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プロムナードの夜
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豊田 華露蘿
にはどうしても理解できなかった。
文具店の研修で、なぜにキャバクラに行かなければならないのか。
店長の業務命令ゆえ仕方なく従うつもりではあるが、「接客の実地研修」という言葉は素直に受け止められない。
キャバクラではB全サイズの用紙を比較してみせたり、新型鉛筆削りの特徴について説明したりすることはまずあるまい。特殊な分度器の注文内容を確認するために、メイクして綺麗なドレスを着る必要もないだろう。それともなにか? 美女が胸の谷間から、プラスチック消しゴムをするりと出したりするとでもいうのか!?
――セクシー美女が人肌で温めた消しゴムのセロファンを、ついーっと官能的に剥がしてくれる文具店……あるのならむしろ僕が行ってみたい!
などと混沌した想像に行ってしまっても、誰が華露蘿を責められよう。
まあ、それはそれとして。
興味がないとは言い切れない。昼間の仕事ばかりで、夜も大抵まっすぐ帰宅するタイプの華露蘿ゆえ、見知らぬ世界をのぞき見するという行為にはスリルを感じる。たとえるならばそれは、書き味が気に入っている水性ボールペンの芯をカッターで削って、握り心地が気に入っている別のメーカーのペンにセットする冒険心に相当するといえようか……違うか。
指定された時刻、面接のため、開店前の『プロムナード』裏口をノックする彼女は大いに緊張していた。
どうぞー、という間延びした声に応じ、開けたドアの前にしたのは、
「ナマステー、私、この店の支配人でーすー」
なんとびっくり、インド人!?
褐色の肌をした固太り気味の中年男性が、まぶしいくらい白い歯を見せて笑った。
「あなたが豊田さん、ですねー?」
なるほどたしかに、男性はホテルマンのようなびしっとした黒スーツに白いシャツ、そして蝶ネクタイをしている。髪も綺麗になでつけられており、優しそうな表情もあいまって、なんとなく安心できる雰囲気があった。
紫色の調度品が並んだバックヤード(舞台裏)にて面接となり、華露蘿は座って彼の話を聞いた。
「私、
アーナンド・ハイイド
、言いますよ。インド出身だけど、帰化したから国籍、日本ね。昼はインド料理店やってます。キャバクラのほうは副業のつもり。でもインド料理店、最近ようやく上向きになってきたけどまだまだ経営、苦しいね。だから結果的には、こちらが本業、いうことになるかもです」
最初の驚きが去ると、なるほど、という気がしてきた華露蘿である。インド料理店店主が夜はキャバクラ店主に変身する世の中なのだから、文具店員がキャバ嬢に変身するくらい当たり前かもしれない。
アーナンドはごく簡単に業務内容を説明し、あっさりとこう告げた。
「はい、採用ね。今日はレギュラーの子が一人カゼひいて欠勤、なのに週末だったから困ってたけど……三人も体験の子がいるから助かりまーす」
「三人? ということはあと二人もいるんですか?」
「はいー」
ほっと華露蘿は息をついた。仲間がいると思うと心強い。
ところで、と気になって華露蘿は挙手した。
「質問です。衣装は……あるんですがメイクは……」
「メイク? 自己流でやってくれてOKですよう」
「あ、いや、それが、ですね……」
いくらボーイッシュで通しているといっても華露蘿も女子、言いにくいのだが黙っているわけにはいかない。
「僕、いや、私、メイクとかあまりしなくって……というか正直、苦手で……」
「おや、可愛いのに意外ですね? それなら」
とアーナンドが言いかけたところでドアが開いた。
「おはようございます」
華露蘿は立ち上がってしまった。立たずにはいられなかったのだ。
現れたのは、目を奪われるほどの麗人だった。華露蘿は見とれてしまう。……美人すぎる!
彼女は地味目のコートを着ているが、燦然たる美は隠しようがなかった。和風ではかなげな顔つき、色っぽい泣きぼくろ……その人は、会釈して華露蘿にほほえみかけてくれた。
「あらあら、体験入店の子の面接中だったのね? 邪魔したかしら?」
優しげな口調だった。どことなく幼稚園の先生風である。
「もう終わったよー。こちら、体験入店が決まった豊田さん。今日一日、面倒見てあげてくれない? メイクも手ほどきしてあげてくれると嬉しいよ」
私なんてそんな――と述べたい華露蘿なのだが、あいにくと緊張のあまり声が出ない。
美女のほうはアーナンドの話を了承してくれた。
「よろしくね、私は
夕顔
と言うの。あなたは?」
「豊田華露蘿ですっ!」
緊張のあまり声がうわずってしまう。
「あら? でもそれは本名? 源氏名は……なにか考えてきてる?」
源氏名!? たしかに、こういう店では一種の芸名を付けるのがならわしだ。
どうしたものだろう。
というより――華露蘿はふたたび不安になってきた。
店が、夕顔さんのように美人さんだらけだったとしたら、果たして自分はやっていけるのだろうか。今夜を無事に乗り切ることができるのか……!?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月05日
参加申し込みの期限
2016年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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