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ばばーん、と豊田華露蘿が姿を変えて登場。
いやこの表現、決して的外れではないとわかって頂きたい。
なぜなら彼女が着用している水色のドレスは、ばばーん、と背中が大きく開いて、スリットもばばーん、と大胆に入れられており、肩紐もなくて鎖骨がばばーんと綺麗に出て、セクシーダイナマイトというほかないものだったからである。もちろんキャバ嬢というこの仕事においては、悪かろうはずがない。
……とはいえ、この服を選んだ文具店店長の意図についてはどうしても考えずにはおれないのだけれど。
「まぁ、色っぽいこと」
にこにこと夕顔は言ってくれるのであるが、恥ずかしくて困って、それでも、ここまで来たのだから業務をやり遂げたいという気持ちもあって、どうにも落ち着かぬ華露蘿なのだった。
ちなみに源氏名は
瑠住(ルース)
とした。最初は文房具のルーズリーフからとって『ルーズ』(漢字は同じ)にしようかと思ったが、『LOSE(敗北)』っぽくて良くないと考え直したものである。
夕顔は指導係としては放任主義らしく、ごく簡単なルール以外は細かく教えることもなかった。「自由に楽しくやっていればそれでいいのよ」ということだ。自由はともかく楽しくというのは……結構難しいかもしれない。
店が開き、ちらほらと店が埋まり始めたようだ。
「夕顔さん、次のお客さん、フリーでお願いします」
支配人アーナンドがえびす顔で呼びに来た。今日はオープン早々なかなかの客入りだという。
切れ長の目を細めて、ええ、と夕顔はうなずいた。ただそれだけの行動でも、夕顔がやれば一幅の美人画のようになる。
「じゃあ行ってみましょうか、瑠住ちゃん」
とうながされ華露蘿は、力が入りすぎて硬くなった両肩を、大きく振って前に出た。
「は……はいっ!」
いま、華露蘿は緊張から頭に血が上って、どこか壮絶なまでに煮えたぎっている。けれども鏡の前を通ることがあれば、自身、驚いて足を止めたに違いない。
彼女は華麗に変貌していたのだから。この薄暗い店内でこそ映える最高のメイクアップで。
眼鏡を取り、夕顔に化粧を整えてもらったことで、華露蘿の澄んだ瞳は水晶の輝きを帯び、小さな唇は艶っぽい水気をたたえていた。露出度の高い衣装だが、表に出ている肌すべてが雪のように白い。
といっても今の露座理に、自信を持てというのは難しいかもしれない。それはこれから、彼女が会得していくべきものであろう。
「瑠住さんも頑張ってね。スマイル、スマイルですよー」
アーナンドの声援を背に受けながら華露蘿は、母艦から発進せんとする戦闘機乗りのような気持ちで返事した!
このとき、一足先にまみ子と一緒に出た白石妙子(源氏名はしのぶ)は、いきなり厳しい事態に見舞われていた。
最初についたテーブルはまみ子を指名した客、こういうところに慣れている風のおじさん二人組だった。
どちらも悲しいくらい頭が薄くて小太り、色違いの分厚いダウンジャケットの下はそれぞれ、トレーナーとネルシャツなので職業は不明だ。ただ、つけている時計がものすごく派手で大きく、こういったものに詳しくない妙子でも知っているくらい有名な(ベタな)超高級ブランド品なので、小金持ちではあるようだ。よく見ると、おじさんの一人が着ているトレーナーにも、デザイナーズブランドのロゴがものすごく大きく描かれている。
彼らはスポーツバーの帰りらしく、せっかくキャバ嬢がいるというのにそっちのけで、さっきまで見ていたサッカーの試合について熱心に語り合っていた。チャージングがどうとかフォーメーションがとか、妙子にはほとんど理解できない話題だ。
すると、いきなり、
「まみちゃんつっまんなーい!」
なんとまみ子が、声を上げてむくれたのだ。どっとソファにもたれて腕組みする。
「まみちゃんのこと放っておいてわけわかんない話ばっかしてるし、どーゆーつもりっ!?」
――うわああああ……!
妙子は血の気が引いた。
せ、接客業……ですよね? そういう態度はまずいのでは……?
されど怒るかと思いきや、
「まみちゃん、ごめんよー」
「僕たち、まみちゃんに会いにきたんだからねー」
いきなり男二人はエヘヘと愛想笑いを浮かべ、まみ子にぺこぺこしはじめたのである。
ところがまみ子はむくれたままだ。
「そんなことよりさぁ、まみちゃんがお勧めしてあげたアニメのDVD、二人ともちゃんと観たわけー?」
すると二人は、「観た観た!」と話し始め、まみ子の言ったとおり素晴らしかった、さすがまみ子のチョイスだ、といった風に、作品の評価というよりはまみ子に対する賛辞とおぼしきものを繰り返したのだった。
「でしょう~? まみちゃんの言うとおりにしてれば問題ないんだからー♪」
それから先は、そのアニメの魅力や作画のレベル、声優陣の豪華さといった内容をほぼまみ子が一方的にしゃべるだけ、という展開で時間いっぱいとなった。
「まみちゃん、今夜も可愛かったよ」
「また来るからー」
男性客は肩を組まんばかりにして帰って行った。
「またねー☆」
まみ子は、ニコニコと笑顔で送り出す。妙子も見よう見まねでそれに倣った。
バックヤードに戻るとまみ子は、
「しのぶちゃん、びっくりした?」
くるっと振り返って妙子に聞いてきた。
「あ……はい、ちょっと……」
「だよねー? 座って休憩しよっか?」
バックヤードのパイプ椅子に座った途端、それまでキラキラしていたまみ子の表情に影がかかった。棚にしまっていたシガレットケースとライターを取り出すと、煙草をくわえて火を付ける。まみ子は二十歳を超えているとわかっているのだが、やはり妙子の目には、違和感のある仕草と映った。
「あの二人ねー、資産家の息子と大企業のジュニアなの。どっちも名ばかり役員だかなんだかで、仕事なんて全然してない。まあ、お金あるけど暇してる人たち、って感じ?」
気怠そうにまみ子は告げた。さっきまでとはまるで別人だ。
「それはなんとなく、わかりました」
「そーゆーわけだから、あの人たち、叱られるのに慣れてないわけ。ていうか、叱られたい、って思ってるみたい。だからあーして、わざとあたしを怒らせるようなことして、で、叱られて嬉しがってるの。アニメとかも強要されて喜んでるんだから……バカみたいよね?」
「いえ、バカだなんて、そんな」
妙子には素直に理解できる世界ではないが……まみ子が言っていること自体はわかった。
「でもまあいいお客さんよ。プレゼントいっぱいくれるし、しつこく口説いてきたりしないし、適当にあしらって帰せばまた指名してくれるし、はっきり言って、常連客のなかじゃチョロいほう」
ふーっ、とまみ子はひとすじの直線で紫煙を吐き出すと、残った煙草をグシャッと灰皿に突っ込んでもみ消した。
「まみ子ちゃん、次、フリーのお客さん、お願いするね」
支配人のアーナンドから声がかかったのだ。
すると生まれ変わったかのように、またあのキラキラキャピキャピした表情に戻ってまみ子は明るく応じた。
「はーい♪」
――いろんな世界があるのね……。
妙子はひとつ、学んだ気がした。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月05日
参加申し込みの期限
2016年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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