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「舞台は未開のジャングルだからな……」
ラップトップの画面でタイヤの跡が見切れてしまうが、俊通は「気にしない」と判断。
事前の調査で、それは「お約束」として処理されるという知識はある。
やはりジャングルは暗い。
「カメラマンと照明さんが入った後、『人類の第一歩』を豪さんに入ってもらおう」
それも「お約束」だ。
そんな冷静な俊通を、修はじっと見つめる。
最前線で指揮を執り、雑用で動く、ADの鑑。
変わったタイプの知性の持ち主だ。
プラグマティックで、冷静。自分は、あそこまで割り切ることはできない。
ああいうタイプに自分はなれない。
だが、ああいうタイプと、自分が相性が良いのも知っていた。
躊躇するナイフと、躊躇しないナイフ。
ともに仕事をできるのは、なかなか面白い。
「うーん、前人未到のジャングルだね」
ののこが頷く。
ろっこんの影響か、さまざまな植生に富んだ寝子島。
九夜山のこのあたりは常緑樹、針葉樹林が多く、冬のこの時期でも緑が生い茂る。
一寸光の量を調節すれば、ジャングルに見えなくもない。
「毒サンマと、人食いマンボウと、ニャーゴンね……」
飛び入り参加の円が呟く。
「なんだっけ、安土桃山時代に、ここの領主が討伐した奴でしょ?」
「詳しいな、桜庭」
修が相槌を打つ。
「知ってる! 寝子島書房の『九夜山旅行記』は有名だから」
なんだかお父さんの書庫で、そんな名前の本を見た気がする。
みゆきは本能的に、話に加わらないことを決める。
「貰えた武器が、サンマを一刀両断したから、秋刀魚切だっけ!」
ごく自然に、オカルトも含めた寝子島史をさらっていく円。
該博な知識と、確信にみちた断言が、妙な説得力を呼ぶ。
(あー、ののこちゃんにまどかちゃん、この番組、信じちゃってるし……)
頭を抱えたくなるみゆき。
変な外人も一人増えた。
先輩の顔がますますどんよりしている。
(さすがに、ぶっつけ本番でいろいろやらなきゃ……)
いろいろなアイデアを考え、隙をみて俊通君に伝えよう……。
そんなのんきな一同に、トラップが襲い掛かる!。
突如鳴り響く、巨大な音響。
「野々、みんな、身を伏せろ!」
修は叫んで、ののこの視界が開くように屈む。
眼前を、大量の丸太が転がっていく。
衝撃と音が、一同の度肝を抜く。
たとえ、ネタが割れていたにしても。
すべて、修の用意したギミック。
ハンモック状に吊った網の上に、丸太をつっておく。
接合部分に、別の紐を結わえ付ける。
紐を引っ張れば、網が切れて丸太が転がる装置を、大量に設置しておく。
あらかじめ修がノートに記した製法に従って、俊通は無数にそれらを設置。
クルーの協力あって、かなりのギミックが完成した。
作成中は効果に半信半疑だったスタッフも、滝のようになだれ落ちる丸太を見て、効果に驚く。
修のろっこん『分解』の進化形によって、見ただけで対象を破壊可能。
他人がいても、隙をみて発動できるが、念を入れて俊通も待機。
丸太が通り過ぎた後で、修はつり橋を破壊する。丸太は他の観光客を傷つけることなく、谷の底へ落下していく。
「大自然の驚異……」
修のつぶやきに、皆が頷く。
「樹が襲ってくるなんて……」
「恐ろしいな」
「どうやら、俺たちは本当に、招かれざる客のようだ……」
つぶやきは大音響にかき消される。
第二陣、第三陣。つぎつぎ続く恐怖。
「うわああ!!」
一際大声で逃げまとうのはネヴィア。
先ほどの自信満々の態度はどこへ行ったのか。
冷たい目を見せる女子たち。
そのさげすみの目線が、なによりネヴィアの興奮を掻き立てる。
恍惚としたネヴィアの顔に、丸太が激突する。
「あぶない、ののちゃん!」
そう言って、ののこにタックルする碧南。
あらぬ方向をぶんぶん飛んでいく丸太。
その隙に、目で合図された葉月、叢に隠れ、俊通と合流する。
(そして、毒サンマ)
予め俊通が用意していたラバー製のサンマ。
クーラーボックスいっぱいのそれに、大筆と絵具を手にした葉月が歩み寄る。
素晴らしい速度で塗り上げ、毒々しい色彩のサンマが完成する。
先の第一回放送でも、非常に好評をえたリアルなサンマだ。
ぎりぎりまで調達できなかったそれらに、葉月はどんどん着色する。
手渡され、探検隊に向けて抛る俊通。
――空から襲ってくる毒サンマ。
ピラニアが空から降ってくるご時世だ。なにがあっても問題にならない。
最後の一つを自ら持って、ふらふらと演技しながら、葉月は探検隊に戻る。
「やばいぜ、毒サンマが降ってきた!」
慌てて皆を木陰に隠れさせる豪。
先ほどの丸太といい、仕掛けが大がかりなものになっている。
安全第一。子供が見ている番組だ。危険なことをするわけにはいかない。
ののこが危険な目に合わないように、ぶち壊しにしないように注意しつつ、全体に目を配る。
献身的な隊長の態度は、とてもやらせ番組とは思えない。
そうして、全体を見ていると、おかしいのが一名。
「毒サンマ……俺の女たちよ、俺の足手まといになるなよ」
胸を張って前にでるネヴィア。
顔を見合わせる女性陣。
どうやら勝手に「俺の女」認定されたらしい。
謎の構えを取るネヴィアに、ぺちょっと毒サンマが張り付く。
「アアアアア! 毒サンマが!」
恐怖に悶え、前転するネヴィア。だがその恐ろしささえ、快楽の第一歩。
毒に爛れる苦痛と恐怖。そして、『俺の女』から与えられる冷たい視線。
霞んで見えるのは、陸上を歩く巨大毒サンマ。
幻覚だろうか、あれも自分をいたぶろうとしているのか……。
密かに駆け巡りつつ、毒サンマを回収する巨大毒サンマの様子を確認する修。
正体は被り物をした、修の飼い猫である。
(ノインは、真面目にやっているな……)
以前拾った飼い猫。今では古参。他の子猫を指導しつつ、生真面目に仕事を果たす。
(次は……毒サソリ)
そんなものはない。
さっき、別の猫がくわえて行ってしまった。
(だけど、大丈夫!)
みゆきに秘策あり。
先輩の力になろうと、勇躍、ののこの前に出る。
「あー、ののこちゃん、あそこにニャーゴン様が!」
「え、どこどこ?」
みゆきの指さす先を、必死に目で追うののこ。
「なんもいないよー」
「あれ? さっきまでいたのに」
首をかしげる。
「大変だ! 葉月が……!」
絶叫が響き渡る。
木陰で横たわる葉月。
手には毒サンマ、そして手首には、サソリに襲われたあと。
妙にリアルな傷は、もちろん自分の手になるメイク。
(なぜ、こうなっちゃうのかしらね?)
疑問を感じつつも、目を閉じてじっとしている葉月。
色の白さもあって、さながら人形のように、生命の気配が感じられず、深い影が、死の予兆のようにも思われる。
「救急処置はした」と碧南。バスケ部のテーピングに見える。
「命に別状はなさそうだな」と修。
不安そうなののこに一抹の罪悪感を感じつつ、みゆきは自分の作戦が巧く行ったことにほっとする。
B級映画好きのお父さんと見ていた映画。
サメの映画なのに、二度しかサメが出てこない。
(サソリがないなら、画面に映さなければいいんです!)
叫んで、被害者が呻いていれば、それっぽく見える。映像のマジック。
その隙に、傍らから飛び出す巨大サソリ。
猫ほどもある大型のサソリに、悲鳴が上がる。
「ワアアアア!」
ネヴィアだ。大げさに逃げようとする。
サソリに躓き、その隙に被り物がすっぽり抜ける。
中から現れるのは、これも修の猫。
戦慄が走る。
「あー、あれは」碧南が指さして「あれは、猛獣デビルニャング!」
「デビルニャング!」ののこが繰り返す。
「ニャーゴンが狩に使う猟犬みたいなものだけど、凶暴よ……」
「ここは俺にまかせろ」
修がずいと皆を守る。
「サソリから変態したデビルニャングは、一筋縄ではいかない……」
「で、でも……」
「いくぞ! 修もいろいろ大変なんだ」
「わかった! 必ず戻ってきてね!」
豪の言葉に応え、走り出すののこと円。
豪のセリフが大分レッドゾーンだったことには、皆が触れなかった。
だいぶ、参っているらしい。
目で合図をして、ののこを追う一同。
「ごくろうさま」
皆が去ったのを見計らい、修は猫たちにごほうびの猫缶を与える。
「デビルニャングになっちゃったな」
無心に猫缶を食べる猫を撫でつつ、修は叢の中に語り掛ける。
「いろいろ不自然な点はあるが」
「あとで、動きはCGでつけよう」
俊通が修に応える。
さすがにこれは使わずにすんだ……とグミのパーティグッズサソリを頬張る。
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コメディ
冒険
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
9人
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シナリオガイド公開日
2016年06月11日
参加申し込みの期限
2016年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月18日 11時00分
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