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日向透と上司のテーブルに来たのは、九鬼姫と名鳴る嬢であった。
見た目は問題がない。涼やかな目の利発そうな少女である。けれども、問題はその性格だ。
変わり者らしいが――透は内心思った。まさにその通りだ、と。
「よろしくお願いします」
彼はきちんと挨拶したつもりだが、九鬼姫には丁寧に返すつもりもないらしい。
「苦しうない。よろしく頼むぞ」
と言ってソファの真ん中に堂々と座った。両脇にクッションを持ってきて肘置きとし、家電量販店に置かれたマッサージチェアのようにしている。
「用向きを言うがよい」
「用向きって言ったって、なあ――?」
上司も扱いに困ったらしく、透に『頼むよ』という目を向けてきた。
本音を言えば頼みたいのはこっちなのだが、透は了承して、
「お話をうかがいたく参上しました」
と切り出した。
せっかくなので、九鬼姫のキャラに沿う話をしてみよう。
「あなたは戦国から来たと聞きましたが、それはこの時代では色々とギャップがあって大変でしょうね」
「さよう。数ヶ月経つがまだまだ慣れぬものが多いぞ。電車とかのう」
「どのあたりが?」
「切符の買い方がいまだにわからぬ。いわんや、アイシーカードにおいてをや、じゃ」
「わかります。ICカードは、概念を説明するのが多少困難ですね」
「お主、信じるのか? わらわの話を」
「ええ、ここは色々と不思議なことが起こる島ですからね」
そう言われて気色が良くなったか、
「そうかそうか。酌してつかわす」
と、ようやくここに来てキャバ嬢らしく、彼女は透のグラスに酒を注いでくれた。
「姫は、どのようなことがあってこちらの世界に?」
「そのあたり曖昧でのう。はっきりとは覚えておらぬのじゃが……その日、わらわは輿入れの行列におった。相手は隣国の大名の跡取りか、甥か、とにかく高い身分の者じゃ。何度か戦が起こって延び延びになっていたものが、ようやくとりおこなわれることになったのじゃ。もちろん、わらわは嬉しくはなかったぞ。この時代でいう政略結婚というもので、婿の顔もわからんのだからな。とはいえこれは、わらわのような身分ではごく当たり前のことゆえ、受け入れてはおったが」
「なるほど、それで?」
「ところが途上で空がにわかにかき曇り、大雨となった。雷まで鳴り始めたではないか。そのとき、雨宿りする場所を求め道を急ぐ我ら……というよりもわらわの輿の上に雷が落ちた。わらわは何か眩しいものに包まれたかと思いきや……」
「数百年後の現代にいた、というわけですね」
「我ながら、突拍子もない話じゃとは思うておる。ゆえに、どのような感慨を持つもそなた任せじゃ」
すると透は冷たいグラスを口元に運び、一口してから言ったのである。
「やはり、信じます。信じたい」
「おお、そうか!」
「はい」
透はそれ以上言わない。
それが真実であっても嘘であっても、本当はどちらでも構わないということは。
真実だとすれば透は、現代に彷徨い続ける古(いにしえ)の姫君、という救いのない物語に、救いがないがゆえの愉しみを見出すであろう。
嘘だとしても、その嘘を守るために彼女は嘘をつき続けなければならぬ、という袋小路の哀しさを、やはり彼は満悦するであろう。
だからいずれであっても、いい。
時間が来て九鬼姫が戻っても、まだ上司は帰宅したくない様子だった。
「延長する? どうする?」
と質問の形式をとりながら、懇願するように透を見る。
「そうですね……」
透の返答は――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月05日
参加申し込みの期限
2016年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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