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明るい子だった。
というか……マイペースすぎ?
「これはねー、まみちゃんが声優のイベントで買ったアクセなの! 安物? しっつれいしちゃうなー」
「安物なんて言ってないよ。素朴なデザインだな、って言っただけ」
南戸河蔵人はまみ子に弁明している。弁明? そう呼ぶほかなさそうだ。
これはまたスペシャルに変わった子だ。キャバ嬢まみ子は、会話占有率80%といった感じで自分のことばかり話すのである。どうやら蔵人が作家、つまり業界人と知ったがゆえ火が付いたようだ。好きなアニメや漫画、ゲーム、声優に特撮番組のことを熱弁していた。
蔵人としても仕事柄、そうしたものは一般人よりはずっと詳しいということもあり、いちいちまともに回答した結果、ますますまみ子はヒートアップしたというわけである。
ちなみにブローチ云々は、話のきっかけにしようと蔵人が、まみ子が胸に付けたブローチを「素朴なデザインの……」と表現したことに端を発している。
テーブルにはしのぶ(白石妙子)もいるのだが、まみ子のハイパーぶりに恐れをなしてか口を挟まない。ただ、驚きを隠すべく愛想笑いしていた。
「ならいいけど」
わーっとまくし立てたわりに、蔵人の説明を聞くとまみ子は落ち着きを取り戻した。しかし、
「で、話は戻るけど、マッチョとシミケン(両方とも少年誌のバトル漫画のキャラ)、先生はどっちが受けだとおもう?」
今度はこんな問いを発してくる。
――そういう質問やめてっ!
蔵人は硬直した。
彼女が言っている意味は十分わかる。ようするに、ボーイズラブ(BL)のカップリングの話だ。いま俎上に上がっている漫画は恋愛要素ほぼゼロ、拳と汗と涙の少年漫画だというのに、どうしてもそういう妄想を入れたがってしまうのはこの道に生きる者たちの宿命であろう。
蔵人は別にBLを毛嫌いしているわけではない。むしろ、みずから積極的に書いたり読んだりはしないが、「妄想も作品の鑑賞法」として肯定的に評価はしている。
だから、だからこそ……どっちが攻めでどっちが受けという質問はやめてほしいのだ。
それ、地雷だから。
BL愛好女子、身も蓋もない言い方をすると腐女子の間では、カップリングの組み合わせはもちろん、どちらがどちらを担当するかで烈しい争い、対立が発生することがあるという。蔵人自身、渦中にいたことはないがそういった紛争をたくさん見てきた。
だから、いい加減に回答できないのである。もし自分の回答と、彼女の理想とする組み合わせとが違ったら……血を見ることになりかねない! 恐い!
――ええと、大多数はマッチョ×シミケンだよな。作者もそのつもりで描いてるっぽいもんな。でも、シミケン×マッチョも熱烈に支持されてるっていうし……ああ、原作、ちゃんと読んどけば良かった!
迷ったあげく、いちかばちか蔵人は賭に出た。
きっと少数派だが……この回答はどうだ!
「シミケンの襲われ攻め、ということでどうだろう……!?」
襲われるほうが攻め、というコペルニクス的転回の解釈だ。
これを聞いてまみ子は…………黙った。
一秒、二秒……しのぶが「あの……」と声をかけそうになるほど。
そうして、ついに彼女は破顔一笑して言ったのである。
「うん、まみちゃんの押しとは違うけど、それもありだと思うよ☆」
「よ、良かったぁ~」
ぷしゅう、と気が抜けたようになる蔵人である。
「じゃ、そろそろ時間みたいだから、もう行くね。バイバーイ」
「はい、バイバーイ……」
手を振って送り出して、なんだか妙に、まみ子のことが印象に残っている自分に蔵人は気付いた。また来ることがあったら指名してもいいなあ、などとすら思う。
なぜなのだ、あまり自分はしゃべれず、ほぼまみ子の一方的展開だったというのに……。
――まさか、吊り橋効果!?
吊り橋効果とは端的に言えば、異性とドキドキの体験をすることにより、恋心が生まれてしまうという説だ。
思わず蔵人は独言してしまう。
「それを計算してやったのだとしたら……」
まみ子……恐ろしい子!
これで時間いっぱいなので、すみませーん、と蔵人は片手を上げた。
まだ飲み足りない気分だ。先月の仕事の原稿料も入ったところだし、もう少し遊んでもいいだろう。
「延長お願いします。指名は……」
ここで一瞬、彼は固まる。誰を指名するのか決めていなかったのだ。
まみ子か? いやいやいや、違うだろう。少なくとも今回は。
九鬼姫か? 悩むところだが、やはりここは……、
「泰葉さんをお願いします」
それから少し待たされたが、ちゃんと泰葉はやってきた。
「先生、ご指名ありがとございまーす」
彼女は店のナンバーワン、指名なんてしょっちゅうだろうに、それでも、呼ばれるなんて初めて、と言わんばかりの笑顔である。
「や、またよろしく。さっきお話ししてて楽しかったんでね。もうちょっと話をしてみたいなって。迷惑だったかな?」
「とんでもない! 先生の話、私、もっと聞きたいと思っていたんです」
――今夜はもしかしたら、泰葉の夢を見ることになるかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月05日
参加申し込みの期限
2016年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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