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MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
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『決意! 踏み込め、立入禁止のその先へ……!』(8)
(な……何……何なの……これ……)
息苦しさを覚え、
葉利沢 倫理子
は喉へ手をやり、かきむしるように。震えて。
周囲で巻き起こる奇怪な幻覚や幻聴、現象は、倫理子を止めどなく苛みます。それらは誰かの『不安』の具現化であり、仲間たちは翻弄されながらもそれを乗り越え、克服していきます……けれど倫理子は、
(な、なら……私にも? あれが?)
たとえ自分には関わりのない他者の幻影であっても、心かき乱され、恐怖は際限なく増大し。恐ろしげにそびえる廃ビル群は、のしかかる巨大な人影のようにも見えてきて。
「……は。はッ……はぁ、はッ、ああ、は、はァッ……ああ……」
過呼吸、ずきずきと頭痛は大きくなるばかり。肌を走る悪寒は、無数の虫が皮下を這い回る様を連想させました。
ふらりとよろけた拍子に、びり、と破けて突き抜けた、黄色と黒の規制線。
「……はァ、はァッ! あ、ああ、は、はッ! はァ、あああ、う、あああァ……!」
「ね、ねえちょっと、みんな! 葉利沢さんの様子がおかしいよ……!?」
心配そうに駆け寄った
串田 美弥子
や、
「あなた、大丈夫? 真っ青じゃない……」
気遣う
三夜 深夜子
。仲間たちの、その向こうに。
「あ、ああァ。いや……イヤァァァ」
忘れもしない、あの顔。あの笑い。下衆な男たち。自分を傷つけ、嘲り、弄び、踏みつけ、泥にまみれさせ。
消えない傷と穢れを刻み付け……凌辱した……!!
「……いッ」
直後に周囲へほとばしった声はまるで怪鳥の放つ奇声のようで、それが自分の発したものであると気付いた瞬間、倫理子の意識は焼き切れるようにぷつり、途切れました。
彼女は、余裕たっぷり。
「あァ……大丈夫。あなたたちは、先へ行っていて」
「えっ? でも……」
戸惑う美弥子へ、手をひらひらと振って、
「だってこれ、私の『不安』だもの。私自身が乗り越えなきゃ、意味がないわけでしょ? 大丈夫、大丈夫。何とかするわ。だからほら、先に行って。後から追いつくから」
するすると飛び出す言葉は当然、方便ではありました。けれど仲間たち……それは一方的な認識でありながらも、自ら乗り越えると決意したからには、彼らも否定するわけにはいきません。どこか苦々しくも、深夜子はうなずいて、
「……分かったわ。でも無理はしないで、必ず追いついて。いいわね」
「ええ、ええ。分かってるわ、ほら早く、行って行って」
そうして彼らをすっかり追いやってしまうと、彼女は改めて、男たちを見据えます。
へらへらと締まりのない口元。隠そうともしない、好色な瞳。あの時と同じように、貪ろうというの? 組み敷いて、嫌がる女に無理矢理、いくら泣き叫ぼうとも構わずに、思うさま汚れた欲求を、欲望の赴くままに吐き出そうというの?
「……この、私に?」
妖艶な笑みを浮かべた彼女に面影はあれど、それはとうに、怯える倫理子ではありません。
「相変わらず、いい趣味してるわね。まァ……私も、似たようなものかしら? ふふッ」
『
Malice
』。それは、二度目の覚醒でした。
「いいわ。で? 誰からヤるの?」
するり、地べたへ腰を落としたMaliceが躊躇いもなく足を開いてみせると、男たちは鼻息荒く、しなやかな肢体へと詰め寄ります。
「私、か弱い女だもの。抵抗しても無駄ってものよね。だったら楽しまないと……ふふふ、ふふッ」
吐息は熱く。けれどその流し目は凍り付くように冷たく、口元に張り付いた笑みがあからさまな侮蔑と嘲笑であることにすら、男たちはもう、気付きはしません。
「ああ、でも。ひとりずつでお願いね? だって、そんなたくましいので一度に貫かれたら、私、壊れてしまうわ。その代わり、ひとりずつ……じっくり。たっぷり。ゆっくりと、楽しみましょう?」
指先でひとりのあごをするりと撫でてやると、もはや抑えが利かないといった様子で、男は獣のように荒い息を吐き、肩を荒く上下させます。
やがて男は彼女を組み敷いてのしかかり、
「あッ……ふふ、乱暴ね? いいわ、それじゃ、あなたから楽しませてあげる…………あら? でも、大丈夫かしら?」
つい、と。その頬へ手を添えて、Maliceは男を、後ろへと振り向かせます。
おあずけを食った獣たちの餓えた目が、脇目もふらず先んじようとした男へと突き刺さって、
「見て、あの目。嫉妬に狂った、醜いケダモノの目。彼、きっと私たちが楽しんでる間に……ほら。手に持ったあのナイフで、邪魔者を排除する気だわ。そうしてあなたの死体を嗤いながら、私を貪るつもり」
ぎりりと、憎悪に歯を食いしばる音がはっきりと聞こえて、Maliceはほくそ笑みます。
「ねえ、あなたたちも。いいの? つまらない二番手や三番手に甘んじるのが、あなたたちの望みなの?」
Maliceはもはや嘲りの色を隠しもせず、自分たちを蔑ろにお楽しみを独占しようとした男への憎しみに染まる、他ならぬ彼の仲間たちへと、
「誰が最初に、私と楽しむの? どろどろのぐちゃぐちゃ、他の男に汚され切った女がお好みだというなら、ま、そこで見ているといいわ。でも、本当にそれでいいの? せっかくのお楽しみなのに、お古のお下がりで我慢できる? 結局その程度の男なのかしら、あなたたちって。強い男は、女を独占するもの……ねえ、そうでしょう?」
理屈や筋道だった正論など、そこにはひとつもありません。ただ、彼女はほんの少しばかり、突いてやっただけ。男たちのちっぽけなプライドや、薄っぺらい仲間意識。吹き飛んだ理性、弾けそうな獣欲。極上の餌をちらつかせながら、そんなものに訴えかけ、仕向けただけ。
彼女は、Malice。邪悪にして狡猾。
「ねえ、はやく。どうするのォ」
襟元へわずかに散った血飛沫をハンカチで拭って、立ち上がった彼女は、スカートの汚れを手のひらで払い、組み合うように倒れ伏した男たちの真ん中に立ち、それを見つめる黒猫たちのカメラ・アイへと、
「…………どう、楽しかった?」
凄絶なる笑みを。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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