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冬だけど、お花見!
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【2】いざ、お花見!
八神 修
と
恵御納 夏朝
の二人は、六時半きっかりに現れた。
修はダウンジャケットにマフラーをして、肩からはバッグ、片手にコンビニの袋を提げ、腕には飼い猫のミストを抱いている。
夏朝はキャメルのコートに猫マフラー、猫帽子といった姿で、片手には猫パペットの『ハルくん』を連れ、肩からは大きめのバッグを提げていた。
(冬に桜……神魂の影響かな?)
冬空の下、実際に満開になった桜を見上げて、夏朝は目を見張る。
(まあ、早咲きってことにすれば、フツウに影響はないだろうし……目一杯楽しもうっと!)
だがすぐにそう決めて、彼女は持って来たビニールの敷物を広げ、荷物を下ろした。
ちなみに、バッグの中身は弁当と桜型クッキー、手回し式の懐中電灯と簡易テントだ。
修も敷物の上にバッグとコンビニの袋を下ろし、桜を見上げた。
「見事な桜だな。……乙女の姿ではないが、しばしこのままとどめて置きたいと思わずにはいられないな」
「うん……」
夏朝も桜を、声なく見やる。
夜の闇に月光を浴びて浮かび上がる桜は、どこか別の世界の生物のようだ。
風が吹くたび、はらはらと散って行く花びらは、雪のようでもある。
やがて二人はようやく桜から目を放し、敷物の上に腰を下ろした。
「そのマフラー、素敵だね」
夏朝がつと修を見やって声をかける。
「ある人からの、プレゼントなんだ」
「プレゼント。誰からの?」
「それは、内緒だ」
問われて答える修は、珍しく真っ赤になっている。
その顔に、夏朝はなんとなくプレゼントの相手を察して、それ以上の追及をやめた。
「僕、お弁当作って来たよ」
言って、バッグの中から弁当を取り出す。
中身は、海苔を巻いて黒猫に見立てた猫耳付きおにぎりと、海苔なしの白猫に見立てた猫耳付きおにぎりに、卵焼き、ねこさんウィンナー、サラダ、ねこさんりんご、エビフライ、ちくきゅう、ほうれん草の胡麻和えと、なかなか豪華だ。
「ずいぶんと手が込んでるな。だが、一人分にしては、多くないか?」
感心しつつ尋ねる修に、夏朝は答える。
「八神君にも食べてもらおうと思って、多めに作って来た」
「そうか。ありがとう。……俺も、弁当は持って来たんだが、せっかくだから、あとで少し分けてもらうよ」
言って、修はコンビニの袋を軽く掲げてみせた。
「八神君のは、コンビニ弁当なんだ?」
「ああ。手軽だし、便利だよな」
問われてうなずく修は、感動しているふうだ。
普段、出来上がるまでに時間のかかるシェフの料理を食べている彼にとって、店頭でいつでも手に入るコンビニ弁当は、感動的に手軽で便利なものらしい。
「ある意味、斬新……かも?」
それに気づいて、夏朝は更に目を丸くする。
ともあれ、二人はそれぞれに広げた弁当を、食べ始めた。
飲み物は、春香と伸幸が用意したティーパックのものを入れて来た。二人ともほうじ茶だ。
猫のミストは敷物の上に下ろされ、落ちて来る花びらをじっと見つめたり、毛づくろいをしたりと、マイペースにくつろいでいる。
「ミストちゃん、可愛い……!」
その仕草に、猫好きの夏朝は思わずミストの頭を撫でる。
バッグの中から猫用のおやつを取り出して差し出すと、ミストは鼻を近づけ匂いを嗅いだあと、口に入れた。
それを見て笑っていた修が、つと真剣な顔で口を開いた。
「料理が上手くなりたい人がいるんだけど、弁当作りのコツとかある?」
尋ねたあと、修は慌てて付け加える。
「それが誰かっていうのは、内緒だ」
マフラーの時と同じく、真っ赤になる彼を見て、夏朝はそれが誰のことなのかなんとなくわかったが、あえてそこには触れずに、料理について考え、言った。
「普通の……手順の少ないものがよさそうかな? ゆで卵をお花風にするとか、キュウリをちくわに詰めて切るとか……。それだけでも、華やかに見えるから。卵焼きを型で抜くのも……って、卵焼きは作れる?」
「ああ……そうだな、一応、作れるようだ」
答えながらも彼は、その人の場合は形を整える以前の問題のような気がし始めていた。
(いや、だが、ゆで卵やキュウリとちくわなら、味付けは関係ないからな。今度、彼女に教えてあげよう)
胸に呟き、彼は夏朝の話の内容を頭の片隅にしっかりメモしたのだった。
後木 真央
がやって来たのは、修がコンビニ弁当を食べ終え、夏朝の作った弁当を分けてもらいつつ、星空と桜の話題に興じていた時だった。
真央が遅くなったのは、喫茶『ねこのて』でのバイトがあったからだ。
「修ちゃん、夏朝ちゃん、こんばんわなのだ。二人とも来てたのだ?」
二人の姿を見つけて駆け寄って来た真央の手には、バイト先から買って来たケーキやサンドイッチの入った袋と、自室から持って来たマグカップで作れるミニカップ麺一袋五個入りが握られていた。
「真央ちゃんはバイト帰りなので、手早さとオドロキを重視したのだ。このミニカップ麺、そのままジャンクにかじってヨシ、お湯を入れてラーメンの気分を味わってヨシ、ソースを工夫して焼きそばやカルボナーラ風にしてもヨシの優れものなのだ。最近一押しのマイブームなのだっ!」
目の前にミニカップ麺の袋を突きつけ、まくしたてる真央に、修と夏朝は思わず顔を見合わせる。
「カップめん? ……このタイプは初めて見る、かも?」
それでも、夏朝が興味を示して、差し出された袋に手を伸ばした。
それを見て、真央は満面の笑顔で寮から用意して持って来たお湯入りのポットとマグカップを差し出す。
「どうぞなのだっ!」
「ありがとう」
用意の良さに驚きつつ、夏朝は言われるままにミニカップ麺の袋を開け、作り始めた。
「修ちゃんも、どうなのだ?」
「悪いが、俺は遠慮する。恵御納からも弁当をもらって、満腹なんだ」
言って修は、食べるか? と手をつけていない黒猫おにぎりを真央に差し出す。
「黒猫おにぎりなのだ! いただきますなのだ!」
差し出されたものを受け取り、敷物に座って食べ始める真央の傍に、ミストが歩み寄って来た。
「おお~っ! 猫もいるのだ。夏朝ちゃんも猫、おにぎりも猫、猫づくしなのだ!」
猫好きの真央が興奮して声を上げるのへ、ミストは怯える様子もなく、その膝の上で丸くなる。
「可愛いのだ~!」
おにぎりを食べ終えて、ミストの頭を撫でる真央に、修は思わず苦笑した。
一方、夏朝は出来上がったミニカップ麺をそろそろと口に運ぶ。
「……あ、美味しい」
思わず上がった呟きに、真央が即座に反応した。
「夏朝ちゃんの口に合ったのだ! よかったのだ~!」
それへ合いの手を入れるかのように、ミストがにゃあと鳴いた。
小さく一つ白い息を吐いて、冬空に咲く桜を見上げているのは、
常闇 月
だった。
(この時期に、これほど見事に咲くとは……)
表情は動いていないが、胸の内ではその光景に充分魅了されている。
今夜の彼女は、黒いワイシャツにホットパンツ、オーバーニーソックスという普段着の上から、焦げ茶色のダッフルコートを羽織り、マフラーをしていた。手には、石焼き芋の入った紙袋を抱えている。
しばし桜に見とれていた月は、ようやく視線をはずして周囲を見回した。
(……あれは……)
修と夏朝、真央の三人の姿に気づくと、そちらに歩き出す。
「こんばんわ。皆さんも、桜を見に来たのでしょうか?」
「月ちゃんも来てたのだ? うわーい、月ちゃ~ん!」
声をかけられ、真央がバンザイするように両手を広げ、月を出迎えた。
「ああ。こんな時期に桜なんて、珍しいと思ってな」
それへ苦笑しつつ、修が答える。
「私もせっかくなのでと……」
言って月は、手にした紙袋をそちらに傾けて見せてから続けた。
「近場の屋台で、調達して来ました。こちらもいかがでしょうか?」
「焼き芋! 美味しそうなのだ!」
見るなり、真央が声を上げる。
夏朝が腰をずらして場所を開けたので、月は夏朝と真央の間に座った。
焼き芋の袋を空いた場所に置き、「どうぞ」と月が促す。
「いただきますなのだ!」
即座に一つを手にした真央が、あつあつ、はふふ……と食べ始めた。
と、真央の膝で丸くなっていたミストが、つと起き上がってそこから降りると、今度は夏朝の傍に歩み寄る。
その頭を軽く撫でてやってから、夏朝は月をふり返った。
「常闇さんは猫さん、好き?」
「猫ですか? ……私と違って、非常に愛くるしくて好ましいかと」
答えながら月も手を伸ばして、ミストを撫でる。その面は柔らかくほころび、十六歳の少女らしく見えた。
「猫好きでうれしい……けど、常闇さんも可愛いと思うけどなぁ」
夏朝はそんな彼女を見やって、呟くように言う。
だが、月にその自覚はないようだ。
「可愛い。……そう、ですか?」
小首をかしげて返すと、付け加えた。
「恵御納さんは、可愛いと思っておりますが」
思いがけない言葉に、夏朝は目を見張る。
「あ、ありがとう……」
「いえ」
冷静に返して、月は修をふり返った。
「八神さんは……進展、ありましたか?」
途端、紙コップのほうじ茶を飲んでいた修が、ゲフンッ! と妙な音を立てて噴き出した。
普段の彼ならあり得ない行動だが、まさかここでこれを訊かれるとは、思っていなかったのだろう。
「え……あ、まあな。クリスマスプレゼントをもらったり、料理が上手になるための手伝いをしたりしているよ」
それでもどうにか体勢を立て直し、お茶を飲むふりで顔のほてりをごまかして言う。
「……そうですか。私では相談相手にもならないかもしれませんが……応援しています」
「心強いな。ありがとう」
真摯に返す月に、修は改めて礼を言った。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月06日
参加申し込みの期限
2016年06月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月13日 11時00分
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