避しつつ、ジャングルの中を移動。
③美しい水辺に、幻の原人ニャーゴンと邂逅する。
④ニャーゴンの伝説を長老から聞かされる。勇者と認められた探検隊はアイテムを託される。(何かは未定)
⑤ジャングルの奥に洞窟発見。危険なトラップを乗り越え、人食いマンボウを発見する。
⑥ニャーゴンの伝説に従い、人食いマンボウに手出しをせず去る探検隊。
●起きているトラブル
(皆さまのアクションにより、増える可能性あり)
・殺人マンボウ役のマンボウ君がいきなり気絶した。
(割と早く目覚めますが、すぐに気絶させることは可能。
人は良いのでいう事を聞いてくれますが、役に立つかどうかはわかりません)
・毒サソリを猫がくわえていってしまった。
・ニャーゴンに扮する役の人が来ない。
・ニャーゴンの伝説が決まっていない。
・ニャーゴンの長老が探検隊に託す宝物が決まっていない。
・ののこがいる。
●その他
*マンボウ君、ののこ以外のNPCの登場予定はございません。
*探検隊メンバー、スタッフ、長老役などを誰がやるかについては、
コメント欄を利用していただけるとありがたいです。
なお長老がなぜが5人くらいいても、何の問題もありません。
果たして、探検隊の運命は! ゆけ、ゆけ、寝子島探検隊!
ご参加、お待ちしております!