this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
プロムナードの夜
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
28
つぎへ >>
オープン時刻が迫ると、『プロムナード』の店内は活気づき始めた。
それまでゆったりと流れていた時間が、急にせわしなく流れ始める。なかでも店長アーナンドの動きたるや倍速の動画を見ているようである。彼は掃除を終えるとそのできばえをチェックし、男性店員(そろって黒服)に指示を出し、ときどきかかってくる電話にも3コール以内に出るという対応の良さだった。
そんな店の片隅で、
「こういう店、初めてなんだっけ~? えーと……」
「名前……ええと……
しのぶ
です。……よろしくお願いします」
とりあえず源氏名で名乗る。どうも、落ち着かない。
「そうそう、しのぶさーん♪」
きゃっ、と語尾をハネさせて、
まみ子
はあごに人差し指を当てた。
「まみちゃんバカだから、名前なかなか覚えられなーい♪ あ、アニメのキャラなら瞬殺で覚えるよっ」
まみ子の瞳はアニメキャラのように大きくて可愛らしく、それこそ星やハートがキラキラ浮かんでいるように見える。元から大きな目だろうに、これをアイライナーでくっきりぱっちりに仕立て、キュートな付け睫毛で飾っているからだ。それは同時に、アンティークドール並の目力(めぢから)があるとも言えた。
もちろんまみ子の魅力は目だけにとどまらない。ツインテールに結った髪は、いわく「大好きな魔法少女のヒロインをモデルにしてるんだよー。あ、でも、口の悪いひとは『おちこぼれ姫』のライバルキャラみたい、とか言うの。ひどいと思わなーい?」というだけあって浮き世離れしているが確かに似合っている。フリルのたくさんついたドレスもなにやらマジカルめいており、変身ステッキや使い魔の小動物がないのが不思議なくらいだ。膝はストライプのオーバーニーソックスで、短いスカートとの間に絶対領域が確保されているのも、数々の試行錯誤の結果と思われた。さらには口が小さくやや丸顔と言うことも相まって、まみ子は童顔というのを通り越し、危険なほどに幼い印象を与えているのだった。
つまり、
――この子、高校生……なのかな? まさか、中学生……!
白石 妙子
が惑ってしまったところで致し方ないところであろう。
しばらく小動物みたく笑っていたまみ子だが、急にキラッと瞳を輝かせ妙子を見上げた。
「ところでー、しのぶさんのこと、ちゃん付けで呼んでいーい?」
またまた、目力。
この純粋な瞳に逆らえるであろうか!
「あ、はい、それで、お願いします」
ぺこっと妙子は頭を垂れた。
「やったー♪ しのぶちゃん、しのぶちゃん、わーい」
白石妙子34歳、なぜ彼女は、この店にいるのか。
それも、体験入店者のひとりとして!
発端は、妙子の夫が、正月ということで寝子島に戻ってきたことにある。
年末が忙しかったためか夫は骨休みしたいと言い、しばらく家に滞在すると宣言した。一度飛んで行ってしまうと冥王星みたいに帰ってこない(周回軌道が長い)彼である。今年はいい年になりそうと、妙子は思わず安心した。
しかしそれもつかの間のことであった。元旦から何日も過ぎて、
「えっ? キャバクラの体験入店!? 私に!?」
妙子が大きな声を出してしまったのも当然だろう。なんと夫が、「知り合いの店が人足りなくて困ってて」と前置きした上で、今夜一晩『プロムナード』に出てくれと頼んできたのである。
「そんな、急に……無理よ、何させる気なの!?」
妙子はもちろん人妻で、しかも小学生の母親なのである。
ところが夫は一度言いだしたら聞かない性質で、ここから一生懸命説得に回ってきた。
知り合いというのは店長のアーナンド・ハイイド氏という人で、実直で信頼できる人間だということ。
キャバ嬢の一人が急に病欠となってしまったが、今夜は週末で多くの来客が予想されるということ。
そんないやらしい仕事じゃない、ということも力説した。
「でも子どもの知り合いに見られたら……」
どうも夫は、客として『プロムナード』に行ったことがあるようだが、妙子にそこを追求する余裕はなく、両手を合わせて頭を下げる彼を前に、渋面を作ることしかできなかった。
結局夫に押し切られ、主婦妙子はキャバ嬢『しのぶ』となった。
眼鏡をコンタクトにし、髪をアップにしてさらに、5年ほど袖を通していなかったドレスを引っ張り出した。時間をかけてじっくりメイクする。頬にも紅を差し、いつもより情熱的なルージュを引いたのである。
こうして彼女は夜の蝶へと変貌を遂げた。これなら二十代と言っても十分通用するだろう。
この羽化ぶりを夫は手放しで喜んだが、妙子にはやはり不安があった。
――こんなおばさんでいいのかしら……浮いてるんじゃないかしら。
その不安が的中した気分だ。
アーナンドに「今日は彼女のアシスタントをしてくださいねー」と紹介された相手が、よりによって最年少とおぼしきまみ子だったのだから!
えっ、こんな若い子が働いてるの? 私も童顔だけど、どう見ても未成年――という思いが顔に出てしまったのだろうか、まみ子はニコッと笑って妙子に言ったのである。
「大丈夫、まみちゃんね、二十歳越えてるよ♪」
私なんか大丈夫どころか、小学三年生の息子がいます――と思わず言いかけて妙子は口ごもった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
28
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
プロムナードの夜
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月05日
参加申し込みの期限
2016年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!